ジニア(百日草)の概要
ジニア(百日草)は、メキシコ原産のキク科の植物です。エレガンス系統をはじめ約20種類の品種があり、草丈も15cm~100cmと豊富で園芸用途によって選べます。一年草、多年草、亜灌木(あかんぼく)のジニアがありますが、日本で流通しているのは一年草です。また、花が咲くのは5月~11月ごろと、開花時期が長いことが大きな特徴です。
ジニア(百日草)の花言葉とは?
たくさんの種類があるジニアは、切り花として贈答用に広く用いられています。花を贈る場合に気をつけたいのが「花言葉」です。ジニアは国によって異なる花言葉がつけられています。相手に伝えたい花言葉をメッセージカートに書いて贈ってみましょう。
花言葉①注意を怠るな
「注意を怠るな」という花言葉は、ジニアの特徴でもある開花時期の長さが由来です。人は時間が立つと何事にも慣れてしまい、注意散漫になってしまいます。そんな気持ちを引き締めるための花言葉は、日本で生まれたとされています。
ボタニ子
花言葉②不在の友を思う
「不在の友を思う」という花言葉はヨーロッパで生まれたといわれています。この花言葉も、開花時期の長さが由来です。ヨーロッパではジニアは友情の証とされていて「長い時間が過ぎ、ふと思うのは過去の思い出であり、過去の思い出で一番強く印象に残っているのは友との絆だ‘」という解釈でこのような花言葉がつけられたようです。
ボタ爺
若いときの友達が、年老いてから一人、また一人といなくなっていくんじゃ…。ジニアを見ると、不在になった友達を思いだすんじゃな…。
花言葉③幸福
ブラジルでは、ジニアには「幸福」という花言葉がつけられています。たくさんの品種があり、花色の種類も豊富なジニアは幸福を招く花とされ、カーニバルにはなくてはならない花です。特徴的な開花時期の長さも、数日にわたって盛り上がるカーニバルに必要な理由といわれています。
ボタニ子
一日でしぼんじゃう花だと使えないものね。その点、ジニアはうってつけというわけね。
ジニア(百日草)には色別の花言葉はある?
エレガンスやプロフージョンなど、20種類近くの品種があるジニアですが、明確な色別の花言葉はつけられていません。色別に花言葉がないことから贈り物に適さない色はないため、贈るときはシーンや好みで選べますね。
ジニア(百日草)の名前の由来とは?
ジニア(百日草)の名前がつけられた背景を知ると、マメ知識として誰かに披露できるかもしれません。英名(学名)と和名の由来を見ていきましょう。
ジニア(百日草)の英名(学名)
英名(学名)の「ジニア(zinnia)」は、ドイツの18世紀の植物学者ヨハン・ゴットフリート・ジン(johann.gottfried.zinn)にちなんで名づけられました。30代で早逝したジン氏を記念して、「分類学の父」と称されるカール・フォン・リンネが名前をつけたといわれています。
ジニア(百日草)の和名
和名「百日草」の由来は、長い開花時期です。開花時期が5月~11月ごろと長い間咲いている(100日咲いている)ことから、この名前がつけられたといわれています。
ボタニ子
「千日紅」という花があるけど、この花の「千日」も開花時期が長いことが由来するんだよ。
異なる印象の花言葉を持っていたジニア!
ジニアは、国によって全く違うイメージの花言葉を持っていました。多面性のある花言葉はユニークといえるでしょう。そんなジニアにはたくさんの品種があります。長い開花時期は大きな特徴で、ゆっくりと美しい花を楽しめますよ。プレゼントだけでなく、花壇やプランターに植えて、ジニアをガーデニングに取り入れてみましょう。
決して悪い意味ではないよね。自戒をこめるために、ジニアを自分用の花束にするのもありかも!