人参の育て方・栽培方法!種まきの仕方から収穫方法・時期まで解説!

人参の育て方・栽培方法!種まきの仕方から収穫方法・時期まで解説!

人参の栽培では、種を発芽させるのが一番難しいと言われます。けれど、コツさえ掴めば発芽させるのは意外と簡単です。この記事では、人参の種まきの仕方から発芽に失敗しないコツ、追肥の時期など、人参栽培においてのコツやポイントをご紹介しています。

記事の目次

  1. 1.人参を育てよう!
  2. 2.人参の栽培:種まきの準備
  3. 3.人参の栽培:種まき
  4. 4.人参の栽培:発芽に失敗しないためには?
  5. 5.人参の栽培:間引き
  6. 6.人参の栽培:人参を収穫しよう!
  7. 7.人参の栽培:まとめ

人参の栽培:種まき

出典:筆者撮影

人参は、栽培地域や人参の品種によっても若干の違いはありますが、春(1月から3月)と、夏(7月から8月)に種をまくのが一般的です。しかし、春といっても1月から3月はまだまだ寒さも厳しく、逆に夏の7月から8月は暑さの厳しい季節。それゆえ、人参は発芽させるのが難しいと言われます。

ボタニ子

ボタニ子

うわっ。初心者の私でも、発芽させられるのかな?なんだか不安になってきちゃった。

ボタ爺

ボタ爺

大丈夫じゃ。発芽に失敗しない方法を伝授するからそのとおりにやれば心配はいらんよ。しかし、人参の栽培では一番大切なポイントじゃ。手を抜いてはならんぞ。

人参の栽培:種の特徴

出典:筆者撮影

人参の種には種子がそのままのものと、種子をコーティングしているペレット種子があります。どちらの種を選んでも問題はありませんが、人参の種は薄く小さいため一粒ずつまくのはとても大変です。しかし、ペレット種子は種がコーティングされて丸くなっているため、種まきはしやすいでしょう。人参の種の寿命は短命です。発芽を揃えるためにもできるだけ新しい種を使いましょう。

人参の栽培:種まきの仕方

種まき前には畝をしっかりと水で湿らせます。雨が降った次の日に種をまくのもよいでしょう。人参は、間隔を狭く種まきをするのがポイントです。互いの葉が触れ合う状態で育てると、人参は競い合って成長します。また、人参の栽培期間は4か月ほどあるため、マルチシートを張って栽培すれば雑草処理の手間も少なくてすむでしょう。

マルチなしで栽培する場合

出典:筆者撮影

マルチをせずに栽培する場合は畝に支柱などで浅い溝を作り、1センチから1.5センチ間隔で種を条まき(すじまき)し、種が隠れる程度に上から薄く土をかけます。土と種が密着するように、手で土を押さえておきましょう。また、種が水で流れないよう不織布などを被せたっぷりと水やりをします。不織布のかわりに土の上からもみ殻を被せてもよいでしょう。

マルチをして栽培する場合

穴あきマルチなどのマルチシートを使う場合はひとつの穴に5粒ほど種をまき、薄く土をかけ手で土を押さえます。マルチをしている場合でも、不織布やもみ殻を土の上からかけ水やりをしましょう。不織布やもみ殻がない場合は乾燥させた雑草でも代用可能です。

不織布を活用しよう!

出典:筆者撮影

人参の種は吸水力が弱く、種をまいたあとに土が乾燥してしまうと「発芽しない」「発芽が揃わない」ということが、たびたび起こります。 そのため、土が乾燥してしまう前に水やりをする必要があり、発芽までの管理がとても大切です。毎日、水やりができない場合は土の乾燥を防ぐために不織布やもみ殻などを使い、雨が降り続きそうな日を確認してから種まきをするとよいでしょう。

人参の栽培:発芽に失敗しないためには?

出典:筆者撮影

人参を上手に発芽させるには水やりが欠かせません。しかし、1月から3月の寒い時期に種をまく場合は、毎日の水やりよりも寒さ対策のほうが重要になってきます。また、7月から8月の種まきでは、水やりと同じくらい暑さ対策が必要です。寒い時期にはビニールトンネルを、暑い時期には遮光ネットを上手に活用しましょう!

遮光ネット

遮光ネットは夏の暑さから野菜を守ってくれる心強い味方です。サイズの小さな遮光ネットであれば、夏には園芸用品を置いている100円ショップでも購入できます。日差しが強い場所での野菜づくりには、とても重宝するため準備しておくとよいでしょう。とくに、夏の種まきでは暑さ対策・乾燥防止に大きなちからを発揮してくれます。

ビニールトンネル

出典:筆者撮影

人参の発芽適温は15度から25度です。8度を下回ると発芽に1か月以上の時間がかかり、35度以上では発芽しない状態となります。早春の種まきではビニールトンネルや不織布を利用して上手に発芽させましょう。ただし、早春の種まきでは毎日水やりをする必要はありません。ビニールトンネルを密閉し土が乾いてきたなと感じたときに水やりを行いましょう。

人参の栽培:種まき後に植え替えはできる?

人参は地中にまっすぐ根を伸ばす野菜です。そのため、育苗ポットなどで発芽させた人参を畑に植え付けることはできません。また、間引きしたものを植え替えても間引きの際に根を傷めているため、形の悪い人参になってしまいます。人参は苗を別の場所で育てて、植え付けたり、植え替えたりするには不向きな野菜です。

人参の栽培:発芽日数はどれくらい?

出典:筆者撮影

発芽に適した温度と水分量が適正であれば、人参の発芽日数は1週間から10日ほどです。発芽さえ確認できれば人参の栽培は成功したようなもの。あとは、間引きと追肥を適期に行っていきましょう!(発芽日数はあくまでも目安です。種が古かったりすると発芽しない場合もあります。)

人参の栽培:発芽後の水やりについて

人参の発芽には水やりが欠かせませんが、発芽後は頻繁に水やりをすると徒長した苗になってしまいます。土の状態を観察し、苗が萎えない程度に水やりを行いましょう。

人参の栽培:間引き

出典:筆者撮影

人参の間引きは隣同士の葉が触れ合う程度に間引くのがポイントです。1回目の間引きは本葉が2枚から3枚のころを目安に行うとよいでしょう。人参は初期の生育が遅い野菜です。雑草に負けてしまうことのないよう、1回目の間引きの頃から雑草処理はこまめに行いましょう。

人参の栽培:人参の間引き回数は?

出典:筆者撮影

人参の間引きは2回ほど行いましょう。2回目の間引きで株間8センチから10センチ程度を目安に間引きます。このときも隣同士の葉が触れ合う程度がベストです。間引き後は条間に追肥を施し、苗が倒れないように軽く土寄せをしておきます。除草作業も忘れずに行いましょう。

人参の栽培:追肥について

出典:筆者撮影

人参は肥料を多く必要とする野菜ではありませんが、生育が悪いような場合には追肥を行いましょう。肥料は必ず条間に施し、人参に肥料が触れないようにするのがポイントです。また、ぼかし肥料など長期にわたって効き目がある肥料を元肥で入れている場合には、人参の葉の色や成長具合を確認し必要であれば追肥を行います。

人参の栽培:人参の間引き菜は食べられる?

出典:筆者撮影

人参の葉には、ビタミンEやカロテン、カルシウムや鉄など多くの栄養素が含まれています。人参は収穫後、葉がついたままの状態にしておくと、すぐにしなってしまうため、お店で葉付き人参を見かけることは少ないでしょう。人参の葉は家庭菜園でこそ味わえる、新鮮な野菜のひとつです。ぜひ、料理に活用して下さいね!

ボタ爺

ボタ爺

どうじゃ?ボタニ子。人参栽培はうまくいってるかのぉ?

ボタニ子

ボタニ子

はい。追肥もしたし、間引きもしました!間引き菜、おいしかったです!

ボタ爺

ボタ爺

続いて、人参の栽培(収穫)じゃ

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人参の栽培:人参を収穫しよう!

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