ドライフラワーとは
ドライフラワーとは、飾り付け用に花や葉、茎、果実などを乾燥させたものをいいます。もとは、自然乾燥し、枯れたあとも姿を保つ花のことを意味していましたが、美しい花を長く楽しみたいという願いからドライフラワーの文化が生まれました。花のない冬に部屋の装飾品として、17世紀以降にヨーロッパ北部で作られ始め、現在はインテリアとして楽しまれています。
ドライフラワーとブリザーブドフラワーの違い
ドライフラワーとブリザーブドフラワーは一見同じように見えますが、実はこの2つには決定的な違いがあります。それは色のつけ方です。ドライフラワーは花を乾燥させたあと、花自体の色を活かしていますが、ブリザーブドフラワーは乾燥と脱色したあとに着色しています。人工的に好きな色の花を作れますが、そのぶん加工する時間や手間がかかってしまうのが特徴です。
ドライフラワーにおすすめのバラの品種
基本的に自分の好きな花をドライフラワーにできますが、その中でも色や香りが特徴的なおすすめのバラの品種を紹介します。花を選ぶときにぜひ、参考にしてみてください。
ブリトーニ
色が豊富なスプレーバラの中でも、ひときわ優美なピンクを放つ品種でしょう。その美しさは、マリーアントワネット王妃の肖像画に描かれているほどです。「愛」「温かい心」など花言葉までとても素敵なので、花束に加えてみるのもおすすめです。
ダマスクローズ
香りが特徴的な品種です。このダマスクローズは、花びらだけ乾燥させるドライローズにも活用できます。香りを活かしたドライフラワーは、紅茶やお菓子作りに加えたり、お風呂に浮かべたりとおしゃれな使い方ができるのも魅力のひとつです。
ミニバラ
一般的なバラに比べ少し小柄な品種で、なんといっても色のバリエーションが豊富なのが特徴です。小さくカラフルなバラが集まり、とてもかわいらしいドライフラワーができるでしょう。年中出回っているので、ぜひいろいろな色で試してみてください。
バラを選ぶときのポイント
種類によって異なりますが、ドライフラワーを作る際、ほとんどの花は咲ききらないうちに乾かしはじめます。乾燥させている間も開花は進むので、完璧に咲いている花を選んでしまうと、花びらが散ってしまったり枯れたりする可能性があります。そのため、手作りする用の花を選ぶときは咲ききっていないものや傷がついていないもの、よく水揚げされているものを選ぶのがポイントです。
花選びのポイント
- 開花しきっていないもの
- 傷がついていないもの
- よく水揚げされているもの