ジギタリスは3月〜6月にかけて、白色や紫色のベル状の花を咲かせます。イングリッシュガーデンの定番植物としても親しまれており、花弁の内側に斑点模様がついているのが特徴です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 二年草、多年草 |
樹高・草丈 | 30cm~180cm |
花の色 | 白、ピンク、オレンジ、黄、紫、茶、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 開花時期が長い、耐陰性がある、花壇の寄せ植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ジギタリスは、ベルに似たかわいらしい花を咲かせるのが特徴です。しかし、ジギタリスには「ジゴキシン」や「ジギトキシン」という毒成分が株全体に含まれています。口に入れると嘔吐や下痢、めまいや頭痛などの症状がでる恐れがあるので、取り扱いには十分注意してください。
ジギタリス(ディジプレキス)「ベリー・カナリー」 5号(15cm)ポット
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ベリー・カナリーは、ジギタリスの中でも大型のため、豪華で見応えのある品種です。種子がつかないのが特徴で、横に分枝しながら成長していきます。
サイズ | 15cmポット |
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草丈 | 100cm〜120cm |
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宿根草の咲く庭 ジギタリス アプリコット 大苗12cmポット キツネノテブクロ
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ジギタリス・アプリコットは「サットンズアプリコット」とも呼ばれている品種です。パステルカラーのかわいらしい花を咲かせる品種で、花壇に優しい印象を与えてくれます。
サイズ | 12cmポット |
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草丈 | 90cm〜110cm |
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ジギタリスの植え付け時期は?
ジギタリスは3月〜5月か9月〜11月が植え付けの適期です。耐暑性がやや弱いため、夏の暑い日を避けて植え付けてください。
ジギタリスの開花時期は?
ジギタリスは3月〜6月にかけて、すらっと伸びた茎にたくさんの花をつけます。水もちがよく、切り花としても人気の植物です。
植え付け時期 | 3月〜5月、9月〜11月 |
種まきの時期 | 5月〜6月、9月 |
肥料の時期 | 3月〜5月、9月〜11月 |
剪定の時期 | 4月〜7月 |
花が咲く時期/開花時期 | 3月〜6月 |
ジギタリスは、地植えでも鉢植えでも育てられます。花壇の寄せ植えにする場合は、草丈が高く成長するため、ほかの植物の背景になるように植え付けるのがおすすめです。プランターの場合は、株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けていきましょう。100cmを超える場合もあるので、鉢植えの場合は鉢が倒れないように重みのある鉢を使用してください。
ジギタリスは日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。日当たりの悪い場所で育てると、葉が黄色く変色したり、花付きが悪くなったりします。耐陰性があるため、ほかの植物が育ちにくい半日陰でも枯れる心配はありません。室内の場合は、窓辺などの優しく日光が差し込む場所で管理してください。
ジギタリスは排水性の高い用土で育てましょう。市販されている、草花用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んでから、少量のパーライトを加えた用土を使用します。地植えにする場所の水はけが悪いようならば、腐葉土や堆肥をすき込んでから植え付けましょう。
地植えでジギタリスを育てている場合は、降雨のみで十分なため、水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水やりをします。多湿な環境が苦手なため、受け皿に残った水はすぐに捨てて、根腐れで枯れるのを予防しましょう。
3月〜5月と9月〜11月にかけて、緩効性の化成肥料を施します。植え付けと同じ時期のため、苗を植え付けるときに、元肥として混ぜ込んでおいても構いません。肥料の与えすぎは、肥料やけで枯れる原因となるため注意しましょう。
アブラムシは、年間を通して発生しやすい害虫です。大量発生する恐れがあるため、見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除してください。
灰色カビ病は、カビが原因で発生する病気です。感染した部分は薬剤を散布しても治せないため、ほかの部分への感染を防ぐためにも、早めに切り取って処分しましょう。
ジギタリスをポット苗の状態で購入する場合は、下葉がそろっていて、花芽がたくさんついている苗がおすすめです。
二年草の品種や、地植えでジギタリスを育てている場合は、植え替えの必要はありません。多年草の品種を鉢植えで育てている場合は、根詰まりを防ぐために、1年〜2年に1回は植え替えをしましょう。
ジギタリスは、花後に剪定を行いながら育てます。花が終わった部分を剪定すると、切り口から茎が伸びて二番花を咲かせるのが特徴です。また、葉が込み入っている部分や茎が伸びすぎている部分を切り戻し剪定して、草姿を整えていきましょう。
ジギタリスは寒さに強いですが、雪や霜に当たると株が傷んでしまう恐れがあります。そのため、寒冷地の場合は、ビニールやバークチップを利用して、マルチングをしてから冬越しさせると安心です。
茎が長く伸びている場合は、先端から15cmほどの長さで切り取り、挿し木で増やしていきましょう。
ジギタリスは、花後に種子をつけるのが特徴です。種を採取する場合は、花後の剪定を行わずに立ち枯れるまでそのまま育てます。種子が黒くなり完全に立ち枯れたら、花茎から切り取って軽く振り、中から種を採取しましょう。