トラクターの機能
トラクターとは、元々牽引する機械のことを意味します。今では畑を耕すための農機として一般的な名称です。日本でもいくつかトラクターなどの農機を製造販売するメーカーが存在する中で、イセキトラクターは名実ともに認知されています。今回はイセキトラクターの最新カタログなどにスポットを当てながら、その魅力に迫っていく特集です。
元々は牽引をする役目
トラクターは、人力では動かせないものや人手が必要なものを動かす牽引(けんいん)車として登場しました。それまでは牛や馬といった家畜が果たしていた役目を機械化し現在に至っています。農作物では土を耕し種や肥料を撒くことや、雑草を取り除くなどさまざまな行程があります。人の手で行うと時間の浪費にもなるので、トラクターがその重要な仕事を担っている現状です。
用途にあわせて器具を装着できる
トラクターは耕うんをさらに大がかりで行うのに便利で、しかも汎用性の高い農機です。稲作をする際には「ロータリ」という器具を装着して耕うんができ、「ハロー」という器具を使用すれば代かき作業などに使用できます。他にもさまざまな作業機を装着することで、畑での管理作業や牧草収穫作業といった幅広い用途に使用できる農機です。
イセキトラクターの特徴
イセキトラクターは国内シェアでは2位の位置にあります。元々は小型トラクターの製造に力を入れていたメーカーですが、近年BIG-Tシリーズなど中型から大型のトラクターを主力に売れ筋となりました。小型トラクターのラインナップとしてはTQシリーズへと限定する傾向があります。年式によってもちろん差はありつつ、年式にこだわるとなったら、どうしても中古という選択肢も必要です。
中古市場の現状
イセキトラクターの製造は60年代からスタートされ、主変速機のギアを記録する「メモリー機能」を搭載した独自開発の製品が魅力です。しかし60年代から90年代の年式モデルは、中古市場での人気が今一つで価格の値崩れを起こしている車種があります。どうしてもこの年式でなければというこだわりがある場合は、ある程度の知識を得た上で判断するしかありません。
イセキトラクターの種類
イセキトラクターを製造販売しているイセキは、国内シェアにて第2位を誇るメーカーです。上位シェアを共にするヤンマーやクボタとも遜色のない農業機械を開発し、長い歴史と実績があります。根強いファンも多く存在する老舗メーカーといえるでしょう。そのイセキトラクターには現在どのような種類のトラクターが存在するのでしょうか?ここでは、現在カタログでも掲載され生産販売中のイセキトラクターの種類をご紹介します。
①BIG-Tシリーズ
イセキトラクターBIG-Tシリーズは、特殊自動車排出ガス平成26、27年規制対応の大型トラクターです。同社にて現在最高峰な仕様の製品としてカタログにも掲載されています。イセキトラクターの大型車代表格といえば、このBIG-Tシリーズが一般的となりました。
高い出力を誇るトラクター
AGCO POWER社製6気筒6.6Lと(T7714S~T7719S)、7.4L(T7722S、T7726S)などの大排気量エンジンを搭載したトラクターです。出力が高くて粘り強さがあります。そして低回転域での高出力や低燃費、低ノイズでもあるトラクターです。
BIG-T7700Sシリーズ
形式 | T7714S | T7715S | T7716S | T7718S | T7719S | T7722S | T7726S |
最大出力 | 165.9馬力 | 179.5馬力 | 189馬力 | 201.2馬力 | 217.5馬力 | 246.1馬力 | 280.1馬力 |
BIG-T6700Sシリーズ
型式 | T6713S | T6714S | T6715S | T6716S |
最大出力 | 130馬力 | 140馬力 | 150馬力 | 160馬力 |
BIG-T5700シリーズ
型式 | T5711 | T5713 |
最大出力 | 110馬力 | 130馬力 |