ミニ人参(牛乳パック)の栽培日記!時期や間引きなど育て方のコツを紹介

ミニ人参(牛乳パック)の栽培日記!時期や間引きなど育て方のコツを紹介

ミニ人参は甘くて柔らかい小型種の人参です。小さいため、牛乳パックで作ったプランターで簡単に育てられます。ベランダや室内での栽培にもおすすめです。この記事では、ミニ人参の栽培時期や牛乳パック栽培のポイント、実際に育ててみた栽培日記などを紹介します。

記事の目次

  1. 1.ミニ人参の概要
  2. 2.ミニ人参の牛乳パック栽培のポイント
  3. 3.ミニ人参の牛乳パック栽培【栽培スケジュール】
  4. 4.ミニ人参の牛乳パック栽培【準備】
  5. 5.ミニ人参(牛乳パック)の栽培日記
  6. 6.ミニ人参の簡単レシピ
  7. 7.ミニ人参を牛乳パックで栽培しよう

ミニ人参の概要

出典:筆者撮影

ミニ人参は、一般的な人参(五寸人参)よりも小さな人参です。オレンジ色の根の長さを比べると、五寸人参が15~20cmほどであるのに対し、ミニ人参は3~10cmほどしかありません。人参は深く根をはる野菜ですが、小さなミニ人参なら深型プランターがなくても牛乳パックなどで簡単に栽培できます。

ミニ人参の品種

出典:写真AC

日本で現在流通しているミニ人参の多くは西洋種です。代表的な品種にはウインナーのような形の「ピッコロ」や「ベビーキャロット」、丸みのある形の「パックン丸」などがあります。根の形や長さなどには多少差がありますが、育てやすさはどの品種でもほとんど変わりません。お好みの品種を選んでください。

ミニ人参の牛乳パック栽培のポイント

Photo byShireShy

ミニ人参の栽培方法も、基本的にはほかの人参と同じです。ただし、ミニ人参は小さいため、ほかの人参のように株同士の間隔を広くあける必要はありません。品種にもよりますが、牛乳パック栽培なら牛乳パック1本につき3~5本のミニ人参が栽培可能です。ミニ人参なら、広い畑でなくてもベランダや室内などのちょっとした空間で育てられます。

人参の育て方!上手な畝の立て方や成長に合わせた水やりや追肥のコツのイメージ
人参の育て方!上手な畝の立て方や成長に合わせた水やりや追肥のコツ
人参は、セリ科・ニンジン属に分類される一年草です。「ナニンジン」や「セリニンジン」とも呼ばれ、オレンジ色や黄色の品種もあります。畑に畝を立てて育てたり、小さな品種は室内で管理したりと自分好みの育て方ができるのが魅力です。そんな人参の育て方をみていきましょう。

ポイント①土作り

出典:筆者撮影

ミニ人参は土の中で育つ野菜のため、土作りがポイントです。土に小石などが混ざっていると変形の原因になることから、事前に土ふるいで取り除いてください。種まきの2週間前までには石灰と肥料をまきましょう。なお、未熟堆肥は又根の原因となるため使用しないでください。牛乳パック栽培では鉢底石をしいてから土を入れます。

ボタ爺

ボタ爺

きれいな形のミニ人参を育てるには土の粒を揃えておくことが大事じゃ。

ポイント②種まきから発芽までの管理

Photo by sorarium

ミニ人参は発芽が難しい野菜で、種まきから発芽までの管理方法も重要です。種は土に1cm間隔でスジをつけてからまきましょう。光を好む「好光性種子」のため、種まき後に土をかける場合はごく薄くしてください。栽培環境にもよりますが、発芽が揃うまでは毎日水やりを続けましょう。乾燥させないことが発芽成功のコツです。

ミニ人参を種からではなく苗から育てたいのですが、ポット苗はどこで買えますか?

ミニ人参のポット苗は通常販売されていません。ミニ人参のような直根性の野菜(根がまっすぐに伸びて生長する野菜)は植え替えに適していないからです。ミニ人参は種を直まきして育ててください。

忙しくて頻繁に水やりするのが難しいです。このような状況でもミニ人参の発芽を成功させる方法はありますか?

頻繁に水やりするのが難しい場合には不織布で乾燥を防ぐ方法がおすすめです。種まき後、土の上に不織布をかけて、その上から水やりをします。不織布は発芽が揃ってから外しましょう。

ボタニ子

ボタニ子

発芽後の水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与える程度で十分ですよ。

ポイント③間引き

Photo by iyoupapa

発芽後の栽培では間引きがポイントです。間引きはふた葉が開いたころに1回目、本葉が5枚くらいに増えたころに2回目をおこないます。残す株を傷つけないようにそっと抜くのがコツです。間引きと一緒に追肥もおこないましょう。肥料の量は、袋などに記載されている量を目安にしてください。また、必要に応じて根に光が当たらないように土寄せをします。

ミニ人参の栽培のポイント

  • 土の粒を揃え、石灰・肥料を施しておく
  • 種は直まきが基本(植え替えはしない)
  • 覆土する場合はごく薄くする
  • 頻繁な水やり・不織布をかけるなどして発芽まで乾燥を防ぐ
  • 間引きは2回(ふた葉が開いたころ・本葉が5枚ぐらいに増えたころ)おこなう
  • 間引きの際に追肥・土寄せもする

ミニ人参の牛乳パック栽培【栽培スケジュール】

Photo byJillWellington

ミニ人参は涼しい環境を好みます。栽培時期は種類によって多少異なりますが、日本では一部の地域を除き、秋~冬に収穫する夏まきがおすすめです。夏に収穫する春まきではトウ立ちや病気の発生などに注意しましょう。なお、寒冷地の場合は春まき、トンネル栽培では冬まきで育てます。収穫時期は種まきから70~90日後が目安です。

ボタ爺

ボタ爺

ミニ人参はほかの人参よりも短期間で収穫できるのじゃ。

ボタニ子

ボタニ子

ただし、収穫が遅れるとス入りや根割れにつながるので注意してくださいね。

ミニ人参の牛乳パック栽培【準備】

Photo bywebandi

小さなミニ人参はプランター栽培に向いています。もし家にプランターがない場合は、牛乳パックで手作りするのもおすすめです。お好みでマスキングテープなどを貼れば、自分だけのオリジナルなプランターができますよ。作り方も簡単なので、子どもと一緒に作るのもおすすめです。排水穴から水が出てくるため、必要に応じて受け皿を別途用意してくださいね。

材料

  • 牛乳パック(1Lサイズ)
  • はさみ
  • 定規
  • きり
  • 油性ペン
  • お好みでマスキングテープ・塗料など
(出典:筆者撮影)

作り方

①牛乳パックの底から15cmのところに油性ペンで線をひく
(出典:筆者撮影)

②線にそって、はさみで切る
(出典:筆者撮影)

③お好みでマスキングテープ・塗料などで装飾をする
(出典:筆者撮影)

④牛乳パックの底から1cmと2cmのところに2cm間隔で印を付ける
(出典:筆者撮影)

⑤印にあわせて、きりで穴を開ける
(出典:筆者撮影)

ボタニ子

ボタニ子

穴を開ける作業は危険なので、子どもと一緒に作るときには大人が代わりにおこなってくださいね。

次のページでは、ミニ人参の栽培日記や簡単レシピを紹介します。

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ミニ人参(牛乳パック)の栽培日記

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