有機肥料の上手な使い方!種類別の上手な選び方や堆肥との違いを解説

有機肥料の上手な使い方!種類別の上手な選び方や堆肥との違いを解説

土質をやわらかくして花や実の付きがよくなる、有機肥料(有機質肥料)の上手な選び方や、使い方を分かりやすく解説します。化成肥料(化学肥料)や堆肥との違いも、併せてご紹介します。有機肥料(有機質肥料)は固形や液体など種類が多くて、悩んでしまう方も必見です!

記事の目次

  1. 1.有機肥料(有機質肥料)とは
  2. 2.「固形タイプ」有機肥料(有機質肥料)の上手な選び方と使い方
  3. 3.「液体タイプ」有機肥料(有機質肥料)の上手な選び方と使い方
  4. 4.有機肥料(有機質肥料)と有機栽培について
  5. 5.まとめ

有機肥料(有機質肥料)とは

有機肥料

出典:Unsplash

有機肥料は植物や動物由来の有機物を原料にした肥料のことで、特殊肥料に分類されます。有機肥料は自然由来の安全な原料を使用しているため、NPK=チッ素・リン酸塩・カリウムなど、含まれている栄養素の割合にばらつきがあるのが特徴です。この記事では有機肥料の固形タイプと液体タイプそれぞれのメリットや、効果的な使い方をわかりやすく解説していきます。

有機質肥料の反対は無機質肥料?

石灰岩
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草木灰や石灰肥料そのものは無機質ですが、有機肥料と同じ特殊肥料に分類される自然由来の安全な肥料です。無機質の肥料にも植物の成長に欠かせない、カルシウムやミネラル類が多く含まれています。園芸では有機肥料に対して、化学的に処理されたものを化学肥料や化成肥料といい、区別しています。

化成肥料(化学肥料)と有機肥料の違いとは

根

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化成肥料(化学肥料)は植物に必要な栄養素を、塩化(イオン化)化合物として加工したものです。これに対して有機肥料は栄養素を多く含む原料を、熟成・濃縮・焼成したものです。化成肥料(化学肥料)を多用すると、肥料焼けや土壌の塩分過多で、植物が育ちにくくなるデメリットもあります。有機肥料と化成肥料をバランスよく組み合わせたものが、配合肥料です。

堆肥と有機肥料の違いとは

鶏

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堆肥は微生物などの働きによって、有機物を発酵・熟成させたものです。土を柔らかく根の張りをよくして、植物の栄養の吸収と成長を促す、畑や花壇の土壌改良剤です。充分に熟成されていない未発酵の堆肥は、有害なアンモニアガスを発生させることがあります。石灰肥料とは1週間空けて混ぜるなど、安全に気をつけて使いましょう。

「固形タイプ」有機肥料(有機質肥料)の上手な選び方と使い方

有機肥料①発酵油かす肥料・小粒

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有機肥料といえばもっともポピュラーなのが、油かすの固形肥料です。5mm×1cmほどのペレット状に加工された、小粒タイプの油かす肥料は土に混ぜやすく、苗の植え付けの元肥にもおすすめですよ。固形の中でも小粒タイプは、肥料効果が早く現れるのがメリットです。

上手な使い方

花壇や家庭菜園の土作りや栄養補給にぴったりなのが、小粒の油かす肥料です。効果的な使い方は、1㎥あたり軽く1掴み 30〜40g(適量は各商品による)を土に混ぜ込みます。草花以外にも使用済プランターの土の再生や、観葉植物やサボテン・多肉植物の肥料にも最適です。

有機肥料②発酵油かす肥料・中粒

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油かすを2〜3cmの粒にまとめた中粒タイプは、肥料分が分解吸収されるのに少し時間がかかります。大型の宿根草や多年草、バラなどの花木や若い果樹の肥料におすすめです。鉢植えした花木には、肥料だけでなく土質を柔らかくする効果も期待できます。中粒タイプの固形の油かす肥料は、実物野菜や盆栽の追肥にも最適です。

上手な使い方

宿根草や多年草への与え方は、春3〜4月の芽出しの時期に株の周りに数粒を埋め込みます。花木や若い果樹への与え方は、株元から20〜30cmのところに深さ10cmほどの穴を数カ所開けて、油かす肥料を数粒ずつ(適量は各商品による)埋め込みます。鉢植えのバラや果樹には真夏と真冬以外、継続して与えるのがポイントです。

いつまでも肥料の形が残ってるのが、気になるんだけど…?

あれはカスだから、捨てた方がいいわ!新しい肥料に入れ替えましょう!

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有機肥料③発酵油かす肥料・大粒

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