アザレアは、ピンク色や白色の花を咲かせる常緑性低木です。室内観賞用に品種改良されており「常緑性ツツジ」とも呼ばれています。
園芸部類 | 花木、庭木 |
形態 | 常緑性低木 |
樹高・草丈 | 1m〜2m |
花の色 | 白、ピンク、赤、オレンジ、複色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 開花時期が長い、初心者向け、庭木、鉢植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
アザレアは、色とりどりの花を咲かせる低木で、一重咲きや八重咲きなど咲き姿もさまざまです。開花時期は11月〜5月で、4cm〜8cmほどの大きさの花を次々と咲かせます。室内での観賞用に品種改良されているため耐寒性がやや弱く、冬越しさせるには寒さ対策が必要です。
アザレアの花言葉は?
アザレアの花言葉は「禁酒」「自制心」です。また、赤色のアザレアには「節度の愛」、白色のアザレアには「あなたに愛されて幸せ」など、色別に花言葉がそれぞれつけられています。
植え付け時期 | 5月〜6月 |
植え替え時期 | 5月〜6月 |
肥料の時期 | 5月〜6月、9月 |
剪定の時期 | 5月〜6月 |
花が咲く時期/開花時期 | 11月〜5月 |
アザレアは、地植えでも鉢植えでも育てられます。地植えの場合は、株が大きく成長するので、十分なスペースを確保してから植え付けましょう。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために、基本的には1つの鉢に1株ずつ植え付けます。鉢が倒れないように、重みのある鉢を使用してください。
アザレアは、日当たりと風通しのよい場所で管理します。日当たりの悪い場所で育てると、葉が黄色く枯れ込んだり、花つきが悪くなったりするので注意しましょう。室内で育てる場合は、レースのカーテン越しの窓辺など、適度に日光の当たる置き場所がおすすめです。
アザレアは、水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土で育てていきましょう。市販されている、花木用の培養土を使用してもかまいません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と鹿沼土を混ぜ込み、少量のピートモスを加えた用土を使用してください。
地植えでアザレアを育てている場合は、完全に根付いてしまえば降雨のみで十分なため、水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水やりをします。夏は土の表面が乾燥しやすいので、朝と夕方の2回に分けて水やりをしてもかまいません。冬は水をあまり吸わなくなるため、やや乾燥気味に管理するのがポイントです。
室内で育てている場合の水やりのコツは?
アザレアを室内で育てている場合は、エアコンの風によって、葉の表面が乾燥しやすくなります。葉から水分が蒸発しすぎると株が弱ってしまうため、定期的に葉水を行い、葉をみずみずしく保ちましょう。
肥料は、植え付けのときに元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでください。追肥は、夏の暑さがやわらいでくる9月に行います。油かすや鶏糞など、有機質を多く含んだ固形肥料を置き肥しましょう。
たくさん花を咲かせたい場合は?
リン酸を多く含んでいる肥料を使用すると、花芽の成長促進に役立ちます。緩効性の化成肥料や、有機質の置き肥を施すかわりに、リン酸を多く含んだ液体肥料を与えてもよいでしょう。肥料の与えすぎは、肥料やけで枯れる原因となるため注意してください。
ハダニは、乾燥している時期に発生しやすい害虫です。葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生するのが特徴で、発見が遅れると大量発生している恐れがあります。アザレアの成長に必要な栄養分を吸汁するため、見つけたら殺虫剤を使用して早めに駆除しましょう。
灰色カビ病は、カビの菌糸が原因で発生する病気です。感染した部分が、灰色の楕円形状に腐敗するため、光合成が妨げられてアザレアが枯れ込んできます。薬剤を散布しても、感染した部分は治せません。ほかの部分への感染を防ぐためにも、早めに切り取って処分しましょう。
花後に花がらを放置すると、カビが発生しやすくなります。アザレアはたくさんの花芽をつけるため、こまめに花がら摘みを行い、株を清潔に保ちましょう。
アザレアを苗木の状態で購入する場合は、葉につやがあり、花芽のたくさんついているものを選びましょう。葉が原因の病害虫被害を受けやすいため、葉の裏側までしっかりとチェックして、健康な苗木を購入してください。
植え替えは、植え付けと同じ5月〜6月に行います。根を傷つけないように丁寧に掘り起こし、根についている古い用土を落としてから、ひと回り大きな鉢に植え替えてください。しっかりと根付くまでは、水切れを起こさないように管理しましょう。
植え替えは必要?
地植えの場合は、植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを防ぐために1年〜2年に1回は植え替えましょう。
アザレアの剪定は、5月〜6月に行います。初夏に花芽をつけるので、6月上旬までには剪定を終わらせるのがコツです。
アザレアは耐暑性が強いですが、直射日光に長く当てると、葉焼けを起こして枯れる原因になります。鉢植えの場合は、7月〜9月にかけて、軒下や室内に取り込むと安心です。地植えの場合は、寒冷紗を使用して30%〜50%ほど遮光してから夏越しさせましょう。
アザレアは耐寒性がやや弱く、5℃を下回ると株が弱ったり枯れたりします。鉢植えの場合は、寒さをしのげる室内へ移動させてから冬越しさせましょう。地植えの場合は、ビニールやバークチップを利用してマルチングをしてください。
6月〜7月にかけて、アザレアを挿し木で増やしていきましょう。剪定で切り落とした枝を使用してもよいです。若くて健康な枝を選び、先端から15cm〜20cmほどの長さで切り取ります。赤玉土などの挿し木用の用土に挿して、発根をまちましょう。
挿し木を成功させるコツは?
挿し木に使用する枝は、若い枝の中でも硬くて充実しているものを使用するのがおすすめです。また、発根するまでは水切れを起こさないようにして、風通しのよい日陰で管理してください。
アザレア ときめきゴールド 斑入り
参考価格: 2,480円
アザレア「ときめきゴールド」は白色や薄ピンク色の花を咲かせる品種です。葉に黄色の斑が入っているのが特徴で、鉢植えや生垣として育てられます。
花色 | 白、薄ピンク |
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おすすめ度 | ★★★★★ |
出典:写真AC