芝生の目土の役割
芝生の目土を使う意味とその役割、どのような場面でどのような効果があるのかを知れば、美しい芝生の庭を実現できます。芝生の目土を上手に使いこなして、青々としたきれいな芝生を育てましょう。
役割①芝生のベース作り
芝生の目土の第一の役割は、根の定着と発根です。芝の根張りをよくしてしっかりと庭に根付かせるために、芝の目土がベースになって、庭の地面と芝の間でクッション材の役割を果たします。西洋芝のタネをまくときは、芝の発芽と発根を促す働き、またタネの飛散と乾燥を防ぐ役割があります。
役割②芝の成長に
芝生の目土の第二の役割は、芝の成長促進です。芝の芽出しをよくして、庭一面に青々とした芝生を育てるために、芝生の目土が培養土の役割を果たします。3月〜6月の春の成長時期には、芝生の目土が水分と栄養を蓄え、芝の芽出しと成長を促すのです。目土入れと同時に肥料を入れると、さらに効果が高まります。
役割③サッチング
芝生の目土の第三の役割は、芝の整理後のサッチング(目土入れ)です。サッチとは芝刈りのあとに残った、芝草や古い根などを指します。レーキや熊手でサッチをよくかき出してから、芝が薄くなった部分に目土入れすれば完了です。芝生の目土が薄くなった部分に入れることで、接着剤の役割を果たします。芝の成長時期に欠かせない作業です。
役割④デコボコを平らに
芝生の目土の第四の役割は、芝生のデコボコを平らに整えることです。大雨で庭の土が流れてしまうなど、ダメージを受けた芝がデコボコになることがあります。芝が薄くなったりへこんだりした部分には、目土入れと肥料でメンテナンスしましょう。芝生の目土が補修剤の役割を果たします。気づいたときにいつでも使えるのが、目土のメリットです。
役割⑤乾燥を防ぐ
芝生の目土の第五の役割は、芝の乾燥を防ぐことです。台風や長雨で庭の土が流れてしまったり、サッチングで芝と土の間に空間ができたりすると、横に伸びた根や茎がむき出しになり乾燥して枯れてしまいます。台風や長雨の後、特に乾燥した冬を迎える前にケアしましょう。成長がゆるやかな秋の寒くなる時期の目土入れは、芝生の根や茎を乾燥から守ります。
芝生の目土の使い方
芝生の目土の必要性を理解したら、具体的な使い方や量、使う時期も知っておきましょう。目土と一緒に使えるおすすめのグッズや肥料なども利用して、素敵な庭づくりにチャレンジしてください。
目土を使う時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
目土入れ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ★ | ☆ | |||||
肥料入れ | ★ | ★ | ★ |
芝生の目土を使う時期は、芝の成長時期3月〜10月が適しています。冬に枯れない西洋芝の場合は、11月まで目土が使えます。春と秋には目土と同時に肥料を与えて、栄養を補いましょう。
目土を入れる量
通常の目土入れで使う目土の量は、2〜3mmの厚みを目安にします。芝生の目土の量は入れた分だけ土のレベルが上がってしまいます。広い面積にはレーキやふるいを使い、薄く広げるのがおすすめです。西洋芝の種まきでは床土として使うため、芝生の目土の量は5mmの厚みを目安にならしましょう。
おすすめの肥料
芝の成長には目土だけではなく、肥料も効果的です。芝の肥料で人気のある商品の中から、液体肥料と固形肥料を紹介します。
①メネデール・芝肥料(液体肥料)
肥料 液肥 芝 メネデール 芝肥料原液 1L
参考価格: 730円
「メネデール」は即効性のある液体肥料で、水やりの後に薄めて与えます。鉄分が配合され、芝生を青々とした鮮やかな色に育てるのが特徴です。夏バテした芝生には、メネデールの1000倍液でリフレッシュさせましょう。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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容量 | 1L、5L |
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希釈倍率 | 100倍 |
②花ごころ・まいてすぐ消える芝の肥料
花ごころ まいてすぐ消える 芝の肥料 1kg
参考価格: 855円
「花ごころの芝の肥料」は粒の細かい固形肥料です。肥料をまいてから水やりすると、すぐに溶けるため効果が早く現れます。使う量は1坪あたり、大さじ山盛り2杯です。
おすすめ度 | ★★★★★ |
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容量 | 100g、300g、1kg |
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ネット通販でも人気の商品は、肥料以外にも芝生用の除草剤がおすすめ!詳しくはこの記事をどうぞ。
まとめ
芝生の庭で寝転んだり、BBQを楽しんだりするために、芝生の庭をつくりたいと考えている方も多いでしょう。実際に芝生を育ててみると、芝刈りや雑草対策など芝生をキープするのは作業が多いのも事実です。芝生の目土や肥料・便利なアイテムなどを効果的に使って、ガーデニングを楽しみましょう。
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出典:写真AC