ハツユキソウの育て方!適切な管理場所や上手な増やし方を詳しく解説 | 植物図鑑

ハツユキソウ
ハツユキソウの花
ハツユキソウの種
学名Euphorbia marginata
和名初雪草(ハツユキソウ)
別名ユーフォルビア・マルギナタ
英名snow on the mountain
科・属名トウダイグサ科・ユーフォルビア属
原産地アメリカ
花言葉祝福、好奇心、穏やかな生活

ハツユキソウの概要

出典:写真AC

基本情報

園芸部類 草花
形態 多年草(日本では一年草扱い)
樹高・草丈 60cm~100cm
花の色
耐寒性 普通
耐暑性 強い
特性・用途 観賞用
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

出典:写真AC

ハツユキソウは、夏に白っぽい小さな花を咲かせる植物です。冬によく見かけるポインセチアの仲間で、白い縁取りを持つ明るい緑色の葉が特徴です。本来は多年草ですが、日本の冬の気候では枯れてしまうため、一年草として扱われています。見た目のかわいらしさから、切り花としても人気があります。

ハツユキソウの代表品種・種類

①氷河

(観葉植物)ユーフォルビア 初雪草 3.5号(1ポット)

参考価格: 530円

出典: 楽天
出典: 楽天
楽天530円

氷河は、ハツユキソウのスタンダードな品種です。葉の縁取りが白く雪が積もっているように見えるのが特徴で、花壇や鉢植え、切り花など、さまざまな楽しみ方ができるのが魅力です。

ハツユキソウの育て方①時期

出典:写真AC

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 4月中旬~5月
種まき時期 4月中旬~5月
肥料の時期 4月中旬~5月・7月~8月
剪定の時期 5月~7月
開花時期 7月~10月

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
種まき
肥料
剪定
開花時期

栽培適期は?

ハツユキソウは暑い環境でよく育つ植物です。耐寒性は普通ですが、どちらかと言えば寒さを苦手とするため、植え付けや種まきは完全に暖かくなった4月中旬以降にしましょう。開花時期7月~10月と長めですが、日本では冬越しが厳しく、花が咲き終わった後は徐々に枯れていきます。

ハツユキソウの育て方②栽培環境

栽培方法

ハツユキソウは、鉢植えでも地植えでも育てられます。移植をひどく嫌う性質を持っているため、地植えの場合は植える場所をはっきりと決めてから植え付けましょう。

育てる場所

ハツユキソウは日光が大好きで、真夏の直射日光下でも問題なく育つため、日当たりのよい場所で管理しましょう。室内よりは日光を直接浴びられる屋外のほうが育てやすいです。日に当たる時間が少ないと、株の育ちが悪くなるので注意してください。多湿状態は苦手なことから、鉢植えの場合は雨の時期だけ室内に移動させましょう。

用土

ハツユキソウは、特に土の種類を選びませんが、水はけのよい用土を好みます。市販の草花用培養土を使用するか、赤玉土(小)6:腐葉土4の割合で混ぜて準備しましょう。

ハツユキソウの育て方③管理のポイント

水やり

ハツユキソウは、乾燥に強く多湿が苦手です。地植えの場合は降雨のみで特に問題ありませんが、雨が降らず乾燥がひどい場合は適度に水やりしてください。鉢植えの場合は、土表面が完全に乾ききってから、水をたっぷり与えましょう。全体的に乾燥気味に育てるのがハツユキソウの水やりのコツです。

肥料

ハツユキソウは、肥料を与え過ぎると間延びし、草丈ばかりが伸びてしまいます。地植えの場合は植え付け時に腐葉土や完熟たい肥を元肥として、7月~8月に葉が色付いてきたタイミングで少量の即効性化成肥料を追肥として与えましょう。鉢植えの場合は、本葉が出た頃と、7月~8月に、いずれも少量の緩効性化成肥料を施してください。

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害虫対策

ハツユキソウは、比較的害虫がつきにくい植物ですが、ハダニには注意が必要です。乾燥した気温が高い環境下で発生しやすく、増えると枯れる原因になるので、見つけ次第すぐに取り除きましょう。風通しのよい場所で管理し、乾燥防止のために葉の裏に霧吹きなどで水をかけると予防効果が高まります。

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病気対策

ハツユキソウは比較的病気に強い植物ですが、うどん粉病には気をつけましょう。ジメジメした環境下でかかりやすい病気なので、水の与えすぎに注意し、風通しのよい場所で管理してください。

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花後の管理

ハツユキソウは開花時期がとても長いです。花後は特別な管理は必要ありませんが、枯れた花をそのままにしておくと、降雨などで腐り枯れる原因になる場合があります。枯れた花は、こまめに取り除きましょう。

ハツユキソウの育て方④詳しい栽培方法

出典:写真AC

苗の選び方

ハツユキソウは、根が傷つくとすぐに傷んでしまいます。苗から育てる場合は、移植の際に根を傷つけるリスクを減らすためにも、根の張りがまだあまり強くない小ぶりの苗を選んでください。

植え替え

ハツユキソウは一年草扱いなため、基本的に植え替えは必要ありません。ただし、どうしても植え替えが必要な際は、一回り大きい鉢に植え替えましょう。根鉢を傷つけないように丁寧に扱い、鉢に静かに置き、上からそっと土をかけるように作業してください。

剪定

ハツユキソウは、暑くなると成長期を迎え、放っておくとどんどんと草丈が伸びてしまいます。花芽や葉数を増やし、形をきれいに整えるためにも、適度に剪定しましょう。苗が30cmほどの大きさに成長したら、5月~7月の間に2回ほど、枝先の脇芽を摘むように切り落としてください。

冬越し

ハツユキソウは一年草扱いなので、基本的には冬越しできません。ただし、室内を暖かく保ち、日照を確保できる場合に限り冬越しできる場合があります。株元を藁などでマルチングし、株が冷えないように気をつけましょう。

日本の温暖な場所なら屋外でも冬越しできますか?

基本的には難しいでしょう。どうしても冬越しせたい場合は、室内で管理し、適切な防寒対策が必要です。とても手間がかかるため、無理に冬越しさせるよりも、春に種から改めて育てることをおすすめします。

夏越し

ハツユキソウは、暑さや乾燥に非常に強い性質を持っているため、特別な夏越し対策は必要ありません。ただし、真夏に雨が降らず乾燥が厳しい際は、水やりするのを忘れないようにしてください。

増やし方

ハツユキソウの増やし方は、種まきが簡単です。発芽の適温は20℃~25℃と高めで、完全に暖かくなった4月中旬以降に種まきしてください。移植を嫌うため、庭や鉢に直まきすることをおすすめします。2~3粒ずつ種をまいたら、1cmほど覆土しましょう。発芽後間引き、本葉が6枚ほど出たら、幼苗のうちに定植してください。

ポットまきでもいいですか?

ポットまきでも問題ありません。ただし、ハツユキソウは移植を嫌い、根が傷つくと枯れてしまう場合があります。ポットまきで育てる際も、幼苗のうちに定植を済ませましょう。

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