月桂樹(ローリエ)の花言葉!ギリシャ神話やオリンピックとの関係とは?

月桂樹(ローリエ)の花言葉!ギリシャ神話やオリンピックとの関係とは?

月桂樹(ローリエ))花言葉にはギリシャ神話が深く関わっていることをご存知でしょうか。花言葉の由来となるギリシャ神話の切ない恋話の結末とは?輝かしい花言葉が並ぶ中なぜ「裏切り」?オリンピックの勝者に贈られる冠とは?そんな月桂樹(ローリエ)について詳しく紹介します。

記事の目次

  1. 1.月桂樹とは?
  2. 2.月桂樹の名前の由来
  3. 3.月桂樹の花言葉
  4. 4.月桂樹の花言葉「裏切り」に関して
  5. 5.月桂樹の誕生花
  6. 6.月桂樹と月桂冠
  7. 7.月桂樹とギリシャ神話
  8. 8.月桂樹とオリンピック
  9. 9.まとめ

月桂樹とは?

1年中枯れることのない常緑樹

1年中葉っぱが落ちることのない常緑樹で、緑色の葉っぱの木として見かけることが多い木ですが、春には小さな花を咲かせます。雄雌の木があり、雄は白、雌は黄色の花です。またその特徴的な香りから、古代から香料や薬材としても使われていました。カレーやポトフなど煮込み料理に使うローリエといえば聞き慣れているのではないでしょうか。

乾燥させてハーブとして料理に使う

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月桂樹(ローリエ)の葉っぱが、乾燥させると、ハーブとして料理に使うことができます。生のまま使用するハーブもありますが、月桂樹(ローリエ)の生は苦味があるため、乾燥して使うのが一般的です。月桂樹(ローリエ)は常緑樹で一年中葉っぱが取れるので、料理に頻繁に使う人は育ててみてはいかがでしょうか。庭木にも使われている、初心者でも育てやすい樹です。育つと大きくなりますが、はじめのうちは小さいので鉢植えでも育てることができます。

月桂樹の基本情報

Photo bymonicore

分類 クスノキ科ゲッケイジュ属
学名 Laurus nobilis
和名 月桂樹
別名 ローリエ、ローレル、スイートベイ、ベイツリー
英名 Laurel、Baylaurel
開花時期 4〜5月
樹高 5〜10m 常緑高木
花色 白、黄
原産地 地中海沿岸

学名の「Laurus nobilisラウルス・ノビリス」のlaurはケルト語でnobilis高貴の意味です。

月桂樹の名前の由来

月桂樹の名前の由来には2つの説があるといわれています。

由来①

Laurus nobilisを訳して月桂樹となった

1つ目は、それぞれを直訳したという説です。木が中国に渡った際にLaurus nobilisを訳して月桂樹となり、明治時代にフランスから日本に渡った際に、中国の月桂樹を日本語でゲッケイジュと読みました。このことが、月桂樹の名前の由来といわれています。

由来②

Photo byDeedster

月桂樹と日本の桂(カツラ)の木が似ていたため

もう1つ目は、中国の昔話(*1)である『月桂樹』(月の桂の木)からとったという説です。同じ「桂」の字でも、中国での桂(ケイ)は金木犀(キンモクセイ)のことを指すため、日本の桂(カツラ)とは別種となります。当時、まだ名もない月桂樹が日本に渡った際に、桂(カツラ)の木に形や香りが似ていたことから、中国の昔話にちなんで、その木に「月桂樹」と名付けたという説です。

(*1)中国の昔話『月桂樹』とは「月の桂の樹を切る男」

中国の昔話とは、『中国である男が過ちを犯し、刈っても刈っても生えてくる桂の木を斧で切り続けるという罰を受けた。』というお話です。日本では、月の模様は、月でうさぎが餅つきをしている姿が一般的ですが、中国では桂(ケイ)の木を切る男の姿といわれています。

月桂樹の花言葉

月桂樹の花言葉は、月桂樹全体と、花、葉っぱによって花言葉が異なるので、それぞれをご紹介します。

月桂樹全体の花言葉

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『栄光』『勝利』『名誉』『輝ける未来』

ギリシャ神話に登場するアポロンは太陽神として有名ですが、詩歌・音楽、芸能・芸術の神でもあります。そのアポロンの聖樹である月桂樹からつくられた月桂冠を各分野で秀でた者に贈られたことがこの花言葉の由来です。

葉っぱの花言葉

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『死すとも変わらず』

no change till death 。こちらもギリシャ神話でアポロンが永遠の愛の証として、ダフネの一部である月桂樹からつくった月桂冠を永遠に身に付けていたことが由来です。

花の花言葉

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『裏切り』

花色の黄色が関係しています。次に詳しく説明していきます。

月桂樹の花言葉「裏切り」に関して

なぜ裏切り?

前章のようによいイメージがある一方で、なぜ裏切りという花言葉がついているのでしょう。

Photo byStockSnap

黄色はヨーロッパでは不吉な色

ヨーロッパでは、黄色はマイナスなイメージとして扱われることがあります。(月桂樹以外の黄色い花の花言葉も同様です。)一説では、イエスキリストを裏切ったユダが、黄色い服を着ていたから、ヨーロッパでは昔から黄色は不吉を表す色とされています。中世ヨーロッパ時代に、異端者であるユダヤ教徒を差別するために黄色い服を着させていたことも、このことと関連があるといわれています。

日本では気にしなくても

しかし、それらは全てヨーロッパでの話です。日本で黄色にそれほどマイナスイメージを持っている人は少ないでしょうから、黄色=不吉と無理に捉える必要もないでしょう。

月桂樹の誕生花

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月桂樹と月桂冠

Photo byClker-Free-Vector-Images

勝者に贈られる冠

月桂冠とは、月桂樹の葉っぱがついた枝でつくられた冠で、古代ギリシャで競技の勝者に贈られていました。月桂冠を贈られた優れた詩人のことを桂冠詩人(けいかんしじん)と呼ばれます。

月桂樹とギリシャ神話

月桂樹の花言葉には、ギリシャ神話の『アポロンとダフネ』の話が深く関係しています。葉っぱの花言葉である、「死すとも変わらず」の由来でもありますので簡単にご紹介します。

Photo byEngin_Akyurt

ギリシャ神話『アポロンとダフネ』とは

一言でいうと、月桂樹へと姿を変えるダフネと、永遠の愛を誓うアポロンの恋の話です。

Photo by nekotank

①エロスの矢によって叶わぬ恋となる

ある日、アポロンは、エロスの小さな弓をバカにしたことから、怒ったエロスに2本の矢を放たれます。相手に恋をする金の矢はアポロンに、相手を拒む鉛の矢はダフネに刺さりました。そして、ダフネは、執拗に追ってくるアポロンから逃れるため、河の神ある父ペーネイオスに自らを「何か他のもの」に変えて欲しいと祈ることになります。

アポロンの永遠の愛の証「月桂冠」

ダフネはその祈りによって、自らの姿を月桂樹へと変えました。その結果、アポロンは悲しみ、「せめて私の聖樹になっておくれ。」と願うと、ダフネは枝を揺らし葉をアポロンの頭に落としました。アポロンは永遠の愛の証として、月桂樹の葉から作った月桂冠を死ぬまで身に付けたといわれています。

ギリシャ神話としては非常に有名な話

Photo bygeoffjhyland

登場人物が有名

ここに出てくる、太陽神「アポロン」は弓の名手で、ギリシャ神話最高神「ゼウス」の息子です。そのためギリシャ神話では多くの物語に登場しています。ダフネ(別名ダプネー)は、ギリシア語で月桂樹の意味を持ち、ニンフと呼ばれる、自然界に宿る女性の精霊です。そしてエロスは、別名キューピッドのほうが有名で聞き慣れているのではないでしょうか。

悲恋として数々の絵画やオペラとして伝え残る

このギリシャ神話により、月桂樹は冬にも葉が落ちない常緑樹となり、アポロンの聖樹から作られた月桂冠は、人間のあいだで最高の名誉のしるしの栄冠とされることになりました。このアポロンとダフネのお話は、ギリシャ神話の中でも有名なため、絵画や彫刻、オペラといったさまざまな作品として表現され残されています。

月桂樹とオリンピック

オリンピックの勝者に贈られるもの?

Photo byAgzam

月桂冠ではなくオリーブ冠

よく勘違いされていますが、オリンピックの勝者に贈られるのは月桂冠ではなくオリーブ冠です。

オリンピック=オリーブ冠=ゼウス

古代ギリシャの英雄ヘラクレスが、オリンピアの庭に植えたオリーブの枝をオリンピックの勝者に与えたことが由来しています。オリンピックの元となるオリュンピア祭は大神ゼウスに捧げられたものです。

文化=月桂冠=アポロン

一方、同じ古代ギリシャのお祭りピューディア祭の名誉ある勝者に贈られたのが月桂冠です。ピューディア祭は聖地デルポイにて開催されたアポロン神の祭儀で、芸術分野の音楽と詩歌、楽器の演奏と演劇などを行い、優勝者にアポロンの聖樹である月桂樹の葉っぱで飾られた冠が贈られていました。今でも勝者や平和の象徴として使われています。

どちらも神聖なお祭り

どちらも古代ギリシアにおける四大競技大祭で、当時から4年に1度の開催でした。ゼウスはアポロンの父親であり、ギリシャ神話において偉大な存在であるため、古代ギリシャではオリュンピア祭が一番盛大に行われていました。

まとめ

Photo bykaboompics

月桂樹(ローリエ)、その木を見たことがない人でも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。月桂冠といえばお酒が有名ですよね。花王さんの生理用品ロリエも月桂樹(ローリエ)と月経のかけことばです。その名前や花言葉、それらに由来する話をみると、とても神聖な樹ですが、その一方で、日本では昔から庭木などとして人々の身近で愛されてきた木でもあります。公園に行かれた際にはその姿を探してみてはいかがでしょうか。

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RR16
ライター

RR16

花や木を見るのが好きです。花言葉や由来、それにまつわる神話など、花について深く知れることが楽しいです。

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