芝桜とは?
芝桜の多年草で原産地は北米原産です。日本では乾燥に強く栽培しやすく、ほふく性の性質からグランドカバーとしてガーデニングされることが多い植物です。挿し芽や株分けで簡単に増やすことができます。花の色も様々で、庭で密集して咲く姿はとても美しいです。
基本情報
学名 | Phlox subulata |
別名 | ハナツメクサ(花詰草、花爪草) |
科 | ハナシノブ科 |
属 | フロックス属 |
特徴
芝桜の葉は短く先が細くなっていて、長さは1~1.5cmほどです。草の高さは低く約10cmで、花はピンク色、白色、水色など豊富な色や模様があります。芝と同じで地面をはって成長するのが特徴です。花びらは5枚あり、ハート形をしているとても可憐な花です。
名前の由来
芝桜の和名と学名の名前の由来をご紹介します。芝桜の見た目と、特徴から名付けられています。別名に「花爪草」「花詰草」(ハナツメグサ)がありますが、芝桜より先に別名で呼ばれていました。
和名の由来
芝桜の名前の由来は、芝生のように地面をはって広がる姿と、桜に似た花を咲かせることから、名付けられました。花の開花時期は4~5月頃で、桜色以外に濃い桃色、薄い紫色、白色など多くに花の色の品種が販売されています。
学名の由来
芝桜の学名は「Phlox subulata」です。ギリシャ語で「phlogos(火炎)」から「Phlox(フロックス)」と名付けられました。ちなみに英名では、「moss phlox」「creeping phlox」と名付けらています。英語で「moss」苔の意味で、「creeping」ほふくする意味です。
花言葉
芝桜は4月8日と4月20日の誕生花です。花言葉は「臆病な心」「合意」「一致」「忍耐」「燃える恋」「華やかな姿」とたくさんの花言葉があります。どの花言葉も芝桜の花の姿からついています。「臆病な心」は小さな可愛い花が集まって咲く姿からきています。「合意」「一致」「燃える恋」「華やかな姿」は芝桜が見事に花のカーペットになっている姿からついたと考えられています。
芝桜の種類
芝桜の花はピンク色、白色、水色などさまざまな花が咲きます。茎の伸びがゆっくりな品種など、たくさんの品種が出回っています。原産地は北米ですが、日本でもガーデニングに向いていて、庭などで見かけることも多く、たいへん馴染みがある植物です。
オータムローズ
オータムローズはダニエルクッションと同様に栽培しやすい種類です。花の色は薄いピンク色で生育は遅いほうになります。冬でも葉っぱがきれいな緑色をしています。
ダニエルクッション
ダニエルクッションは満開の時に、地面いっぱいの大きな花を咲かせてくれます。他の品種に比べて花は一番遅く咲き、花色は濃いピンク色です。成長はゆっくりですが、栽培しやすい丈夫な品種になります。
キャンディストライプ
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キャンディストライプは別名「多摩の流れ」といいます。花は白色の花びらにピンクのストライプが入った、かわいらしい花を付けます。
モンブランホワイト
モンブランホワイトはたくさんの白い花を付けます。白い花は清楚なイメージで優しい雰囲気になります。葉っぱの色は明るい黄緑色で全体的に小ぶりですが、芝桜のなかでは成長が速く暖かい時期には、茎がいっきに伸びます。
オーキントンブルーアイ
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オーキントンブルーアイの花の色は薄い青紫色です。芝桜のなかでは、成長が速く茎は上に伸びようとするので、一株が大きくなります。花はあまり付きませんが、花の咲いている時期はほかの品種より長いです。
スカーレットフレーム
スカーレットフレームの花の色は、濃いピンク色から赤色の間くらいです。花の付きはよく、小さいですが華やかな雰囲気があります。
アトロプルプレア
アトロプルプレア は薄い紫のピンク色に寄った花の色をしています。花の時期はほかの品種に比べると長いでしょう。葉っぱは横に地面に沿って広がろうとする特徴があります。成長の速度は速い品種です。
芝桜の育て方
芝桜は乾燥や病気に強く、株分けなどで増やこともでき、栽培しやすい植物です。しかし、高温多湿では株が蒸れて、枯れてしまう場合があるので気を付けて下さい。土への植え方、増やし方のポイントなど、栽培の方法をご紹介します。
育て方①土
芝桜の植え方は庭または、鉢植えどちらの場合も水はけのよい土を選びましょう。販売されている、草花用培養土に川砂を1、2割加えると水はけがよい土に改良できます。水はけが悪いと、株が蒸れて枯れてしまう場合があります。
育て方②植え方
芝桜の植え方は地植えと鉢植えの2種類あります。植え付けの時期は年2回で、春3~5月か秋9~10月に植え付けをしましょう。庭に地植えをする場合は、芝と違い踏みしめるられない場所に植えるのがよいでしょう。
地植え
庭への植え方は雑草をしっかり抜き取った後に、植え付けをします。風通しと日当たりがよく、水はけのよい場所を選んでください。苗の根は優しくほぐし、株と株との間隔は20~30cmほどあけて植え付けましょう。植え付けから根付くまでの約2週間は、土が乾かないよう気を付けて水やりをしてください。
鉢植え
鉢植えには、苗よりひと周り大きい鉢用意して下さい。鉢底にはネット、鉢底石、土を順番に入れます。苗の根は優しくほぐして、鉢植えへ植え付けます、土は軽く押さえた後、水をしっかりあげましょう。プランターの場合は株と株との間隔は15~20cmほどです。地植えと同様に、植え付けから根付くまでの約2週間は、土が乾かないよう気を付けて水やりをしてください。
育て方③水やり
水やりのポイントはまず、植え付け後の水やりです。2週間は土が乾かないよう気を付けてください。根が張った後は、地植えの場合は水やりはしなくても大丈夫です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりをしましょう。夏場は蒸れやすく、水の与えすぎには気をつけてください。
育て方④肥料
芝桜は肥料を与えなくても育ちますが、花が付きやすく大きく育てるために肥料を使います。化成肥料は有機肥料に比べると速効性がありますが、量が多すぎると肥料やけを起こすことがあります。化成肥料のゆっくり効果が続く肥料が芝桜にはおすすめです。
育て方⑤増やし方
芝桜の増やし方は挿し芽と株分けです。密集すると株が蒸れやすくなり枯れる原因になります。挿し芽や株分けで芝桜を増やすと同時に、株の蒸れを防ぎ風通しをよくする役割もかねます。株の状態をみて、適度に挿し芽や株分けを行うことでよい状態を保つことができます。
株分け
芝桜の増やし方、株分けの時期は、花が終わった6月または9~10月に行うのがいいでしょう。気温が低くなる時期では根の張りが悪くなります。芝桜の株をほり上げます。茎の節から根は出ているので、親株から手やナイフで分けてください。分けた株を地植え、または鉢植えにします。根が張るまでは、水やりをしっかりしましょう。
挿し木
芝桜の増やし方、挿し木は、気温が低い時期では根の張りが悪くなるので、4~6月または9月に行うのがよいでしょう。茎を10cm弱の長さで切ります、このとき、茎の下1/3より下の葉をとっておきます。茎は切り口をななめに切り、土に茎を挿します。その後は、株分けと同様にしっかり水やりをして下さい。約2週間ほどで根がはってきます。
出典:写真AC