ぶよぶよの人参は食べられる?
人参をしばらく置いておくとぶよぶよに柔らかくなることがありますが、問題なく食べられることが多いです。しかし、原因によっては食べられない場合があるため、見分け方に注意しましょう。ふにゃふにゃになったばかりの人参であれば復活させられますが、風味は落ちてしまいます。なるべく早く食べることをおすすめします。
ぶよぶよの人参の食べ方
ふにゃふにゃになった人参は食感や風味が落ちていることもあり、生食には向きません。また、皮が剥きにくい場合が多いため、扱いにくいときは皮ごと調理しましょう。ふにゃふにゃの人参は味がしみ込みやすく、煮物や炒め物、スープなどにして食べるのがおすすめです。
ぶよぶよの人参が食べられるかどうかの見分け方
人参の一部がぶよぶよしているものや、ふにゃふにゃになってから時間が経過していないものは食べられますが、「腐っている」または「カビが生えている」場合は食べられません。適切な見分け方を知っておきましょう。
見分け方①ぬめり
ぶよぶよの人参を食べられるかどうか判断する見分け方の1つ目は「ぬめりがあるかどうか」です。ぬめりは「腐っている」サインです。表面のごくわずかな部分にぬめりが見られるときは、切り落として食べても構いません。ぬめりが広範囲にわたる場合は、中まで腐っている可能性が高いため、食べないようにしましょう。
見分け方②臭い
見分け方の2つ目は「臭いがあるかどうか」です。人参から「酸っぱい変な臭い」がするときは、腐っている可能性が高いため食べるのを止めましょう。判断がつきにくい場合は、ぬめりの有無も確認してみてください。「カビ臭い」ときは表面にカビが見えなくても、内部で繁殖している可能性があるため気をつけましょう。
見分け方③内部の様子
見分け方の3つ目は「内部の様子を確認する」ことです。外側がふにゃふにゃでも内部に異変がないようであれば、問題なく食べられます。しかし、内部に「ドロドロしたぬめりがある」場合や「変色している」ときは、腐っているため食べずに破棄してください。
人参の内部に空洞がありました。食べても大丈夫ですか?
人参内部に見られる空洞は、主に水分不足によるものなので食べても問題ありません。しかし、水分が抜けて風味や食感が落ちている場合が多いため、生食ではなく加熱調理してから食べてください。
見分け方④カビ
見分け方の4つめは「カビによる変色があるかどうか」です。人参に発生する主なカビの種類には、「黒カビ」と「白カビ」があります。
黒カビ
黒カビは、名前のとおり黒い色をしたカビのことです。人参の先端部分や茎部分、内部に繁殖するだけでなく、表面に点々と現れる場合もあります。黒カビは毒性が強く、根を深く張る特徴を持っているため、少しでも見られたときは食べないでください。
白カビ
白カビは白色で、フワフワと綿毛のような姿をしているのが特徴です。カビのなかでは毒性が弱めなので、少量であれば取り除けば食べられます。しかし、目に見えない部分にカビの根を下ろしている可能性もあるため、できる限り食べないことをおすすめします。
人参の表面が白く粉っぽいです。カビでしょうか?
人参の表面に見られる白い粉は、皮が乾燥したものでカビではありません。体に害はないので、食べても大丈夫です。少しでもフワフワしているようであれば白カビの可能性が高いため、判断には気をつけましょう。
人参がぶよぶよになる原因
原因①水分不足
人参がぶよぶよになる主な原因は「水分不足」によるものです。人参は皮に付着した泥を落とした状態で出荷されますが、泥を落とす際に皮が薄く削られ、表面から水分が蒸発しやすくなります。人参の中にある水分が抜けると皮や表面に隙間ができます。その隙間から乾燥が進むことによって皮が縮み、ふにゃふにゃの状態になってしまうわけです。
原因②冷凍保存によるもの
人参がぶよぶよになるもうひとつの原因は「冷凍保存」によるものです。人参は水分を多く含む野菜なので、凍らせることによって内部で氷が膨張し細胞を破壊してしまいます。壊れてしまった細胞は水分を抱えておけません。いざ使おうと解凍してみると水分が流れ出てしまい、結果的に水分不足なふにゃふにゃの状態になってしまいます。
出典:写真AC