ジニアは「百日草」とも呼ばれ、5月〜11月の間、美しい花を休まずに咲かせてくれます。品種改良が進み、花色や咲き姿など、自分好みのジニアを探すのも楽しみの1つです。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 一年草 |
樹高・草丈 | 10cm~100cm |
花の色 | 赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、緑 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 開花時期が長い、初心者向け、寄せ植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
ジニアは色合いが豊富な植物で、アンティークカラーやアプリコットカラーなど、落ち着いた雰囲気の品種も人気です。「百日草」とも呼ばれていますが、実際は7ヵ月ほど開花するため、100日よりも長く美しい花を楽しめます。
ジニアの花言葉は?
ジニアには「不在の友を思う」「注意を怠るな」という花言葉がついています。水もちがよく、フラワーアレンジメントや贈り物にもおすすめです。
ジニア(百日草)・ジニータミックス
参考価格: 330円
ジニータミックスは、直径4cmほどの花を咲かせる品種です。たくさんの花弁が集まる半球状の咲き姿が特徴で、赤色や黄色の花を咲かせます。
花色 | 赤、オレンジ、白、黄 |
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草丈 | 25cm |
サカタのタネ 実咲花5645 ジニア スターブライト ミックス 00905645
参考価格: 1,536円
スターブライトミックスは、株元からたくさんの花芽を伸ばして成長していく、一重咲きの品種です。花壇の寄せ植えやハンキングバスケット、プランター植えなど、さまざまな仕立て方ができます。
花色 | 白、黄、オレンジ |
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草丈 | 40cm |
植え付け時期 | 5月〜7月、9月 |
種まき時期 | 4月〜5月 |
肥料の時期 | 5月〜10月 |
剪定の時期 | 6月〜8月 |
花が咲く時期/開花時期 | 5月〜11月 |
ジニアは、地植えでも鉢植えでも育てられます。品種によって草丈が異なるため、花壇の寄せ植えにする場合は、ほかの植物とのバランスをみながら、前面に植え付けたり、背景として利用したりしましょう。プランターや鉢植えにする場合は、株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けてください。
ジニアを地植えで育てる注意点は?
ジニアは泥跳ねによって、うどんこ病やべと病に感染しやすくなります。地植えで育てる場合は、降雨や水やりで泥跳ねしないように、ビニールやバークチップを利用してマルチングをしておくと安心です。
ジニアは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。日当たりの悪い場所で育てると、茎だけが間延びして花付きが悪くなります。室内で育てる場合も、窓辺などの優しく日光が差し込む場所で管理します。葉が密に茂るため、風通しのよい場所で育てて病害虫被害を予防しましょう。
ジニアは排水性の高い用土で育てます。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒に腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用してください。地植えにする場所が粘土質の場合は、腐葉土や堆肥をすき込んでから植え付けてください。
地植えでジニアを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。夏場は乾燥しやすいので、朝と夕方の2回水を与えるのがポイントです。水切れを起こすと、株元から枯れ込んでくるので注意しましょう。
5月〜10月にかけてはジニアの成長期のため、肥料切れを起こさないように管理します。1ヵ月に1回〜2回の割合で、定期的に液体肥料を施しながら育てましょう。植え付けの用土に元肥として、緩効性の化成肥料を施しておいても構いません。
ヨトウムシは漢字で「夜盗虫」と表記され、名前のとおり夜になると活動を始める害虫です。昼間は土の中に潜んでいるため発見が難しく、夜になると土から出てきてジニアの葉や茎を食害します。株元に殺虫剤を散布するか、夜に見回りをして箸などでつまんで駆除してください。
立ち枯れ病は、カビが原因で発生する病気です。感染した部分が灰色や褐色に変色するのが特徴で、株元から倒れてしまう場合もあります。感染した部分は薬剤を散布しても治せないため、ほかの部分への感染を防ぐためにも、早めに切り取って処分しましょう。
ジニアは次々と花を咲かせるため、花後はその都度花がら摘みを行うのがポイントです。花がらを放置するとカビが発生しやすくなったり、花芽が出にくくなったりします。
ジニアをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、花芽がたくさんついている苗を選びましょう。葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入してください。
ジニアは1年で枯れてしまうため、基本的には植え替えの必要はありません。
6月〜8月にかけて、茎が伸びすぎている部分や、葉が込み入っている部分を切り戻し剪定して、草姿を整えていきましょう。
ジニアは一年草のため、冬越しさせる必要はありません。
ジニアは花後に種を採取して増やしていきます。花後に花がら摘みを行わずに、立ち枯れるまでそのまま育ててください。種子が黒くなり、ジニアが完全に立ち枯れたら、花茎から切り取って種を取り出します。種まきに適した時期は4月〜5月のため、それまでは種を新聞紙などに包み風通しのよい日陰で管理しましょう。