アイリスは、白色や紫色の花を咲かせる多年草で、世界中に約170種類の仲間が自生しています。耐暑性や耐寒性が強く、ガーデニング初心者でも育てやすい球根植物です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草、球根植物 |
樹高・草丈 | 10cm〜100cm |
花の色 | 赤、ピンク、青、紫、白、黄、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 香りがある、開花時期が長い、寄せ植え、切り花 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
アイリスは、地下に「球茎」という地下茎を伸ばして成長していくのが特徴です。アイリスの根茎から採取される精油は、アロマオイルや香料にも利用されています。
アイリスの花言葉は?
アイリス全般の花言葉は「よい便り」「メッセージ」「愛」「希望」です。しかし、色別にも細かな花言葉がつけられており「復讐」という怖い花言葉もあります。そのため、贈り物に使用する場合は、色別の花言葉をしっかりと確認してから選びましょう。
国華園 ジャーマンアイリス 裸苗 ハリウッドナイツ 1株
参考価格: 2,299円
ジャーマンアイリスは「レインボーフラワー」という別名でも親しまれている品種です。花色のバリエーションが豊富で、花壇に華やかな印象を与えてくれます。
花色 | 赤、ピンク、オレンジ、青、紫、白、黄 |
---|---|
草丈 | 60cm〜100cm |
お求め安くなりましたとっても育てやすく丈夫なアイリス!ルイジアナアイリス ‘レッド ベルベット エルヴィス’苗 1株
参考価格: 1,800円
ルイジアナアイリスは水辺を好むアイリスで、水もちがよく、切り花にもおすすめの品種です。レッドベルベットエルヴィスは、深みのあるえんじ色の花を咲かせます。ルイジアナアイリスは、ほかにも紫色や白色の花を咲かせる品種があり、耐暑性が強いのが魅力です。
花色 | えんじ、紫、白、黄、ピンク |
---|---|
草丈 | 60cm〜90cm |
植え付け時期 | 8月〜10月 |
植え替え時期 | 8月〜9月 |
肥料の時期 | 2月〜3月、10月〜11月 |
剪定の時期 | 7月〜8月、11月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜7月、10月〜11月 |
アイリスは、地植えでも鉢植えでも育てられます。地植えの場合は、草丈が高く育つため、ほかの植物の背景になるように植え付けましょう。プランターの場合は、株間を20cmほどあけて植え付けます。鉢植えの場合は、根が混み合うと枯れる恐れがあるため、1つの鉢に1株ずつ植え付けてください。
アイリスは、日当たりと風通しのよい場所で管理してください。日当たりの悪い場所で育てると、葉が黄色く変色したり、花付きが悪くなったりします。室内で育てる場合は、窓辺など優しく日光が差し込むような場所を選びましょう。
アイリスは、水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土で育てます。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と鹿沼土をよく混ぜ込んだ用土を使用しましょう。
地植えでアイリスを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水やりをします。冬は休眠期に入り、水をあまり吸わなくなるのが特徴です。水を与えすぎると根腐れを起こし枯れる恐れがあるため、冬は水やりを控えめに行い、やや乾燥気味に管理しましょう。
2月〜3月と10月〜11月にかけて、1カ月に1回〜2回、リン酸を多く含んだ液体肥料を与えます。植え付けの用土に、あらかじめ緩効性の化成肥料を施しておいても構いません。夏に肥料が残っていると根が腐って枯れやすくなるため、肥料を与えすぎないように注意してください。
アブラムシは年間を通して発生しやすく、集団で寄生し、発見が遅れると大量発生している恐れのある害虫です。アイリスの成長に必要な栄養分を吸汁するので、早めに殺虫剤を散布して駆除してください。
軟腐病は雨が長く続き、湿度が高くなると発生しやすい病気です。とくに球根部分が感染しやすく、茶色に変色して悪臭を放つようになります。感染した部分は薬剤を散布しても治せないため、早めに取り除いて処分してください。
アイリスをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、花芽のたくさんついている苗を選びましょう。葉の先端が黄色い苗は、弱っている可能性があるので避けてください。
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために2年〜3年に1回は、株分けもかねて植え替えるのがおすすめです。土が劣化していると育ちにくくなるので、必ず新しい用土に植え替えてください。
アイリスは花後に剪定をしながら管理するのがポイントです。花がらを放置するとカビが発生しやすくなるため、花後は花茎から切り取ってください。
アイリスは耐寒性が強く、-5℃までは耐えられる植物です。しかし、雪や霜に当たると株が弱って枯れ込んできます。地植えの場合は、ビニールやバークチップを利用してマルチングをしてから冬越しさせると安心です。
アイリスは8月〜9月に株分けで増やしていきましょう。大きく育っている株を選び、根株を傷つけないように丁寧に掘り起こしていきます。新芽が1個〜3個ついている状態で、根株を切り分けてください。新しい用土に植え付け、発根までは水切れを起こさないように管理しましょう。
出典:写真AC