園芸部類 | 庭木、花木、ハーブ |
形態 | 常緑高木 |
樹高・草丈 | 2~15m |
花の色 | 黄色 |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 庭木、観賞用、食用 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ゲッケイジュは、クスノキ科の常緑樹のひとつです。葉は乾燥させて料理の香りづけに利用されるので、「ローリエ」「ローレル」という呼称の方がなじみがある方も多いのではないでしょうか。ゲッケイジュはイチョウと同じように雄株と雌株があり、日本では雄株の方が流通しています。暑さに強く、一度根付くと手間がかからないことから、庭木や生垣、街路樹としてもよく使用されます。
ゲッケイジュ(月桂樹)という名前は、日本のカツラの木に似ていることや、神聖な木であるということから「月には桂の木が生えている」という中国の伝説をもとに名づけられました。
ゲッケイジュ・オーレア
参考価格: 7,744円
ゲッケイジュ・オーレアは、黄色の葉が特徴です。日本で広く取り扱われている、一般的な品種といってもよいでしょう。
植え付け時期 | 4月、9月 |
肥料の時期(庭植え) | 2月 |
肥料の時期(鉢植え) | 3月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4~5月頃 |
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
植え付け 植え替え |
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開花期間 | ● | ● | ||||||||||
肥料 | ● | ● | ||||||||||
剪定 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ● |
ゲッケイジュの植え付けは、春か秋が適期です。夏と冬は、根にダメージが行きやすいため、避けましょう。
ゲッケイジュは鉢植え、地植えのどちらでも育てられます。しかし植え替えが苦手な植物なので、一度植え付けたらなるべく同じ環境で育てることをおすすめします。
ゲッケイジュは室内でも室外でも管理できる植物です。ただし大きく成長する植物なので、十分なスペースの確保をおすすめします。日光が好きなので、日当たりのいい場所で育てましょう。
ゲッケイジュは地中海沿岸が原産地なので、太陽の光を好みます。基本は日当たりのいい場所で育てることをおすすめします。しかし、難しい場合は明るい日陰でも問題ありません。耐寒性がある植物ですが、外気温が-8℃以上になる地域の場合、冬の間は室内管理が望ましいです。
用土は水はけがよく、有機物が多い土を使いましょう。自分で配合する場合は赤玉土と腐葉土を2:1の割合で混ぜたものがおすすめです。市販の培養土でも問題なく育ちます。
ゲッケイジュは水やりの手間があまりない樹木です。地植えの場合、植え付けてから1~2年の間は土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。2年以上経ったゲッケイジュは、水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から流れ出すくらいしっかりと水を与えましょう。
地植えの場合は2月に冬越しの準備として有機肥料を与えましょう。鉢植えの場合は3月の生育期前に化成肥料を追肥します。
ゲッケイジュの主な害虫はカイガラムシです。枝葉が蒸れると発生しやすくなるので、適時剪定を行い、風通しをよくすることが予防になります。害虫が発生してしまったら、見つけしだい駆除剤を使用するか、歯ブラシなどでこそぎ落としましょう。
ゲッケイジュの主な病気はすす病です。カイガラムシの排せつ物が原因で発生することがほとんどなので、害虫予防をしっかり行うことで予防できます。もし発症してしまったら、症状がある部位をすべて取り除きましょう。
ゲッケイジュの花後の管理は特に必要ありません。日本で流通している株のほとんどが雄株なので種の採取ができないため、花は散るに任せましょう。もし雌株のゲッケイジュであれば、花後に種が採取できます。
ゲッケイジュの苗は通信販売サイトやホームセンター、園芸店などで入手できます。しかしゲッケイジュを料理に使用する目的で育てる場合は、苗の段階で葉がよく香るものを選ぶ必要があります。その場合は自分で香りを確かめられるようなホームセンターや園芸店で購入する方がよいでしょう。
ゲッケイジュは植え替えを嫌うため、移植する際は注意が必要です。根を傷めないようにていねいに扱いましょう。
ゲッケイジュは生育が旺盛なので、枝葉が伸びやすいです。剪定は厳寒期を避けて都度行いましょう。また細かい枝が多く映えている場所は間引き、風通しをよくすることで害虫被害の予防になります。
ゲッケイジュの増やし方は、種まきと挿し木の2種類です。しかし日本で流通しているゲッケイジュはほとんどが雄株なので、挿し木で増やすことをおすすめします。挿し木の適期は7~8月です。挿し木用の枝は新しい枝から用意しましょう。