リンゴンベリー(コケモモ)とは?
北欧の食卓で、肉料理などのつけあわせにされることが多いコケモモのジャムは、日本でも北海道から九州まで自生しているリンゴンベリーの木になる実から作られています。この記事では、そのリンゴンベリーの特徴や旬の時期をまとめました。また、リンゴンベリーの実の食べ方や効能・効果についてもご紹介します。
リンゴンベリー(コケモモ)の基本情報
分類 | 果樹 |
科名・属名 | ツツジ科スノキ属 |
学名 | Vaccinium vitis-idaea |
英名 | Cowberry Lingonberry |
原産地 | ユーラシア北部、北アメリカ |
開花期 | 5月~7月 |
花色 | 白、ピンク |
別名 | イワモモ |
リンゴンベリー(コケモモ)の花言葉
「くじけない」「反抗心」
リンゴンベリーは寒さに強く、北海道のような寒い地域でも葉を落とさない常緑低木です。厳しい環境でもたくましく自生しているその姿から、「くじけない」や「反抗心」といった花言葉がつけられました。
「小さな甘いときめき」「幼い恋」
リンゴンベリーは5月~7月頃になると釣鐘のようなかたちの花を咲かせます。この花の姿に由来して「小さな甘いときめき」や「幼い恋」といった花言葉があてられたといわれています。
名前の由来
和名「コケモモ」の由来
リンゴベリーは英語でCowberry(カウベリー)やLingonberry(リンゴンベリー)とも呼ばれます。日本ではリンゴンベリーを、コケモモ呼びますが、これは地面をはって成長する姿がコケに似ていたことと、モモのような実をつけることが由来といわれています。
別名「イワモモ」の由来
リンゴンベリーは、イワモモやフジモモと呼ばれることもあり、北海道の一部の地域ではアイヌ語が語源のフレップと呼ばれています。またフィンランドではブオルッカとも言います。
学名の由来
学名のVacciniumはラテン語で「小さい液果」という意味です。そのあとのvitis-idaeaはギリシア神話に出てくる「クレタ島のイータ山」をさしていて、学名を直訳すると「クレタ島のイータ山の小さい液果」という意味になります。
リンゴンベリー(コケモモ)の特徴
次に、リンゴンベリーの特徴をご紹介します。実の旬の時期や味の特徴、クランベリーとの違いについてくわしく見ていきましょう。
分布
リンゴンベリーは、北米や北欧の森林で自生しています。寒さに強いので、日本では北海道などの高山地でも自生しており、岩場など日陰でやせた土でも生育できます。
リンゴンベリー(コケモモ)の旬の時期
開花期は初夏
開花期は初夏の5月~7月ごろです。花色は白やピンクで、釣鐘のようなかたちの小さな花が特徴です。
実の旬の時期は秋
初夏に咲いた花は、秋になると実になります。9月~10月ごろが収穫のピークで、そのころに旬の時期を迎えます。
ボタ爺
次ページからもリンゴベリーの実や味の特徴について紹介するぞ!
出典:写真AC