ヒャクニチソウ(ジニア)の育て方!切り戻し方法など手入れのコツは?

ヒャクニチソウ(ジニア)の育て方!切り戻し方法など手入れのコツは?

ヒャクニチソウ(ジニア)は、100日間咲き続けるといわれたことがその名の由来です。育て方も簡単、色や品種も豊富で寄せ植えや切り花としての人気が高まっています。ここでは、ヒャクニチソウ(ジニア)の育て方や切り戻し方法についてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ヒャクニチソウ(ジニア)とは?
  2. 2.ヒャクニチソウ(ジニア)の育て方
  3. 3.ヒャクニチソウ(ジニア)の切り戻し方法
  4. 4.ヒャクニチソウ(ジニア)の手入れ
  5. 5.ヒャクニチソウ(ジニア)の寄せ植え
  6. 6.まとめ

ヒャクニチソウ(ジニア)とは?

出典:写真AC

ヒャクニチソウ(ジニア)は、開花時期が初夏~初秋であることから、大変長く楽しめる花です。キク科の植物で耐暑性があり、夏の日射しにも負けずに美しい色の花を咲かせます。また、秋は花の色が一層鮮やかになり、見頃の最高潮を迎えます。魅力あふれるヒャクニチソウの基本情報を見ていきましょう。

ヒャクニチソウ(ジニア)の基本情報

科属名 キク科ヒャクニチソウ属
形態 一年草
原産地 メキシコを中心に南北アメリカ
草丈 15~100cm
開花期 5月~11月上旬
花色 白、黄、緑、赤、ピンク、オレンジ
耐寒性 弱い
耐暑性 強い

ヒャクニチソウ(ジニア)は、100日間花が咲き続けるといわれたことが由来しています。これまでは仏花のイメージが強く、あまり花壇に植えられることはありませんでした。しかし、近年ではさまざまな品種が発売され、ガーデニングや寄せ植え、切り花などに大活躍しています。

出典:写真AC​​​​​​

近年新品種が次々と登場しているヒャクニチ(ジニア)は、単色のみではなく複色などカラーバリエーションが豊富です。丈も高生から倭生と多くの品種があります。お店ではポット苗だけでなく、切り花も数多く流通しています。開花期は初夏~晩秋と長く、100日以上であることが大きな魅力です。

ヒャクニチソウ(ジニア)の花言葉

出典:写真AC

ヒャクニチソウ(ジニア)の花言葉は、色は問わず「不在の友を思う」「遠い友を思う」「注意を怠るな」があります。これは100日間ともいわれる開花期の長さに由来しているのでしょう。時間の経過とともに会えない人に対する思いが強くなることや、注意力が薄れることからきているようです。ヨーロッパでは「友情」のシンボルであり、過ぎ去った日々を振り返るとき、強く思い出すのは友との絆である、という解釈があります。

ヒャクニチソウ(ジニア)の種類

出典:写真AC

ヒャクニチソウ(ジニア)の種類は20種ほどと多くあります。そのなかでも手に入れやすい代表的な3品種をご紹介します。

ジニア・エレガンス

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草丈は80~100cmの大輪種で、花色は赤、白、黄色、ピンクの他に、別の色で花弁が縁取られているタイプがあります。咲き方も八重咲きやポンポン咲き、カクタス咲きとさまざまです。江戸時代の末期に日本へ渡来しました。最も仏花として広まっているヒャクニチソウ(ジニア)の品種です。

ジニア・リネアリス

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細い葉が特徴であるジニア・リネアリスには「ホソバヒャクニチソウ」という和名があります。茎が分岐していき、草丈は30~40cmです。花径が4~5cmほどの一重咲きの花を6月~10月頃に咲かせ、こんもり大きく育ちます。花色は黄、白、オレンジで、カラーバリエーションはあまり多くありません。しかし、うどんこ病に対する耐性があるため病気にかかりにくく、洋風のガーデニングに人気があります。

ジニア・プロフィージョン

出典:写真AC 

ジニア・リネアリスとジニア・エレガンスの2つの品種をかけあわせ、新たに作られた園芸品種です。エレガンスの特徴である豊富なカラーバリエーションと、リネアリスの特徴である耐病性と矮性を引き継いでおり、ガーデニングや寄せ植えに組み入れやすいことから人気が高まっています。草丈は30cmで、花色は白、黄、オレンジ、ピンクがあり、花径は6cmほどです。一重咲き、八重咲きの花を咲かせます。

ヒャクニチソウ(ジニア)の育て方

出典:写真AC 

ヒャクニチソウ(ジニア)の栽培方法は、種をまくかポット苗を植えるかの2通りです。ヒャクニチソウ(ジニア)は直根性という根が真っすぐに伸びていく性質で、移植を嫌います。植え替えは何度もできないため、植える場所には十分注意しましょう。

種まきの育て方

Photo by yoppy

種が大きいため、ヒャクニチソウ(ジニア)は種まきを行いやすい植物です。種まきは温暖地では4月以降、寒冷地では5月以降に行いましょう。発芽温度は20℃前後で寒さに弱いため、暖かくなってから種まきを行って下さい。ヒャクニチソウ(ジニア)は直射日光で弱ることなく日光を大変好むため、日当たりと風通しのよい場所を選びましょう。

種まき方法

種から育てる場合は、まいた種の全てが発芽するとは限らないため「床まき~育苗~定植」の順に進めましょう。また、1袋に多くの種が入っているため、一度に全てをまききらず何度かに分けてもよいでしょう。

  1. 用意した幡種箱へ種まき用土を入れ(5cmほど)、5~6cm間隔で作った溝に種を筋まきする
  2. ヒャクニチソウ(ジニア)の種は嫌光性のため、5㎜ほど覆土する
  3. 20℃以上の環境を保ち、土の表面が乾かないよう管理する
  4. 発芽すれば日光に当て、本葉が2~4枚になれば6~7.5cmのポットで育苗する
  5. 10日ほど経ったら、液肥を週に1回与える
  6. ポットに根が回れば定植完了。日当たりや風通しのよい場所に20~25cmの間隔で植え栽培する

ポット苗の育て方

出典:写真AC 

4月頃よりヒャクニチソウ(ジニア)のポット苗が売られます。5~7月中旬、または9月半ばに植え付けましょう。ポット苗を選ぶポイントは、葉が緑色で、茎がぐらついておらず蕾が付いたものを選ぶ点です。

苗植え方法

  1. 鉢に、鉢底網、鉢底石を敷き、鉢の高さの1/3まで用土を入れる
  2. 苗の根を切らないよう注意しながらポットから取り出し、土を落とす
  3. 鉢に苗を入れ、隙間なく土を入れる
  4. 水が鉢底から出るまで、たっぷりと水やりを行う
  5. 地植えの場合は苗を20cm間隔で植えて栽培する

水やりの方法

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乾燥に強いヒャクニチソウ(ジニア)は、水をやりすぎると根腐れの原因になります。鉢植えでは土の表面が乾いたら、地植えでは葉が萎れたら、たっぷりと水をやりましょう。真夏は朝にまいた水が夕方に乾いているときは2回水やりをします。また、葉に水がかかると病気の原因となるため、株元に水やりをしましょう。

ヒャクニチソウ(ジニア)の切り戻し方法

出典:写真AC 

切り戻しや摘芯といった作業で、ヒャクニチソウ(ジニア)の脇芽の成長を促し、丈夫で健康な株を育てられます。切り戻しは、10枚の本葉が出たときと梅雨時期、8月の中旬頃を目安に3回行いましょう。一時的に花はなくなりますが、秋以降に再びきれいな花を咲かせるでしょう。

ヒャクニチソウ(ジニア)の手入れ

出典:写真AC 

ヒャクニチソウ(ジニア)のように開花期の長い花にとって、花がら摘みといった手入れは欠かせません。見栄えだけの問題ではなく、次の花が咲きづらくなったり、病気の温床になったりしてしまうからです。花の中心が茶色く盛り上がったり、花びらが色褪せたりしたら花がら摘みをしましょう。

ヒャクニチソウ(ジニア)の寄せ植え

出典:写真AC 

開花期が長いことから、さまざまな植物と寄せ植えを楽しめます。生育条件の似た花同士と組み合わせることが、美しく長く寄せ植えを楽しむコツです。例えば、ペチュニア、ランタナ、サンブリテニア、アメリカンブルーなどの品種を寄せ植えに使います。また、シックな寄せ植えであれば、コキア、ギボウシ、セダムと組み合わせるのもおしゃれでしょう。

まとめ

出典:写真AC 

昔から仏花のイメージを強く持たれているヒャクニチソウ(ジニア)ですが、近年ではカラーバリエーションも豊富で切り花の種類も多く流通しています。開花期間も長く暑さにも強いことから、夏のガーデニングや寄せ植えに大活躍します。ポット苗から育てられ、手入れもそれほど難しいものではありません。魅力あふれヒャクニチソウを、ぜひ育ててみてください。

まゆ
ライター

まゆ

花や植物が好きです。 よろしくお願いします。

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