アザレアの栽培
基本情報
【基本情報】
名前(別名) | アザレア(西洋ツツジ) |
学名 | Rhododendron simsii |
分類など | 常緑低木 鉢植え:庭木 |
樹高 | 1m~2m |
開花時期 | 4月~5月 |
用途 | 鉢植え:花壇:生垣:庭木 |
アザレアは日本や中国原産の樹木
ツツジ科ツツジ属のアザレアは、日本や中国原産の樹木です。樹高はあまり高くない低木に分類され、室内で楽しむ鉢植えや庭の花木として栽培されています。春に開花時期をむかえ、白・ピンク・赤・オレンジ・紫や混合色など花色が多い樹木です。
育て方のポイントは?
【特徴】
耐暑性 | 強い |
耐寒性 | やや弱い |
耐陰性 | やや弱い |
育て方 | 育てやすい |
栽培で注意する点
- 置き場所
- 室内外の温度
- 開花後の施肥
- 水やりの仕方
- 冬越しの仕方
ボタニ子
ボタ爺
初心者さんは持ち運びできる鉢植え栽培がおすすめだよ。水やりのタイミングが地植えより分かりやすく、寒さに弱いアザレアを暖かい室内へ移動して冬越しさせるのに便利だからね。
ここからは管理しやすい鉢植えの育て方を紹介していくよ!
アザレアの育て方
アザレアの栽培カレンダー
ボタ爺
花が終わってしおれてきたら、花の付け根部分から花がらを摘もうね!
ボタニ子
花がらを摘むとほかのつぼみへ栄養が送られて、開花をうながす効果が期待できるわ。
育て方①置き場所
アザレアの成長には日光が欠かせません。基本的に日当たりのよい場所で育てます。ただし、直射日光や真夏の暑い日差しをあてると葉焼けをおこす危険があり、半日陰や木漏れ日の場所に移動して葉焼けを防ぎます。冷たい風や霜にあてると葉や花芽の落下につながるため、冬季は室内へ置き場所を変えましょう。
季節ごとの置き場所
- 1月~3月…室内の日当たりのよい場所
- 4月~6月…戸外の日当たり:風通しのよい場所:雨にあたらない場所(室内の場合も日当たり:風通しのよい場所)
- 7月~9月…室内の半日陰:レース越しの窓辺(戸外の場合は半日陰:木洩れ日)
- 10月~11月…戸外の日当たり:風通しのよい場所
- 12月…室内の暖かい場所
ボタニ子
春と秋、アザレアを戸外に置くのはなぜ?
お日様が大好きなアザレアにたっぷりと日差しを浴びせて、丈夫な株に育ってもらうためだよ。自然の風によって風通しもよくなるから、密閉された室内より病気のリスクが軽減されるといわれているんだ。
室内のベストな置き場所は?
室内の置き場所は、日当たりのよい窓辺や出窓などに置くのがよいです。夏場は強い日差しに当てないよう、薄いカーテンを引くか半日陰に移動します。閉め切った部屋は空気がこもり、植物の成長に悪影響を及ぼす恐れがあります。適度に窓を開け、空気の流れを作るようにしましょう。
ボタ爺
クーラーやストーブの温風は花芽が落ちる原因になるので、暖房の風はあてないよう気をつけてね。
育て方②水やり
芽吹きや株の成長にたくさんの水分を必要とします。成長の時期は鉢植えの底から水が出るくらい、たくさんの水を与えましょう。夏に鉢内がカラカラに乾く場合は、朝夕2回、涼しい時間帯に水を与えて用土が乾き切らないよう注意します。冬は用土の乾き具合を確認し、表面が乾いたタイミングで与えます。頻繁に与えすぎると根を痛める原因になるので、冬季の水やりは控えめがポイントです。
季節ごとの水やり
- 春の水やり…毎日たっぷりと与える
- 夏の水やり…毎日たっぷりと与え、用土の乾燥がひどい場合は朝夕2回与える
- 秋の水やり…毎日たっぷりと与える
- 冬の水やり…土の乾燥具合を確認し、表面が乾いていたら水やりする(与えすぎには注意!)
育て方③肥料
開花後にお礼肥として油かす、またはゆっくりと効き目がでる緩効性の化成肥料を与えます。9月の追肥でリン酸を多く含む緩効性化成肥料を与えると、翌年の花芽を増やしつぼみの成長をうながす効果が期待できます。肥料は幹や根につかないよう根元から10cmほど離れた場所にまきます。小さめ鉢植えの場合は鉢のふちに沿ってまきます。
お礼肥は花がすっかり終わってから与えるものと思っていませんか?実は緩効性の肥料なら開花中に与えても大丈夫なんです。
ボタ爺
開花中に与えた緩効性肥料の成分はゆっくりと土に溶けて、ちょうど花後に効果を発揮するといわれているんだ。
育て方④植え付け
花の終わりとともに植え付けできます。ホームセンターや園芸店などで販売されている花が咲いた状態の鉢は、びっしりと鉢内に根が伸びて詰まっていることがあり、株が弱らないよう早めに別の植木鉢へ植え付けしてリフレッシュさせます。
育て方⑤植え替え
アザレアは基本2年にいちど植え替えします。根っこが鉢底穴からでているときも根詰まりの可能性があり、同じく植え替えのタイミングです。植え替えは開花後におこない、用土にはツツジ科が好む酸性の土を使います。
植え替えに必要なもの
- ひとまわり大きな鉢植え
- 用土(鹿沼土:ピートモス=7:3、または市販の山野草用の土:草花用の土=5:5を使用)
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- ハサミ
- スコップ
- ジョウロ
方法1.植え替えの手順
- 株の根元を持ち、ゆっくりと鉢植えから引き抜きます。
- 根についた土を3分の1ほど落とし、長く伸びた根があれば新しい鉢に収まるようてきどな長さに切りましょう。枯れている根や腐っている箇所も取り除きます。
- 新しい植木鉢に鉢底ネットと鉢底石を入れ、用土を半分弱入れます。
- 鉢の中央に株を置き、まわりに土を入れます。
- 植え替え後、底から水がでるくらい水やりします。
方法2.植え替え後の管理
植え替え後は直射日光と強い風を避けて半日陰に置き、用土が乾いてきたら水を与えます。追肥は必要ありません。約1週間~2週間後、根の定着を確認したら日当たりのよい場所へ移動します。
はじめての栽培では鉢植えと地植え、どっちがいいのかしら?