タンポポの綿毛の保存手順
綿毛が開く前のタンポポを採取したら、できるだけ早く処理しましょう。綿毛が開いたときに崩れないように、また加工しやすいように準備を整えておきます。
綿毛の保存に必要なもの
綿毛保存で必要なもの・あると便利なもの
- ヘアスプレー:スーパーハードやエクストラハードなど、形状を保つ力が強いもの
- フラワー用の地巻きワイヤー:茎に通す
- 接着剤:茎とワイヤーを固定する
- オアシス(箱や花瓶でも可):乾燥して綿毛が開いたときに、お互いが接触しないようにする
ヘアスプレー以外は、身近にあるもので代用してもよいでしょう。
手順①綿毛を開かせる
まず、タンポポの茎をお好みの長さに切ります。タンポポの茎は画像のように中空になっていて、ドライフラワーにしてもふにゃふにゃになって立ちません。そこでワイヤーに接着剤を適量つけて通します。ワイヤーを通しておくと綿毛の乾燥や固定の際にも便利です。押し込みすぎると突き抜けてしまうため注意しましょう。
綿毛が開いたときを想像して、お互いやテーブルなどに接触しないように置きます。オアシスがあれば、間をあけてワイヤーを突き刺して乾燥させればOKです。なければ画像のように空き箱に立てかけたり、花瓶に間をあけて挿しておいたりしてもよいでしょう。茎に通したワイヤーを1本ずつ紐で吊って、逆さまにして乾燥する方法もあります。
風が当たる場所を避けて、静かに置いておきます。採取時の状態や置き場所の環境によりますが、綿毛が開くまで数時間~3日ほどです。
手順②綿毛を固定し保存する
完全に開いた綿毛を自然のままで飾る方もいます。しかしもっと長持ちさせたい場合は、ヘアスプレー(スーパーハードやエクストラハード)で固定するのがおすすめです。茎に通したワイヤーを持って回しながら、そっとまんべんなく吹きかけましょう。吹き付ける距離が近すぎると噴射の勢いで綿毛が崩れてしまうため十分距離をとります。
上の画像では確認しにくくなっていますが、ヘアスプレーを吹き付けた直後は濡れてきらきらして見えます。この状態はヘアスプレーがベタベタしていて、まるで糊のようです。手やほかの綿毛に少しでも触れると、綿毛がくっついて形が崩れます。乾くまで数十秒ほどですが、何かに触れないように気をつけましょう。乾けばそっと触っても大丈夫です。
ボタニ子
綿毛がまんまるの状態で保存できるなんて感激!おしゃれな使い方も知りたいわ。
固定したタンポポの綿毛は、ドライフラワーのように長期間保存できるの。素敵なインテリアとしても活用できるわよ。
保存したタンポポの綿毛の飾り方
飾り方①オブジェ
ヘアスプレーで固定したタンポポの綿毛は、大切に扱えば長期間その姿を保ち続けます。色が徐々に褐色がかってくるのは、通常のドライフラワーと同様です。画像は約3年間直射日光に当たらない場所に飾っている綿毛で、竹の色となじんでいます。和風・洋風問わずインテリアとしての活用できますよ。
折り紙などと組み合わせてアレンジ
タンポポの花と葉を折り紙で折って、野原のタンポポの姿を表現しています。茎に通した地巻きワイヤーをそのまま綿毛の茎とし、土に見立てているのは流木です。作ってからインテリアとして飾って、約3年が経過しています。
飾り方②ボトルフラワー
100均の材料だけで作った、タンポポの綿毛入りボトルフラワーです。綿毛は大きいもので直径4cmを超えます。綿毛を型崩れさせないように、十分に口が広いボトルを選びましょう。
飾り方③ハーバリウム
ハーバリウムはおしゃれなインテリアとして近年人気があります。ドライフラワーにしたタンポポの綿毛は、普通のドライフラワーと同様にハーバリウムに使うことも可能です。できればハーバリウムオイル、なければベビーオイル(ミネラルオイルが主成分のもの)を使いましょう。
飾り方④綿毛リース
タンポポの綿毛で作ったリースも、人気のインテリアです。その場合は開く前の綿毛にワイヤーを通さず首元で切り、ホットガンでリースに固定します。自然な雰囲気に仕上げるには、整然と一列に並べるより大きさや向きを変えながら配置するのがおすすめです。
熟し加減が同程度の綿毛を使う
ヘアスプレーを吹き付けるのは、全部の綿毛が完全に開いてからです。一部の綿毛が開いたからといってヘアスプレーを吹き付けると、まだ開いていない綿毛にかかって開かなくなってしまいます。開くタイミングができるだけ揃うように、熟し加減が同程度の綿毛を選ぶとよいでしょう。
少しだけ長い時間たんぽぽの綿毛を楽しもう!
ふわふわでまんまるのタンポポの綿毛は、ドライフラワーのように保存できます。採取するタイミングを間違えなければ、比較的簡単にチャレンジできますよ。少しだけ手を加えてインテリアにて眺めると、ふんわりとした形状から心が和やかになるかもしれません。ぜひタンポポの綿毛でドライフラワーを作ってみてくださいね。
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出典:筆者撮影