桜は日本の花の代表格
桜は皆が大好きな花
桜は日本の春の花の代表格です。開花時期になれば、公園などに足を運ぶという方も少なくないでしょう。満開の桜を見たいがために旅行したことがあるという方もいるのではないでしょうか。桜という花には、それほどの魅力があります。「自宅で楽しみたい」と考えても不思議はありません。ですが「桜を自宅で育てるのは無理」と、最初から諦めている方が多いのではないでしょうか。
桜は鉢植えにできる?
桜というと真っ先に思い浮かぶのが、ソメイヨシノやヤマザクラのような大きな木です。「広い場所でないと桜を育てるのは無理」と考えるのは当然のことでしょう。ですが、桜は非常に種類が豊富な樹木です。その中には、鉢植えでも育てられる品種もあります。実際に桜の開花時期になると、専門店などで桜の盆栽や鉢植えが販売されています。
桜の種類
まずは桜の種類について簡単に紹介します。桜というとソメイヨシノや、桜の野生種であるヤマザクラなどが有名ですが、実際は原種や自然交配、品種改良などで非常に多くの種類の桜が存在しており、植物学上は複数の品種群に分類されています。
シナミザクラ群
シナミザクラが交配親、もしくはシナミザクラに生態が近い桜の品種群です。現在は中国南西部に7種類が確認されています。
エドヒガンザクラ群
エドヒガンザクラは桜の原種の1つです。彼岸の時期に開花することから「エドヒガン(江戸彼岸)」と名づけられました。このエドヒガンザクラに近い生態を持つ品種群が、エドヒガンザクラ群と呼ばれています。見た目はヤマザクラに似ていますが、よく見るとガクの下部が膨らんでいるなど、ヤマザクラとは異なる特徴があるのがエドヒガンザクラ群の特徴です。
ヒカンザクラ群
ヒカンザクラを交配親に持つ、あるいはヒカンザクラに生態が近い桜の品種群です。他の桜の品種群と比べて、樹高が低めという特徴があります。
チョウジザクラ群
チョウジザクラは、咲いた時の花びらの形が丁子によく似ていることから「チョウジザクラ(丁子桜)」と呼ばれるようになった品種です。このチョウジザクラに生態が似ている品種、またはチョウジザクラの変種を、チョウジザクラ群に分類しています。この品種群の特徴として、ガクの筒状部分が大きい割に花が小さい点があげられます。
マメザクラ群
マメザクラ(豆桜)群は、その名前が示すように花も葉も小さく、樹高も低いのが特徴です。その他の特徴として、年に二回以上も開花時期がある品種が存在します。
ミヤマザクラ群
ミヤマザクラ群は、ミヤマザクラに近い生態を持つ品種群です。小さな花がまとまって咲き、開花の際にはガクが反り返るという特徴があります。
ヤマザクラ群
日本の桜の野生原種であるヤマザクラを交配親に持つ品種、もしくはヤマザクラに近い生態を持つ品種群が、ヤマザクラ群です。ソメイヨシノと開花時期がほぼ同じですが、ヤマザクラ群の桜は花と葉が同時に展開する特徴があるため、簡単に見分けられます。
自然交配や咲き方
ソメイヨシノ、八重咲き、枝垂れ桜など、自然交配によって生まれた品種や、咲き方が通常とは少し異なる品種が分類されています。
出典:BOTANICA