人参ジュースの魅力
人参は緑黄色野菜の代表選手です。数ある野菜の中でも、体によい成分を多く含んだ重要な野菜といえるでしょう。まずは、人参の代表的な栄養成分について見ていきます。
人参の栄養成分①βカロテン
人参の栄養成分で広く知られているのが「β-カロテン」です。β-カロテンは「プロビタミンA」とも呼ばれ、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAの作用としては、目の神経伝達物質の保護や、粘膜の保護などがあげられます。そのほかにも活性酸素から体を守り、免疫機能を向上させるといわれる、まさに健康に欠かせない成分です。
β-カロテンを積極的に摂りたいときは皮つきで
人参からβ-カロテンを少しでも多く摂りたい場合は、皮つきのまま食べましょう。その点からも人参ジュースは効果的な摂取方法といえますね。
人参の栄養成分②ペクチン
人参は食物繊維の一種であるペクチンを含みます。ペクチンが体にもたらすとされる効果は、腸内環境の正常化です。食物繊維が腸内に豊富にあると、乳酸菌といった善玉菌が増えやすくなり、腸の動きや便通を整える働きが期待できます。
人参はやっぱり健康にうれしい野菜であることがよくわかるね。
うまく取り入れて毎日の食生活向上に役立てたいわね。人気の人参ジュースのレシピをみていきましょう。
おいしい人参ジュースの作り方~基本編~
人参ジュースの作り方は、手作りといってもどれも簡単です。材料を切ってミキサーにいれて、スイッチを押すだけで簡単に作れます。ミキサーを持っていない方も、人参をすりおろせば作れますよ。
作り置きはできる?
フレッシュなジュースには、熱などで壊されやすい栄養も含まれます。特に酵素は、時間とともに働きが衰えてしまいます。りんごやバナナは人参ジュースにあわせることが多いですが、酸化が進みやすい果物です。基本的には作り置きは避け、1回で飲み切りましょう。また、栄養満点のジュースは、菌にとっても好ましい環境です。食中毒を防ぐためにも、飲み切れる量を作るのがポイントです。
①人参とりんごのジュース
人参にりんごをあわせたレシピは、まさに王道レシピです。人参に甘いりんごが加わり、食物繊維量も強化されます。ミキサーで作ると栄養を余すことなく摂れます。
材料と作り方(1人分)
- 人参:1/2本
- りんご:1/2個
- 牛乳:150mL(お好みで牛乳を豆乳にしてもOK)
- 塩:少々
- はちみつ:大さじ1
②人参とパイナップルのジュース
パイナップルは、甘さとトロピカルな風味をプラスしてくれます。野菜嫌いの子どもでも、飲みやすい味です。このレシピは水や牛乳を使用せず、100%果実と野菜由来の水分のみで、スムージー状に仕上がります。甘い味つけがお好きな方は、ハチミツやメープルシロップを加えてみましょう。
材料と簡単な作り方(1人分)
- 人参:1/2本
- パイナップル:人参と同量
冷凍や缶詰のパイナップルを使ってもおいしくできますよ。「人参とりんごのジュース」でりんごがない場合、缶詰のパイナップルを使うのもおすすめです。
③人参とバナナのジュース
バナナジュースが好きな方は、ぜひそこへ人参もプラスしてみましょう。バナナも食物繊維が豊富な果物です。人参とバナナの食物繊維がたっぷりのジュースに仕上がります。腹持ちがよく、朝食やおやつにも満足の1杯ですよ。
材料と簡単な作り方(1人分)
- バナナ:1/2本
- にんじん:1/2本
- 牛乳:100mL
- 砂糖:大さじ1~2
- レモン汁:適量
ミキサーが1台あるといろいろなジュースを作りたくなりますね。人気のグリーンスムージーのレシピはこちらの記事にたくさん紹介がありますよ。
おいしい人参ジュースの作り方~応用編~
人参ジュースを飲み飽きてしまった方や、一風変わった味がお好きな方は、組み合わせを工夫しましょう。意外な食材との組み合わせで、新しい人参ジュースの魅力が発見できますよ。
①人参と生姜のあたたかいジュース
人参と生姜のあたたかいジュースは、生姜の辛味と風味が効いた人参ジュースです。人参ジュースを温めて飲むと生姜の効果もあわさって、体がポカポカになりますよ。冬でも飲めるレシピです。水分はほぼ人参由来のものだけの100%ジュースで、スムージー状に仕上がります。
材料と簡単な作り方(1人分)
- 人参:1/2本
- 生姜(すりおろしてもOK):大さじ1
- レモン汁:大さじ1~2
- はちみつ:お好みで
②人参と甘酒のジュース
甘酒は「飲む点滴」といわれるほど栄養が豊富です。甘酒の甘みは人参と相性抜群です。人参と生姜のジュース同様、温めてもおいしく飲めますよ。
材料と簡単な作り方(1人分)
- 人参:1/2本
- ストレート甘酒:100~150mL
甘酒も手作りできます。初めての方でも挑戦できる作り方は以下の記事をチェックしてくださいね。
このレシピにも生姜はよさそうだね。少ない材料で満足感のある1杯ができそうだ!
③人参とスパイスのジュース
スパイスは、エキゾチックな風味が魅力ですね。そんなスパイスは料理に使われることが多いですが、実は人参ジュースにもおすすめです。大人も納得の「もう一度飲みたくなる味」に仕上がります。
材料と簡単な作り方(1人分)
- 人参:1/2本
- りんご:1/2個
- オレンジ:1/4個
- 生姜:1欠片
- ミントの葉:3枚
- ターメリックパウダー:小さじ1
- クミンパウダー:小さじ1/2
- ブラックペッパー:少々
スパイステイストが好きな人はぜひ試してみたくなるレシピね。人参のクミン炒めなどがあるほどだから、おいしい味に仕上がりそう!
食欲をそそる香りが魅力の「クミン」について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ!
人参ジュースにおすすめのチョイ足し食材
人参ジュースは、家庭にある食材で簡単にアレンジできます。いつもの料理からでは、摂取しにくい栄養分を加えるのもいいですね。少量でも風味やアクセントが加わり、自家製の絶品レシピが誕生するかもしれません。
チョイ足しにおすすめ①アマニ油
アマニ油やエゴマ油は、現代人に不足しているとされる「オメガ3脂肪酸」を多く含みます。通常の料理に使用するにはクセがある油ですが、野菜ジュースに小さじ1杯混ぜるだけなら、そのクセも気になりませんよ。チョイ足しで、手軽に体にいい油を摂取できます。
チョイ足しにおすすめ②ビネガー
フルーツビネガーは、レモン汁の代わりに使うのがおすすめです。果実の風味と香りがぎゅっと詰まっていて、さわやかな香りを広げてくれます。お酢は、血中コレステロールを下げるのに効果的だといわれています。
いろいろな種類があるお酢。それぞれの特徴や使い分け方を知りたい方はこちらをご覧ください。
まとめ
現代人は「あと一皿の野菜料理を食べよう」といわれるほど、野菜が不足しているといわれます。毎日の食卓にもう一品を手作りするのは難しくても、野菜ジュースをプラスすると考えれば、ハードルも下がります。緑黄色野菜の王様といえる人参は、栄養価の高さからも野菜ジュースにぜひ取り入れたい食材です。チョイ足し食材などもうまくあわせて、オリジナルの絶品レシピを作ってみましょう。
家庭で育てた人参でジュースを手作りしてみたい方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。