オステオスペルマムは熱帯アフリカが原産の多年草で、ピンク色やオレンジ色のつやのある花をたくさん咲かせます。葉に班模様が入る品種もあり、花と葉が両方楽しめるため、ガーデナーにも人気の高い植物です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10cm~80cm |
花の色 | 白、オレンジ、黄、ピンク、赤、紫、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
特性・用途 | 常緑性、開花時期が長い、花壇の寄せ植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
オステオスペルマムは園芸品種が豊富で、花色や咲き姿もさまざまです。原産地が熱帯アフリカのため「アフリカンデージー」という名前でも親しまれています。アプリコットカラーの花を咲かせる品種や、ボリュームのある八重咲きの品種など、自分好みのオステオスペルマムを探すのも楽しみのひとつです。
オステオスペルマム ダリーナ 1株 四季咲き 宿根草 栄養系
参考価格: 398円
ダリーナは、エキゾチックな咲き姿が魅力的な品種です。フラワーアレンジメントや生け花にも利用されています。白系の「エンリコ」や、ピンク系の「セルジオ」や「フランシスコ」など、花色のバリエーションが豊富です。
花色 | 白、ピンク、紫、複色 |
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草丈 | 25cm〜35cm |
タキイ種苗 オステオスペルマム・パッション ホワイト
参考価格: 385円
パッションホワイトは、5cmほどの一重咲きの花を咲かせる品種です。真っ白の花弁と、中心部分の紫色のコントラストが美しく、切り花としても人気があります。
花色 | 白 |
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草丈 | 12cm~20cm |
植え付け時期 | 9月〜10月 |
植え替え時期 | 6月 |
肥料の時期 | 3月〜5月、9月〜10月 |
剪定の時期 | 6月、10月 |
花が咲く時期/開花時期 | 3月〜6月、9月〜11月 |
オステオスペルマムは、地植えでも鉢植えでも育てられます。品種によって草丈が異なるので、ほかの植物と寄せ植えにする場合は、バランスをみながら植え付けていきましょう。プランターで育てる場合は、株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けます。
オステオスペルマムは、日当たりと風通しのよい場所で管理してください。日光に当たると開花する性質があるため、日陰では花が開かない場合があります。室内で育てる場合も、窓辺などの日当たりのよい置き場所を選びましょう。また、雨に長く当たると株が傷んで枯れる恐れがあるので、梅雨時期は軒下や室内に取り込んでおくのがおすすめです。
オステオスペルマムは、排水性の高い用土で育てます、市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を混ぜ合わせてから、少量の鹿沼土を加えた用土を使用してください。地植えにする場所が粘土質の場合は、腐葉土をよくすき込んでから植え付けるのがポイントです。
オステオスペルマムを地植えで育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥してから水やりをします。水を与えすぎると、根腐れを起こし枯れる恐れがあるため、やや乾燥気味に管理するのがポイントです。受け皿に溜まった水はすぐに捨てて、土が乾きやすい環境を整えましょう。
3月〜5月と9月〜10月にかけて、1カ月に2回〜3回ほどの割合で液体肥料を施してください。開花時期が長いため、肥料切れを起こすと花付きが悪くなります。植え付けの用土に、あらかじめ緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。
アブラムシは、年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、オステオスペルマムの成長に必要な栄養分を吸汁します。発見が遅れると、たくさんの汁を吸われてオステオスペルマムが枯れる恐れがあるので注意が必要です。数が少ない場合は、ガムテープなどに貼り付けて駆除しますが、大量発生した場合は殺虫剤を散布して駆除しましょう。
灰色カビ病は、梅雨時期などの湿度が高い時期に発生しやすい病気です。感染した部分が、灰色の楕円形状に変色するのが特徴で、放っておくと腐敗が始まり悪臭を放つようになります。感染した部分は、薬剤を散布しても治せません。ほかの部分への感染を防ぐためにも、早めに切り取って処分してください。
花後に花がらを放置すると、カビが発生して病害虫被害に繋がる恐れがあります。オステオスペルマムは開花時期が長く、次々と花を咲かせるため、こまめに花後の花がら摘みを行い株を清潔に保ちましょう。
オステオスペルマムをポット苗の状態で購入する場合は、葉が密についており、花芽のたくさんついている苗がおすすめです。葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入しましょう。
オステオスペルマムは耐寒性が強く、-5℃まで耐えられます。しかし、雪や霜に当たると下葉から枯れ込んでくるため、鉢植えの場合は軒下や室内に取り込んでから冬越しさせましょう。地植えの場合は、ビニールやバークチップを利用してマルチングをしてください。
オステオスペルマムは、6月と9月に挿し木で増やしていきましょう。健康に育っている部分を選び、先端から15cmほどの長さで切り取り「挿し穂」を作ります。剪定で切り落とした茎を使用しても構いません。赤玉土に挿し穂を挿し、発根するまで水切れを起こさないように管理してください。