ミニチュアローズとは、草丈が10cm~50cmほどの小型株のバラを指します。種類の多い四季咲きで、鉢植えやガーデニングのアクセント、室内のインテリアなどとして世界中で人気の高いバラです。
園芸部類 | 庭木、花木 |
形態 | 低木 |
樹高・草丈 | 10cm~50cm |
花の色 | 赤、白、ピンク、黄、オレンジ、紫、緑、黒、複色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 開花時期が長い、初心者でも育てやすい、種類が豊富 |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ミニチュアローズは、中国原産のロサキネンシスの丈が低い変異種を原種とし、品種改良によって生まれた草丈10cm~50cmの小型の木立ち性の品種です。四季咲きのものが多く、3cm~5cmほどの花を30日~40日周期で咲かせるという特徴があります。
グリーンアイス
参考価格: 1,580円
グリーンアイスは、花の色が白~淡いグリーンに変化するのが特徴の品種です。寒い地域では、花の色が淡いピンク色になることもあります。花径3cm~4cmのロゼット咲きで、微香性です。花もちがよく、春~冬にかけて次々と花を咲かせます。耐寒性に優れ、黒点病やハダニに強く育てやすいので、初心者にもおすすめの品種です。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
---|---|
ポットサイズ | 9cm |
ポップコーンドリフト
参考価格: 1,608円
ポップコーンドリフトは、つぼみは濃い黄色で花が開くとクリーム色に変化する品種です。艶やかな八重咲で花期が5月頃~12月頃までと、長い特徴があります。耐寒性・耐暑性が強く、病気や害虫にも強いので初心者向けのミニチュアローズです。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
---|---|
ポットサイス | 12cm |
植え付け時期 | 3月~5月、9月~10月 |
植え替え時期 | 11月~2月 |
肥料の時期 | 1月~11月 |
剪定の時期 | 12月~2月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月~6月月頃 |
ミニチュアローズは、花が咲く前の3月~5月に植え付けをすると、冬まで花を楽しめるのでおすすめです。夏の暑い時期は株が弱りやすく、冬の休眠期は株が成長しにくいので避けた方がよいでしょう。
ミニチュアローズは、鉢植えと地植えのどちらでも育てられます。ただし、環境や品種によっては地植えに向かない場合もあるので検討が必要です。
ミニチュアローズは鉢植えで育てるのが一般的です。鉢は、購入したときのポットよりも一回り大きなサイズのものを用意しましょう。鉢の材質は通気性のよい、素焼きやテラコッタなどがおすすめです。プランターに植える場合は、株間を10cmほどあけて植えます。
地植えの場合は、夏場の乾燥や雨が降ったときの泥はねを防止するために、根元をマルチングをします。マルチング材には市販のバラ専用マルチングチップや、杉の樹皮を使ったものがおすすめです。また、草丈があまり伸びない品種のものは、地植えだと病気にかかりやすいのでおすすめしません。
ミニチュアローズは室内と屋外どちらでも育てられます。しかし、室内では日照量が少なくて枯れることがあるので、なるべく日当たりのよい屋外で育ててください。室内で育てる場合は、日当たりのよい窓際で管理するか、日照量が少なくてもよく育つインドアローズと呼ばれる品種を選ぶとよいでしょう。
鉢植えの場合は日当たりのよい場所に置きます。ただし、強すぎる直射日光には弱いので、真夏は軒下などの半日蔭に置いてください。また、病気を防ぐため風通しがよく雨が当たらない場所がおすすめです。地植えの場合は、日当たりと風通しのよい場所に植えましょう。
ミニチュアローズには、水はけと水もちがよくて有機質を多く含んだ土が適しています。赤玉土(小粒)7~6:堆肥3~4の割合で混ぜたものや、市販のバラ専用の用土を使います。地植えの場合は、庭の土に元肥と堆肥を混ぜておきましょう。
鉢植えの場合は、地植えよりも水切れを起こしやすいので、土の表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷりと水やりをします。水が葉や花にかかると傷んでしまうので、水は根元にかけるようにしてください。地植えの場合は、真夏で雨が少ない時期に朝夕2回の水やりのみで大丈夫です。
ミニチュアローズは次々に花を咲かせるので、元肥のほかに定期的に追肥を与える必要があります。鉢植えの場合は、1ヵ月~2ヵ月に1回の置き肥と10日に1回の液肥を与えましょう。地植えの場合は、3月、6月、9月頃の花後に置き肥を与えます。また、冬には寒肥として固形肥料などを与えると効果的です。
ミニチュアローズにつきやすい害虫はハダニやアブラムシです。とくにハダニは乾燥すると発生しやすいので、乾燥した日が続く場合は霧吹きで葉に水を吹きかけて予防しましょう。発生した場合は、被害にあった葉を取り除き、強い水流で葉の裏を洗い流したりハダニ専用の薬剤を使ったりして対処します。
ミニチュアローズに発生しやすい病気は、黒点病やうどんこ病です。どちらもカビが原因で発生し、葉が枯れて株の成長が悪くなります。予防が大切なので、株元を剪定して湿気がこもらないよう風通しをよくし、予防薬を使用してください。発病したら病気の葉を取り除き、薬剤を使うなどして病気が広がらないようにしましょう。
花が枯れた後そのままにしておくと、次の花が咲きにくくなるので花がら摘みをします。5月~8月頃と10月~11月頃の花が咲き終わったあとに、花をつけた枝の1/2くらいの部分にある5枚葉のすぐ上を切り取りましょう。
苗を選ぶときには、花の色や形だけではなく、葉や枝もよく見て選びます。株全体が元気で枝数や葉数が多く、葉の色が濃いものがよいでしょう。また、品種や性質などの説明タグなども参考にしてみてください。
ミニチュアローズは成長が早く、土の養分を吸い取るスピードも早いため、鉢植えの場合は毎年の植え替えが必要です。植え替え時期は12月~2月が適しています。新しい用土と一回り大きな鉢に植え替えてください。植え替えのときに根を傷つけないように、古い土を半分くらい落とすのが枯らさないようにするコツです。
剪定は夏と冬の年2回行います。夏の剪定は、秋の花つきがよくなるように8月下旬~9月上旬頃に行い、草丈の2/3くらいの高さに切り揃えましょう。冬の剪定は春に新しい枝が伸びやすくするために1月下旬~2月に行い、草丈の1/2くらいの高さに切り揃え、葉もすべて取り除いてください。
ミニチュアローズは、真夏の直射日光に当てると葉が黄色く焼けて枯れることがあります。これを防ぐために、夏場は軒下やすだれをかけた場所に置いて管理しましょう。また、病気の予防のために剪定をして風通しをよくします。
ミニチュアローズの休眠期は12月~2月です。葉が残っていると休眠に入りにくくなるので、1月下旬~2月頃に枝を1/2くらいの高さに切りそろえ、葉はすべて取り除きましょう。また、霜が当たらないように段ボールなどで保温したり、室内の日当たりがよく暖かい場所に置いたりしてください。
ミニチュアローズの一般的な増やし方は挿し木です。挿し木を行うのは、挿し枝が乾燥しにくい5月下旬~6月下旬と、暑すぎず挿し枝が傷みにくい10月下旬~11月上旬が適しています。用土は新しい鹿沼土や小粒の赤玉土などを使用しましょう。
ルートン
ルートン
参考価格: 420円
ルートンとは、α-ナフチルアセトアミドという成分が入った植物のホルモン剤です。挿し木をするときに切り口につけると、根の成長が促進されます。挿し木だけでなく球根や種子にも使えるのでおすすめです。
おすすめ度 | ★★★★☆ |
---|---|
容量 | 15g |