寒桜とは?早咲きの桜の開花時期や花言葉を紹介!おすすめの名所は?

寒桜とは?早咲きの桜の開花時期や花言葉を紹介!おすすめの名所は?

寒桜という桜をご存知でしょうか。名前が示すように、寒い冬に花を咲かせる桜です。春の花というイメージが強い桜ですが、実は寒桜のように冬に開花する早咲きの品種が複数存在します。今回は、寒桜を始めとする早咲き桜の品種や花言葉、名所などについて紹介しましょう。

記事の目次

  1. 1.冬に咲く早咲き桜・寒桜とは
  2. 2.寒桜の開花時期
  3. 3.寒桜の花言葉
  4. 4.寒桜以外の早咲き桜
  5. 5.寒桜・早咲き桜の名所
  6. 6.まとめ

冬に咲く早咲き桜・寒桜とは

Photo by sabamiso

写真:寒桜

冬に咲く桜「寒桜」

日本の春の花というイメージが強い桜ですが、冬に咲く種類があります。その一つが「寒桜」と呼ばれている桜です。その誕生に関しては、寒緋桜と山桜の雑種との交雑で誕生したという説と、寒緋桜と大島桜の雑種の交雑で誕生したとする説があります。ちなみにサクラソウ科の多年草にも同じ名前の植物があります。間違えないように注意しましょう。

寒桜の特徴

Photo by Zengame

写真:寒桜

寒桜と冬桜は別品種

2月頃に淡紅白色の花をつけます。春の季節に先がけて咲く、早咲き桜の1つです。大型の花をつける木もあり、こちらは「大寒桜」と呼ばれています。単純に寒い冬の時期に咲く早咲きの桜全般を指して「寒桜」または「冬桜」と呼ぶ場合もありますが、寒桜も冬桜も、種類としてはまったく違う桜です。

寒桜と冬桜との違い

Photo by Jim Shine

写真:冬桜

名前が非常によく似ていることと、上記で触れたように、早咲きの桜の総称として使用される場合もあるので混同されがちですが、寒桜と冬桜は別品種の桜です。まず親が違います。寒桜は緋寒桜と山桜、もしくは大島桜との交配で生まれた品種ですが、冬桜は大島桜と豆桜との交配によって生まれた桜とされています。最も異なるのが開花時期です。寒桜は年に一度しか開花しませんが、冬桜には冬と春、年二回の開花時期があります。

寒桜の開花時期

開花時期は12月下旬から1月

地域や気候条件によるズレはありますが、12月下旬から1月にかけて咲き始めます。桜というと、すぐに散ってしまうイメージがありますが、寒桜はゆっくりと咲いていく性質を持つため、長く咲き続けます。見頃の時期は1月から2月です。葉よりも先に、一重咲きの淡紅色の花を咲かせる特徴があります。

寒桜の花言葉

Photo bycocoparisienne

写真:寒桜

花言葉は「気まぐれ」「あなたに微笑む

寒桜の花言葉は「気まぐれ」「あなたに微笑む」の2つです。「気まぐれ」は、春の花とされている桜なのに冬の時期に咲くところが、当時の人たちに「気まぐれな花だ」と思われたのが由来とされています。「あなたに微笑む」は、早咲きの花を見て「今は寒いけど、春はすぐそこにまで来ている」と思った人たちが、ふと顔をほころばせたことから生まれたのでしょう。ちなみに「あなたに微笑む」は、山桜の花言葉でもあります。

寒桜以外の早咲き桜

ここでは、寒桜以外の早咲きの桜を紹介します。桜というと春の花というイメージが圧倒的に強いですが、寒桜と混同されがちな冬桜を含め、冬の時期に開花する早咲きの品種は意外と多いです。

冬桜

前にもふれたように、大島桜と豆桜との交配によって生まれた早咲き桜が冬桜です。葉が小さいことから小葉桜という別名があります。10月から1月頃、3月から4月頃と、開花時期が年に2回あるのが特徴です。白、または淡いピンク色の花をつけます。年2回の開花時期のうち、最も見頃となる時期は11月から12月です。花言葉は「冷静」といいます。冬の時期に凛とした白色系の花をつけることから、この花言葉が生まれました。

四季桜

四季桜は江戸彼岸と豆桜との交配によって誕生した桜です。春と晩秋の二季に咲くので、二季桜と呼ばれることもあります。開花時期は10月末頃と4月上旬で、一重咲きで淡紅色の花をつけます。春のほうが花が大きいですが、葉が落ちた後に花をつけ、紅葉とのコントラストも楽しめる晩秋が見頃とされています。最も見頃の時期は11月頃です。花言葉は「神秘的な心」「寛容」の2つがあります。

十月桜

小彼岸桜と豆桜との交配によって生まれた早咲き桜です。名前の通りの10月から12月、そして4月頃と開花時期が2回あります。ピンク色の八重咲きの小さな花を断続的に咲かせます。四季桜とよく混同されますが、別種の桜です。ただし花言葉は四季桜と同じく「神秘的な心」と「寛容」で、見頃の時期も11月頃とされています。紅葉との景色を楽しむために、紅葉する樹木と一緒に植えられることも多いです。

子福桜

子福桜は、小彼岸桜と唐実桜との交配によって生まれたとされている早咲き桜です。1つの花に複数の実をつける性質が、名前の由来とされています。開花時期は10月中旬から12月下旬、4月上旬の2回です。白い八重咲きの花を咲かせますが、時が経つにつれて、花芯部分が赤くなるという特徴があります。花言葉は「純潔」です。これは桜全般の花言葉でもあります。

寒緋桜

寒緋桜は桜の原種の1つです。「緋寒桜」「元日桜」など複数の別名を持っています。温暖な気候を好む早咲き桜で、沖縄県では自生している姿が見られます。開花時期は地域によって異なり、沖縄では1月頃、本州では3月頃に開花します。濃い紅紫色の花を下向きにつけるのが大きな特徴です。花言葉は「あでやかな美人」「あなたに微笑む」「気まぐれ」の3つがあります。「あでやかな美人」は鮮やかな花色が由来です。

河津桜

河津桜は、大島桜と寒緋桜との自然交雑種とされている早咲き桜です。原木が発見された場所が静岡県の河津町だったことから「河津桜」と命名されました。開花時期は1月下旬から2月ですが、ゆっくりと咲き進むので長く花を楽しめます。花は一重咲きの中輪で、花色はやや濃いめのピンク色です。河津桜の花言葉は「思いを託します」です。他の桜に先がけて咲く早咲きの特性が由来とされています。

寒桜・早咲き桜の名所

Photo by izunavi

写真:河津桜まつり

ここからは、寒桜などの早咲き桜の名所を紹介します。早咲き品種は2月や3月に咲くことが多いですが、10月や11月にも咲く二季咲き品種もあります。また、地域や気候条件によって開花時期が異なる場合もあるので、桜の名所へ行く際には、開花状況を事前に確認しておきましょう。

河津町(静岡県)

早咲き桜の人気品種・河津桜の名所として、絶対に外せないのが河津桜発祥の地でもある静岡県賀茂郡河津町です。毎年2月から3月、河津桜の開花時期に合わせて「河津桜まつり」が開催され、多くの観光客が訪れます。河津川沿いに植えられた800を超える河津桜が咲き誇る様は、まさに圧巻の一言です。河津桜は染井吉野よりも色が濃いので、より鮮やかに春を感じられるでしょう。

熱海市(静岡県)

早咲き桜の一種で「熱海桜」という桜があります。主に静岡県熱海市で栽培されていることから、この名前で呼ばれています。明治時代にイタリア人によってもたらされたのがきっかけとなり、市内で盛んに植栽されました。後の研究により、寒緋桜と山桜との交雑種だと推定されています。開花時期は1月から2月です。熱海桜の名所の1つである糸川遊歩道では、毎年桜の見頃の時期に合わせて「糸川桜まつり」を開催しています。

小原地区(愛知県)

愛知県豊田市小原地区は、知る人ぞ知る四季桜と紅葉の名所です。朝晩の気温差が激しいため、秋になると木々が非常に鮮やかに紅葉します。そしてこの地区の四季桜は、なぜか春よりも秋のほうがよく咲くという不思議な特徴を持っています。10000本の桜と紅葉が織りなす華麗な景色はまさに絶景です。見頃となる11月には「小原四季桜まつり」が毎年開催されています。

桜山公園(群馬県)

群馬県藤岡市の桜山公園は、全国屈指の冬桜の名所として有名です。園内にある約7000本の冬桜は、国指定の名勝・天然記念物でもあります。園内には日本庭園もあり、紅葉する木も多く植栽されているため、見頃の時期には素晴らしい光景を堪能できます。冬桜と紅葉の両方が楽しめる、11月中旬から下旬にかけての時期が最も見頃の時期です。散策路が整備されているので、歩きやすく疲れにくい靴で行きましょう。

城峯公園(埼玉県)

埼玉県児玉郡の城峯公園は、上記の桜山公園と並ぶ関東屈指の冬桜の名所とされています。モミジやクヌギなど紅葉する樹木も多く植栽されているので、冬桜の開花時期と重なる11月上旬から下旬にかけての時期が、一番の見頃でしょう。城峯公園では、毎年10月の最終日曜日に「冬桜祭り」が開催され、イベントや特産品の販売も行われています。冬桜と一緒に楽しみましょう。

抱湖園(千葉県)

千葉県南房総市の抱湖園は、南房総でも屈指の寒桜の名所として知られています。自然豊かな景勝地としても有名で「ちば眺望100景」にも指定されているほどです。園内の寒桜には「元朝桜」という別名がありますが、これは旧暦の元旦の朝に開花することに由来しています。毎年2月頃には「抱湖園さくらまつり」が開催され、早咲きの桜を楽しむ花見客でにぎわいます。

長谷寺(神奈川県)

神奈川県鎌倉市の長谷寺は、「花の寺」と呼ばれている観光名所です。その名が示すように多くの花や植物が植えられ、季節ごとに変化する景観で、訪れる観光客の目を楽しませてくれます。長谷寺の桜というと、本堂前の染井吉野が有名ですが、阿弥陀堂前の寒緋桜も人気があります。「花の寺」と呼ばれているだけあって桜の種類が多く、寒緋桜以外にも十月桜や子福桜などの早咲き桜が見られます。

神代植物公園(東京都)

Photo by nakashi

東京都調布市の神代植物公園は、梅や桜、バラの名所として知られています。染井吉野の後継種・神代曙の原木がある場所としても有名です。約60種類、750万本の桜が植栽されており、その中には寒桜や寒緋桜、河津桜などの早咲き品種や、冬桜、十月桜、子福桜などの二季咲き品種もあります。気候条件にもよりますが、前者は2月頃、後者は11月頃が見頃です。

飛鳥山公園(東京都)

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東京都北区の飛鳥山公園は、春の桜の名所として有名ですが、実は十月桜も植えられています。この公園の良いところは何と言っても、JR王子駅のそばという立地の良さです。都内在住の方なら気軽に足を運ぶことができます。約650本あるという桜の中で十月桜は7本だけですが、一足早い春の気分を味わうには十分でしょう。

小石川後楽園(東京都)

Photo by Strolling

東京都文京区の小石川後楽園は、江戸時代に水戸徳川家の上屋敷に造られた由緒ある庭園です。11月下旬頃には大変見事な紅葉が見られるという、東京都内でも屈指の観光名所として有名ですが、冬桜も植栽されています。冬桜は10月頃に開花しますが、花が咲いている期間が長いので、紅葉と共に楽しむことができます。

旧芝離宮恩賜庭園(東京都)

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東京都港区にある旧芝離宮恩賜庭園は、大きな池が配置された美しい日本庭園として人気が高い観光名所です。園内にはさまざまな植物が植栽されており、1年を通して花が咲くことで知られていますが、冬の時期には、池のほとりに植えられている十月桜が満開を迎えます。十月桜の清楚で凛とした風情を、冬の日本庭園の厳かな雰囲気と共に堪能しましょう。

京都府立植物園(京都府)

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京都市左京区にある京都府立植物園は、大正時代に日本初の公立植物園として開園しました。約12000種類の植物を植栽しており、休日には花を愛する京都府民が多く訪れています。早咲き桜も多くの種類をそろえており、十月桜、四季桜、子福桜、寒桜などがあります。その他、イギリスで品種改良された二季咲き桜のアーコレードや、最近誕生した寒咲き桜のエレガンスみゆきといった珍しい品種も植栽されています。

名護城跡(沖縄県)

沖縄県名護市の名護城跡は、沖縄県きっての桜の名所です。1月から2月にかけて約23000本の寒緋桜が開花し、日本で最も早い桜まつりが開催されます。沖縄県では寒緋桜が桜の代表格とされており、開花予想及び開花宣言も、寒緋桜を基準に行っています。

まとめ

Photo by revelyrist

写真:寒桜

春に咲く桜のあでやかな美しさは筆舌に尽くしがたいものですが、寒桜などの早咲き桜の凛とした風情もまた、素晴らしいものです。もしも近くに早咲きの桜が鑑賞できる場所があれば、足を運んでみてはいかがでしょうか。一足早い春の気配を目で感じてみましょう。

Laylah
ライター

Laylah

バラや百合のような美しくて香り高い花も好きですが、スミレやタンポポのような野に咲く可憐で強い花も好きです。

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