芝生で使用する「目土(めつち)」とは?意味や役割をわかりやすく解説!

芝生で使用する「目土(めつち)」とは?意味や役割をわかりやすく解説!

グランドカバーとしてガーデニングで人気の高い、芝を育てる「芝生の目土(めつち)」はさまざまな役割を持っています。芝生にも高麗芝や西洋芝などの種類があるように、目土にも種類があります。この記事で、芝生の目土の種類の違いと役割、使い方を見ていきましょう。

記事の目次

  1. 1.芝生の目土とは
  2. 2.芝生の目土の種類
  3. 3.芝生の目土の役割
  4. 4.芝生の目土の使い方
  5. 5.まとめ

芝生の目土の役割

芝生イメージ

出典:写真AC

芝生の目土を使う意味とその役割、どのような場面でどのような効果があるのかを知れば、美しい芝生の庭を実現できます。芝生の目土を上手に使いこなして、青々としたきれいな芝生を育てましょう。

役割①芝生のベース作り

芝生の目土の第一の役割は、根の定着と発根です。芝の根張りをよくしてしっかりと庭に根付かせるために、芝の目土がベースになって、庭の地面と芝の間でクッション材の役割を果たします。西洋芝のタネをまくときは、芝の発芽と発根を促す働き、またタネの飛散と乾燥を防ぐ役割があります。

役割②芝の成長に

芝生の目土の第二の役割は、芝の成長促進です。芝の芽出しをよくして、庭一面に青々とした芝生を育てるために、芝生の目土が培養土の役割を果たします。3月〜6月の春の成長時期には、芝生の目土が水分と栄養を蓄え、芝の芽出しと成長を促すのです。目土入れと同時に肥料を入れると、さらに効果が高まります。

役割③サッチング

芝生の目土の第三の役割は、芝の整理後のサッチング(目土入れ)です。サッチとは芝刈りのあとに残った、芝草や古い根などを指します。レーキや熊手でサッチをよくかき出してから、芝が薄くなった部分に目土入れすれば完了です。芝生の目土が薄くなった部分に入れることで、接着剤の役割を果たします。芝の成長時期に欠かせない作業です。

役割④デコボコを平らに

芝生の目土の第四の役割は、芝生のデコボコを平らに整えることです。大雨で庭の土が流れてしまうなど、ダメージを受けた芝がデコボコになることがあります。芝が薄くなったりへこんだりした部分には、目土入れと肥料でメンテナンスしましょう。芝生の目土が補修剤の役割を果たします。気づいたときにいつでも使えるのが、目土のメリットです。

役割⑤乾燥を防ぐ

芝生の目土の第五の役割は、芝の乾燥を防ぐことです。台風や長雨で庭の土が流れてしまったり、サッチングで芝と土の間に空間ができたりすると、横に伸びた根や茎がむき出しになり乾燥して枯れてしまいます。台風や長雨の後、特に乾燥した冬を迎える前にケアしましょう。成長がゆるやかな秋の寒くなる時期の目土入れは、芝生の根や茎を乾燥から守ります。

芝生の手入れガイド!季節ごとに「やるべき作業」を詳しく解説!のイメージ
芝生の手入れガイド!季節ごとに「やるべき作業」を詳しく解説!
芝生の手入れ方法はどうしていますか?芝は庭の景観がよくなるけど管理が大変なイメージを持つ方もいるのではないでしょうか。春夏秋冬、四季のある日本で上手に芝生を手入れする方法と、メンテナンスに使う道具や肥料を与えるのに適した時期を分かりやすくご紹介します!
芝生の「サッチ」とは?サッチの上手な取り方や分解のやり方を解説!のイメージ
芝生の「サッチ」とは?サッチの上手な取り方や分解のやり方を解説!
日本芝、西洋芝の管理にはサッチングが必要なことをご存じですか?芝生のサッチを放置している水はけが悪くなったり病気の原因になったりします。この記事では、日本芝・西洋芝それぞれの上手なサッチング方法と、芝生を長持ちさせる作業について紹介します。

芝生の目土の使い方

芝生の手入れ

出典:写真AC

芝生の目土の必要性を理解したら、具体的な使い方や量、使う時期も知っておきましょう。目土と一緒に使えるおすすめのグッズや肥料なども利用して、素敵な庭づくりにチャレンジしてください。

目土を使う時期

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
目土入れ          
肥料入れ                  

芝生の目土を使う時期は、芝の成長時期3月〜10月が適しています。冬に枯れない西洋芝の場合は、11月まで目土が使えます。春と秋には目土と同時に肥料を与えて、栄養を補いましょう。

目土を入れる量

通常の目土入れで使う目土の量は、2〜3mmの厚みを目安にします。芝生の目土の量は入れた分だけ土のレベルが上がってしまいます。広い面積にはレーキやふるいを使い、薄く広げるのがおすすめです。西洋芝の種まきでは床土として使うため、芝生の目土の量は5mmの厚みを目安にならしましょう。

おすすめの肥料

芝の成長には目土だけではなく、肥料も効果的です。芝の肥料で人気のある商品の中から、液体肥料と固形肥料を紹介します。

①メネデール・芝肥料(液体肥料)

肥料 液肥 芝 メネデール 芝肥料原液 1L

参考価格: 730円

出典: 楽天
楽天730円

「メネデール」は即効性のある液体肥料で、水やりの後に薄めて与えます。鉄分が配合され、芝生を青々とした鮮やかな色に育てるのが特徴です。夏バテした芝生には、メネデールの1000倍液でリフレッシュさせましょう。

おすすめ度★★★★★
容量1L、5L
希釈倍率100倍

②花ごころ・まいてすぐ消える芝の肥料

花ごころ まいてすぐ消える 芝の肥料 1kg

参考価格: 855円

出典: Amazon
Amazon855円
楽天

「花ごころの芝の肥料」は粒の細かい固形肥料です。肥料をまいてから水やりすると、すぐに溶けるため効果が早く現れます。使う量は1坪あたり、大さじ山盛り2杯です。

おすすめ度★★★★★
容量100g、300g、1kg

ネット通販でも人気の商品は、肥料以外にも芝生用の除草剤がおすすめ!詳しくはこの記事をどうぞ。

芝生の除草剤の使い方!芝生を枯らさずに上手に雑草防除する方法とは?のイメージ
芝生の除草剤の使い方!芝生を枯らさずに上手に雑草防除する方法とは?
芝生にいつのまにか生えてくるスギナやクローバーなどの雑草。手で抜くのは大変な雑草ですが、できれば芝生を枯らさずに駆除したいですよね。今回は、芝生に使える除草剤の種類やその撒き方など、除草剤の使い方を解説していきます。
芝生のおすすめ除草剤3選!ペット・幼子がいても安心して使用できる薬剤をご紹介!のイメージ
芝生のおすすめ除草剤3選!ペット・幼子がいても安心して使用できる薬剤をご紹介!
芝生用の除草剤はいろいろな種類があって、どれがおすすめなのか悩んでしまいますよね。この記事では、必要な除草剤選びに役立つラベルの見方の解説とおすすめの3つの芝生用除草剤を中心に、その特徴や撒き方、ペットや子供にも安全な使い方について紹介していきます。

まとめ

芝生イメージ

出典:写真AC

芝生の庭で寝転んだり、BBQを楽しんだりするために、芝生の庭をつくりたいと考えている方も多いでしょう。実際に芝生を育ててみると、芝刈りや雑草対策など芝生をキープするのは作業が多いのも事実です。芝生の目土や肥料・便利なアイテムなどを効果的に使って、ガーデニングを楽しみましょう。

オ ダ マ キ
ライター

オ ダ マ キ

こんにちは!花とグリーンが大好き!3匹の猫と美味しいものと、豊かな自然に恵まれた信州在住の元 園芸店員ライターです。どうぞ、よろしくお願いします★★★

関連記事

Article Ranking