ヒマワリは、夏のガーデニングにかかせない人気の植物です。太陽のように丸くて大きな花を咲かせるため、花壇に植えるだけで元気な明るいイメージを与えてくれる植物として親しまれています。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 20cm〜200cm |
花の色 | 黄、オレンジ、複色 |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 初心者でも育てやすい |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ヒマワリは6月〜9月にかけて、太くてまっすぐ伸びた茎の先に、大きな黄色の花を咲かせるのが特徴です。漢字で「向日葵」と表記され、花がいつも太陽の方角を向いている性質に由来しています。育て方も簡単で、花後に種を採取して増やしていく楽しみもあり、理科の教材用植物としても使われている植物です。
モネは、黄色やオレンジ色などさまざまな色の花を咲かせる品種です。1つの茎から、いくつも枝分かれしていくのが特徴で、水もちがよく切花やフラワーアレンジメントにも利用されています。
ビンセントは、丸みを帯びたかわいらしい花弁が魅力的な品種です。「ビンセントオレンジ」や「ビンセントクリアレモン」など、花色によって名前が細かくついており「ビンセントシリーズ」とも呼ばれています。ヒマワリの品種の中でも花粉が少なく、鉢植えにして室内で育てるのもおすすめです。
種まきの時期 | 4月〜6月 |
植え付けの時期 | 4月〜6月 |
肥料の時期 | 4月〜8月 |
剪定の時期 | 6月〜9月 |
花が咲く時期/開花時期 | 6月〜9月 |
ヒマワリはプランター・地植え・露地栽培など、どの方法でも育てられます。ヒマワリは品種によって2mを超えるものもあるため、地植えにする場合はほかの植物よりも後ろ側に植え付けていきましょう。鉢植えの場合は、小さな鉢では倒れる恐れがあるため、重みのある大きめの鉢を使用してください。
ヒマワリは「サンフラワー」という英名がついているとおり、太陽の光が大好きな植物です。地植えでも鉢植えでも、太陽の光がたっぷりと当たる場所で管理してください。日当たりの悪い場所で育てると茎だけが間延びして、花付きが悪くなります。また風通しのよい場所で育てると、病害虫被害を受けにくくなるのでおすすめです。
ヒマワリは、水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土を使用して育てましょう。市販されている「草花等培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用してください。地植えにする場合は、堆肥や腐葉土をたっぷりとすき込んでから植え付けます。
ヒマワリを地植えで育てている場合は、降雨のみで十分なため水やりの必要はありません。ヒマワリはジメジメとした環境が苦手なため、水の与えすぎには注意してください。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。枯れずに管理するには、受け皿に溜まった水はすぐに捨て、多湿を防ぐのがポイントです。
ヒマワリは、4月〜8月にかけて肥料切れを起こさないように管理しましょう。ヒマワリは、開花するためにたくさんの栄養分を必要とするため、肥料切れを起こすと枯れる恐れがあります。植え付けの用土に元肥として緩効性肥料を施してから、2週間〜3週間に1回の割合で化成肥料を追肥してください。
ハダニは、やや乾燥している時期に発生しやすい害虫です。葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生するため、発見が遅れると大量発生する可能性があります。ヒマワリの成長に必要な栄養分を吸汁するので、発見したら殺虫剤を散布して、早めに駆除しましょう。水が苦手な性質を利用して、定期的に葉水をすると予防できます。
べと病は、風通しの悪い場所で育てたり、剪定を怠ったりすると発生しやすい、カビが原因の病気です。感染した部分が白色や褐色の斑点状になるのが特徴で、放っておくと腐敗が始まり、悪臭を放つようになります。
種まきは4月〜6月にかけてが適期です。指で1cmほどの穴を掘り、株間を25cm〜30cmほどあけて種をまいていきましょう。ヒマワリの種は「嫌光性」といって明るい環境では発芽しないため、種まきをしたあとにしっかりと土をかぶせるのがポイントです。
ポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、つぼみがたくさんついている苗を選びましょう。葉の裏側までチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入してください。
開花時期の6月〜9月にかけて、こまめに剪定を行いながら育てましょう。葉が込み入っている部分や、開花が終わった部分を切り戻し剪定して、草姿を整えていきます。
ヒマワリは、花後に種を採取して増やしていきましょう。開花後、約2カ月ほどで種が採取できるようになるので、立ち枯れるまでそのまま育ててください。完全に立ち枯れたら花茎から切り取り、丸1日天日干しをして種を乾燥させます。種まきに適した時期は4月〜6月のため、それまでは種を新聞紙などに包み、風通しのよい日陰で管理しておきましょう。