植木鉢(容器)の形の種類と特徴
置き場所や素材が決まりましたら、次は容器の形を決めましょう。
(1)植木鉢
鉢底に水が抜ける穴のある容器の総称を植木鉢といいます。この穴のお陰で水やりをしても鉢の中に水が溜まりっぱなしにならないので、根腐れなど植物を育てる上でのトラブルを回避できます。通気性の良い素材や、軽い素材で作られているものが多く、植物から見れば育ちやすい環境ができます。
(2)プランター
植木鉢の中でも、直方体や立方体といった箱の形をしたものがプランターです。寄せ植えのしやすさ、扱いやすさから、左右に長い形が主流のプランターですが、最近は縦長や正方形なども人気が出ています。大きさや高さの組み合わせが自由にできるので、奥行きのある配置が簡単にできるのがプランターの魅力といえるでしょう。
(3)プラントポット
先程ご紹介した植木鉢やプランターと呼ぶには悩ましい形の容器(不定形の鉢や、丸みの強い鉢など)や、とても柔らかい素材でできた育苗用の容器のことを、プラントポットといいます。育苗ポットはそのまま育てることはせず、一回り大きな鉢などに植え替えます。それ以外のポットはデザイン性の高いものが多く、鉢カバーにもできるポットやハイドロカルチャーなどの土を使わない栽培にも使えるポットなど、見ているだけでアイデアが膨らみます。
植木鉢と一緒に必要なアイテム
(1)鉢底ネット
水やり時に鉢底の穴から土が流出するのを防ぐことと排水性アップのため、土を入れる前に鉢の内側に鉢底ネットと鉢底石を敷きましょう。鉢底ネットはプランターにも使える大きいサイズもあります。
(2)受け皿
植木鉢やプランターを室内で飾るときは、受け皿を準備します。水やりをすると穴から余分な水が流れ出てくるので、それを受け止める目的で使うのですが、流れ出た土などが室内を汚さないようにする役目もあります。最近は色もカラフルになり形も丸以外もあるので、鉢のデザインに合わせた選び方ができるようになってきました。
室内で「鉢カバー」を使って育てる場合のポイント
鉢カバーとは
鉢底に水が抜ける穴のない容器を、鉢カバーと呼びます。基本的には直接植えないで植物が植えられている鉢と受け皿をセットで鉢カバーに入れてしまいます。例えるなら、バッグとバッグinバッグの関係と同じです。小物をまずバッグinバッグに入れて、そのバッグinバッグを気分に合わせてチョイスしたバッグに丸ごと入れて使いますよね。バッグと同じ役割をしているのが鉢カバーというわけです。お部屋をイメージチェンジしたときも、鉢カバーだけを新しくすれば簡単にインテリアに合わせられます。
ポイント1:受け皿を入れる
鉢カバーを使う上で真っ先に気になるのは水やりですよね。植木鉢と違って穴がないので、そのまま水を与えると鉢カバーの中に水が溜まってしまいます。そこでおすすめなのが、受け皿や防水インナーポットを鉢カバーの中にセットする方法です。こうすることで、鉢カバーの素材が水に弱い布製でも安心して水やりができます。水やり後、根腐れや加湿を防ぐために溜まった水を捨てるのを忘れないでくださいね。
ポイント2:鉢カバーは大きめを選ぶ
鉢カバーサイズの選び方は、中に入れる鉢の大きさより「鉢の内側のサイズ=内寸」が一回り以上大きな鉢にします。受け皿や防水インナーポットも入れる場合は、その大きさも考慮してください。またデザインによっては、直径は合っていても高さが違うものもあります。植える鉢の直径だけでなく高さも確認するようにしましょう。
ポイント3:キズ防止にはマット
室内に飾ることになるので、床にキズがつかないように鉢底にフェルトや厚手の布などのマットを敷くといいでしょう。モダンインテリアでよく見かける大柄な鉢や高さのある観葉植物を飾るなら、転倒防止として滑り止めシートを敷くのもおすすめです。
ポイント4:底上げで高さ調節
上下に高い鉢カバーの場合、そのまま中に受け皿や鉢を入れると奥に入りすぎることもしばしば。そんなときは、厚手の発泡スチロールなどで底上げをして、受け皿や鉢の高さを調節して下さい。重心が高くなり不安定になるようなら、発泡スチロールの代わりにブロックやレンガを入れると落ち着きますよ。