ナイロンコードとは
ナイロンコードは、高速回転させて柔らかい草を刈る草刈り機(刈払機)専用の刃です。ナイロン素材のため軽量で、金属刃と比較して安全です。キックバックの危険がなく人気のナイロンコードは、種類により色や形、紐が切れる頻度にも違いのある消耗品でもあります。
ナイロンコードの特徴
- 軽量のため作業で疲れにくい
- 壁などの破損やキックバックの危険がなく安全性が高い
- 石ころや草丈のある場所での作業が可能
草刈り機専用の刃
ナイロンコードは紐状の草刈り専用の刃で、種類により金属入りがあります。使い方は、互換性があるナイロンカッターにナイロン紐をセットし回転させます。ナイロンコードは紐状の刃を回転させて草を刈るため、使用するたびにコードが削れる消耗品ですが、使用する場所や用途に合わせて選ぶことでコードの持ちがよくなります。
ナイロンコードの使用に適した場所
ナイロンコードはナイロンの紐を高速回転させることで草刈りができます。そのため金属刃では難しいコンクリートの壁や、石など硬いものが多い場所などの草刈りも可能です。硬い茎などの障害物が多いと細いコードでは切れやすく交換頻度が上がるため、硬い茎などが多い場所での使用は、刃の交換頻度が少なくすむ耐久性があるコードがおすすめです。
ナイロンコードでの草刈りは、フェンスや堀の際、草丈がある雑草、短めの草のお手入れにもおすすめです。
金属刃や金属ワイヤーと比較して安全
金属刃の使用では、草刈り刃に硬いものが当たると数mは飛散するため、危険なキックバック事故の可能性があります。ナイロンコードは金属製の刃と比較しても建物の破損や危険が少なく安全です。草刈り刃もナイロン製の紐のためキックバックは起きず、金属刃と比較して使用中の作業も安心して行えます。
ナイロンコードは金属刃と比較して安全性が高く安心して使用できるため、草刈り作業におすすめです。
ナイロンカッターカバー
キックバックによる事故が起きないといわれる安全性が高いナイロンコードとはいえ、ナイロンコードカッターの使用の際は周囲の安全確認や、防護服の着用が必要です。危険防止にナイロンコードカッター専用の飛散防止カバーを使用しましょう。
ナイロンコードカッターの使い方
草刈りを行う前には、飛散しやすいガラスや空き缶や石などをあらかじめ取り除いて使用しましょう。ナイロンコードの使い方はナイロンカッターに巻き付けてセットするか、差し込んで使うため、こちらではナイロンカッターについてもご紹介します。
- 防護服着用(防護エプロン、防護フェイスマスク、防護眼鏡、長靴)する
- カッターは右から左へ動かして操作する
- ナイロンカッターから出すコードは10cm~20cm
防護服
ナイロンカッターの使い方の説明の前に、重要な作業に適した服装について解説します。作業中は草や小石が飛び散ります。長時間の使用では機械の振動や騒音による健康被害にも注意が必要です。草刈り作業での服装は長袖を心掛け、ヘルメットや帽子、長靴、防護エプロン、防振手袋、耳栓、フェイスシールド、防護メガネなどを着用しましょう。
使い方
ナイロンカッターの使い方を正しく知っておくことが大切です。ナイロンカッターの使い方は刈払機にセットして使いますが、操作は、左右両方に動かさず、右から左へ動かして草刈りを行います。ナイロンコードに草が絡まったときは、必ずエンジンを切って作業を行うことが大切です。
必ずお使いのナイロンカッターの解説書や使用方法の確認をしましょう。
地面にくっつけて草を刈らないように
ナイロンコードは地面から離して使用しましょう。地面すれすれに草を刈ると、雨で土が流れやすく、乾燥したときは土埃が風で飛ばされやすくなります。ナイロンコードは地面に近づけすぎないように気を付けて使用しましょう。
ナイロンコードを出しすぎると回転速度が下がる
ナイロンコードをナイロンカッターから出す長さは、10cm~20cmが適しています。長めにすると回転速度が上がり切れ味がよくなりますが、長すぎると逆に回転速度や燃費も悪くなってしまいます。
ナイロンカッターの種類
ナイロンコードは、ナイロンカッターに取り付けて使用しますが、ナイロンコードの形状と、ナイロンカッターには取り付けやすさなどの相性があるため、ナイロンコードカッターの種類を把握することが大切です。ナイロンカッターの種類について簡単にご紹介します。
ナイロンカッターの主な種類
- 【差し込み式】ナイロンコードを差し込むシンプルな装着です。
- 【巻き込み式】ナイロンコードを巻き付けてセットします。
- 【半オート式】手動でコードを引っ張るシンプル構造で故障が少なく安心です。
- 【フルオート式】コード切れも交換の手間が省けてノンストップ作業が可能です。
- 【叩き繰り出し式】コードが切れたら地面にたたきつけてコードをだします。
ナイロンコード選びや商品の比較に、ぜひ本記事をご活用ください。