ソメイヨシノとは
ソメイヨシノは北海道〜九州まで日本に広く分布しており、絶大な人気を誇る品種です。開花時期に淡いピンク色の桜が満開になると、花見客で各地の名所が賑わいます。ソメイヨシノの原産地は日本でその歴史は古く、江戸時代から人々に親しまれてきました。そんな魅力的なソメイヨシノの特徴や名前の由来、発祥地や人気の理由について詳しくご紹介します。
ソメイヨシノの基本情報
科名 | バラ科 |
属名 | サクラ属 |
別名 | 染井吉野、吉野桜 |
原産地 | 日本 |
開花時期 | 3月〜5月 |
寿命 | 約60年 |
ソメイヨシノの名前の由来
ソメイヨシノは漢字で「染井吉野」と表記されるのをご存知ですか?これは「染井村」と「吉野山」という地名に由来しています。江戸時代〜明治時代にかけて「染井村」で品種改良されたものだという説があり、桜が有名だった「吉野山」の名前と掛け合わせて「ソメイヨシノ」と名前がついたといわれています。
駒込(旧染井村)には発祥地をPRする記念碑がある
東京都豊島区のJR駒込駅には、ソメイヨシノの発祥地をPRする「染井吉野桜発祥之里」という記念碑が建てられています。また、平成9年には「染井吉野桜記念公園」も近くに開園しており、開花時期には花見の名所としても有名です。
ソメイヨシノの花言葉
ソメイヨシノの花言葉は「優れた美人」と「純潔」です。ソメイヨシノの咲き姿がとても美しく、1本だけでも魅力的に見えたため「優れた美人」という花言葉がついたといわれています。淡いピンク色の花びらの清楚な雰囲気に「純潔」という花言葉はぴったりですね。また、桜全体には「優美な女性」という花言葉がついています。
ソメイヨシノの起源
ソメイヨシノは「クローン桜」とも呼ばれています。1995年に「DNAフィンガープリント法」により、大島桜と江戸彼岸桜を親にもつクローンだと判明しました。美しくて有名なソメイヨシノですが自主交配はできず、人の手を借りて繁殖し優秀な遺伝子を保っているのです。
病気にかかると全滅してしまう恐れがある
ソメイヨシノはクローン桜のため「他の個体」でも「遺伝子は同じ」です。病気に強い遺伝子や病気に弱い遺伝子というのも同じなので、1本が病気にかかってしまうと全てのソメイヨシノが全滅してしまう恐れがあります。
次のページでは、人気の理由をご紹介します。