ベルフラワーは、紫色や白色の花を咲かせるヨーロッパが原産の多年草です。耐陰性があり、ほかの植物が育ちにくい半日陰でも育てられます。常緑性のため、いつでも美しい葉をつけているのが特徴です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10cm〜100cm |
花の色 | 紫、白 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 常緑性、多花性、耐陰性がある |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ベルフラワーは「オトメギキョウ」や「フウリンソウ」という名前でも親しまれている多年草です。花は小さいですが、多花性という性質があり、1つの株にたくさんの花を咲かせます。開花時期には、こんもりとした賑やかな咲き姿を楽しめるのが魅力です。
ベルフラワーの花言葉は?
ベルフラワーの花言葉は「感謝」「誠実」「楽しいおしゃべり」です。小さな花が向かい合ってたくさん咲いている様子が、楽しくおしゃべりをしているように見えたため「楽しいおしゃべり」という花言葉がついたといわれています。
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プリチャードバラエティは、宿根性のベルフラワーです。草丈が低く、花壇のボーダーとして植え付けたり、グランドカバーにしたり、さまざまな育て方ができます。
花色 | 紫 |
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草丈 | 10cm〜50cm |
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パーシフォリアは「ピーチリーフベルフラワー」とも呼ばれている品種です。涼しげな白色の花を咲かせるのが特徴で、きれいなベル型の咲き姿をしています。
花色 | 白 |
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草丈 | 100cm |
植え付け時期 | 5月〜6月 |
植え替え時期 | 5月〜6月 |
肥料の時期 | 4月〜6月 |
剪定の時期 | 7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜6月 |
ベルフラワーは、地植えでも鉢植えでも育てられます。花壇の寄せ植えにする場合は、草丈が低いため、ほかの植物よりも前面に植え付けるのがポイントです。プランターで育てる場合は、株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けましょう。
ベルフラワーは、日当たりと風通しのよい場所で育てましょう。グランドカバーとして育てる場合に、一日中、木や建物の陰になる場所で管理すると、葉が黄色く枯れ込んでくる恐れがあります。室内でも育てられますが、半日以上は日光の当たる窓辺で管理してください。
ベルフラワーは、排水性の高い用土で育てます。市販されている草花用の培養土や、山野草用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を混ぜ込んだ用土に、少量の堆肥を加えた用土を使用してください。弱アルカリ性の用土を好むため、地植えにする場合は、石灰をすき込んでから植え付けましょう。
地植えでベルフラワーを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水やりをしてください。多湿を嫌うため、水を与えすぎると根腐れを起こし枯れる可能性があります。とくに冬は水をあまり吸わなくなるため、やや乾燥気味に管理するのがポイントです。
4月〜6月の開花時期に合わせて、リン酸を多く含んでいる液体肥料を、1週間〜2週間に1回の割合で株元に適量施してください。肥料切れを起こすと、花付きが悪くなるので注意しましょう。
ヨトウムシは「夜盗虫」と表記され、夜になると土の中から出てきて活動を始める害虫です。昼は土の中に潜んでいるため、夜に見回りをして、ヨトウムシを発見したら箸で株から引き剥がして駆除してください。
うどんこ病は、ジメジメとした季節にカビが原因で発生する病気です。感染した部分が、うどん粉をまぶしたように白色の粉をふくのが特徴で、葉の光合成が妨げられます。放置すると腐敗が始まり、悪臭を放つようになるため、早めに切り取って処分しましょう。
ベルフラワーをポット苗の状態で購入する場合は、葉が株元までついており、花芽のたくさんついている苗を選びましょう。
ベルフラワーは、開花が終わった7月に切り戻し剪定を行いましょう。花がらは花茎から切り取り、茎が伸びすぎている部分や、葉が込み入っている部分を剪定します。葉は下葉を中心に剪定し、風通しをよくしてください。
耐寒性が強いので、地植えでも冬越しが可能です。しかし、葉に雪や霜が当たると、株が枯れてくるため、鉢植えの場合は軒下や室内に取り込んでから冬越しさせましょう。地植えの場合は、バークチップやビニールを使用してマルチングをしておくと安心です。
ベルフラワーの株分けに適した時期は5月〜6月のため、植え替えと同時に行うのがおすすめです。大きく成長した株を選び、根を傷つけないように丁寧に掘り起こします。根を手でほぐして、簡単に分かれる部分で株分けしていきましょう。
ベルフラワーは花後に種子をつけるため、こぼれ種でどんどん増えていくのが特徴です。自分の思い描く場所に増やしたい場合は、種子の中から種を採取して、種まきで増やします。種を採取する場合は花後に剪定を行わず、立ち枯れるまでそのまま育ててください。種子が黒く立ち枯れたら、花茎から切り取って種を採取しましょう。
出典:写真AC