農業用運搬車とは?
田畑で農業を行う中には、さまざまな物資や農作物を移動させる仕事も含まれます。かつては人力で行ってきましたが、農機の発展により現在では自動で運搬できる機器が一般的です。その中の一つが「農業用運搬車」です。今回は、農業用運搬車の最近の人気商品を中心に、特徴や魅力についてご紹介します。
不安定な農地で活躍できるアイテム
農業用運搬車とは、畑や農地などで農作物を大量に運ぶ車です。収穫した作物は大量なので、人が運ぶには非効率的です。しかも傾斜やでこぼこが多い場所では危険性も高まります。そこでエンジン式や電動式の農業用運搬車が、人力以上に活躍するようになりました。
農業用運搬車の種類
田んぼや畑で働く農業用運搬車はいくつかのタイプがあり、その機能によって種類別されています。農業用運搬車には、どのような種類や区別があるのでしょうか?ここではそれらの種類わけについてご紹介します。
動力による違い
農業用運搬車の心臓部分がどのような仕組みになっているのかは、とても重要なことです。動力によって、使用する場所や環境も変わってくる場合があります。農業用運搬車の動力としては、「電動式」「エンジン式」の2通りがあります。
アシストの役目を担う電動式
電動式の農業用運搬車は、動力源を電気でモーターを回転させて進むタイプです。補助的な動力だと思えばよいでしょう。バッテリーにチャージし稼働するので、排気ガスを出さず環境にも優しいというメリットがあります。しかしフル自動ではないので、ある程度の人力が必要です。
ガソリンで自動するエンジン式
エンジン式の農業用運搬車は、完全にガソリンを燃料として自動で進むタイプです。パワーも電動式よりも強いことから、積載がたくさんできる車種も揃っています。ただし本体価格や燃費を考慮するとコストがかかり、本体重量も重く、故障やトラブルがあると手ごわい、というデメリットも考えておきましょう。
車輪による違い
農業用運搬車の大きな特徴は、車輪の形状にあります。一般的な車両と比べてもその違いがはっきりしており、田畑など常にコンディションの悪い場所で稼働することも考慮した構造です。農業用運搬車の車輪は「タイヤ型」と「キャタピラ型」に区分できます。
タイヤ型
農業用運搬車のタイヤは専用の形状です。運搬をする場所は田畑など不整地なので、通常のタイヤと比べても大きめで溝が深く刻まれています。ある程度のでこぼこした土地でも、安定感を保って走行ができる構造です。農作物の落下を防止したり負担軽減にもなります。
キャタピラ型
タイヤ型の車輪よりもさらに悪路向きなのが、キャタピラ型の車輪です。これは別名で「クローラ」とも呼ばれています。タイヤのようにパンクをすることがないので、砂利や石の多いような条件の悪い個所でも平気で走行できます。また車種によっては回転もできます。
農業用運搬車のメーカー
農業用運搬車は日本国内ではいくつかのメーカーが製造販売を行っています。中には、大手で名の知れたブランドも着手していますが、それ以外に専門業者が得意分野として製造している、というのも特徴的です。では、農業用運搬車の主なメーカーについてご紹介しましょう。
ボタニ子
まずは国内メーカーの「ヤンマー」の特徴について紹介します。