リンゴンベリーの育て方!枯らさずに長く育てるための管理のコツとは? | 植物図鑑

学名Vaccinium vitis-idaea
和名苔桃(こけもも)・岩桃(いわもも)
別名カウベリー・フレップ
英名Lingonberry
科・属名ツツジ科スノキ属
原産地北アメリカ・ユーラシア半島北部
花言葉くじけない・幼い心・反抗心・不実・冷淡・不信

リンゴンベリーの特徴

出典:写真AC

基本情報

園芸部類 果樹
形態 多年草低木植物
樹高・草丈 10~30cm
花の色 白・淡いピンク
耐寒性 非常に強い
耐暑性 猛暑に弱い
特性・用途 観賞用・食用
栽培難易度 ★★☆☆☆

特徴

リンゴンベリーは、岩場や湿性の草原、森林の日陰に自生している常緑低木の植物です。寒さに非常に強く、極寒の土地でも問題なく育ちます。初夏に釣り鐘型の白い花を咲かせ、秋には7mm~1cmほどの丸くて赤い実をつけます。実はとても酸味が強く、直接食べるよりジャムやジュース、ソースに加工されることが多いです。

名前の由来

リンゴンベリーの名前には特別な由来はありません。和名の「苔桃(こけもも)」は、リンゴンベリーが地面に沿って低い位置で広がっていく姿が、まるで苔のようにみえることから名づけられました。

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リンゴンベリーの代表品種・種類

①リンゴンベリー

【5寸ポット植え】リンゴンベリー(苔桃の仲間)*樹高10センチ程度!!

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こちらはスタンダードなリンゴンベリーです。やせ地でもよく育つ丈夫な植物なので、初心者の方でも育てやすいのが特徴です。初夏には白い花を、秋には小さくてかわいらしい赤い実を楽しませてくれます。実は酸味が強いので、砂糖と一緒に加工するのがおすすめです。

②レッドキャンディー

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レッドキャンディーは、オランダで品種改良された大きな実を付けるリンゴンベリーです。花の色、実の味、育て方などは、通常のリンゴンベリーと同じです。

リンゴンベリーの育て方①時期

Photo byzanna-76

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 2~3月
植え替え時期 2~3月
開花時期 6~7月
実の収穫時期 8月下旬~10月

栽培スケジュールカレンダー

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
植え付け
植え替え
                   
開花期間                
肥料                  
成長期                
休眠期                  
○は適期、●は最適期

栽培適期は?

リンゴンベリーは真夏の猛暑には弱く、4月~6月に成長期がやってきます。植え付けは2月~3月に行いましょう。寒さに非常に強いため、暖かくなるのを待たずに植え付けても問題ありません。真夏の管理に気をつけておけば、年間通して育てやすい植物です。

リンゴンベリーの育て方②栽培環境

出典:写真AC

栽培方法

鉢植え

リンゴンベリーは夏の高温多湿が苦手なため、地植えよりも移動できる鉢植えで育てるのがおすすめです。冬は日当たりのよい場所に、夏は風通しのよい半日陰に移動させることで成長しやすくなります。鉢植えでは、全体的にこぢんまりとまとまって成長していくため、寄せ植えにも向いています。

地植え

リンゴンベリーは鉢植えがおすすめですが、鉢植えよりも地植えで育てたい場合は、半日陰で風通しのよい場所に植えましょう。横に広がって成長する特徴があるため、グランドカバーとしても人気があります。夏の猛暑には弱いですが、庭全体に日が当たりっぱなしでない限りは、グランドカバーとしても問題ありません。

育てる場所

出典:写真AC

リンゴンベリーは真夏の猛暑や高温多湿の状態を嫌います。暑い時期は半日陰で風通しのよい場所で育てましょう。寒さには強いため、冬は日光に当たる位置であれば問題なく育ちます。

用土

リンゴンベリーは酸性土壌を好みます。ピートモスなどを使用し、アルカリ性に傾かないように気をつけましょう。多湿の状態を回避するには、水はけのよい用土を選ぶことが重要です。鹿沼土、桐生砂、富士砂などを混ぜるか、根元に水苔を置くことをおすすめします。市販のブルーベリー用の培養土を使うのが、手間がかからず簡単です。

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リンゴンベリーの育て方③管理のポイント

Photo byKjerstin_Michaela

水やり

リンゴンベリーは乾燥を嫌うため、基本的には1日1回の水やりが必要です。しかし、多湿の状態も苦手です。土の表面が乾ききってから、たっぷり水をあげましょう。夏は高温多湿を避けるため、朝早くか夕方涼しくなってから水やりをしてください。

肥料

リンゴンベリーには、肥料はほとんど必要ありません。植え付け時と実の収穫後の2回、有機肥料を施すだけで十分です。成長が悪いようであれば、1カ月に1回液体肥料を与えましょう。肥料が強すぎると弱る可能性があるため、必ず薄めてから与えてください。

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害虫対策

害虫がつきにくく丈夫な植物です。そのため、害虫対策は特に必要ありません。

病気対策

病気になりにくいため、対策は特に必要ありません。

花後の管理

花後の管理は特にありません。

リンゴンベリーの育て方④詳しい栽培方法

Photo byugglemamma

植え替え

リンゴンベリーは、3~4年に1回植え替えが必要です。適期は植え付けと同じく2月~3月です。ひと回り大きな鉢植えに植え替えましょう。

剪定

リンゴンベリーはコンパクトに成長するため、基本的に剪定は必要ありません。地植えの場合は、横に広がっていくことがあります。伸びすぎているようなら、必要に応じて剪定しましょう。

増やし方

挿し木

リンゴンベリーの増やし方は挿し木が簡単です。春に伸びた新芽を使うため、挿し木の適期は6月頃です。挿し穂の長さは5~10cmほどで、前年度の葉がついていれば切り落とします。活力剤を薄めた液に30分~1時間つけ、清潔な赤玉土などに植えましょう。根が生えたら、鉢や地面に植え替えてください。

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