はじめに
きゅうりはウリ科の植物で、家庭菜園で育てやすい植物です。きゅうりのコンパニオンプランツはご存じでしょうか?コンパニオンプランツとは、一緒に植えると相性の良い植物のことです。反対に一緒に植えてはいけない植物もありますので、ここで紹介します。
きゅうりのコンパニオンプランツ
きゅうりのコンパニオンプランツを知る前に、特徴をお伝えします。広くなじみ深い夏が旬の野菜で、9割が水分ですので乾燥に弱いです。また、病害回避のため種選びでは病害に強い品種を選びましょう。きゅうりの特徴を把握したうえで、次にコンパニオンプランツに適した植物を紹介します。
きゅうりのコンパニオンプランツ①マリーゴールド
きゅうり以外でもコンパニオンプランツでよく選ばれるのが、マリーゴールドです。マリーゴールドには害虫忌避効果があり、きゅうり栽培で発生しやすい線虫対策になります。また花の匂いからアブラムシがつきにくくなり、きゅうりのコンパニオンプランツに最も適した植物です。
きゅうりのコンパニオンプランツ②パセリ
きゅうりのコンパニオンプランツで有効なものに、パセリがあります。一緒に植えるときゅうりの根元部分に生育するため、土の乾燥から守る働きをしてくれます。また、害虫を遠ざける目的でも有効です。きゅうりの陰で半日陰状態で成長するため、パセリにも利点があります。
きゅうりのコンパニオンプランツ③トウモロコシ
きゅうりのコンパニオンプランツで意外なのが、トウモロコシです。きゅうりだけでは使いきれない肥料をトウモロコシが吸収し、土中の栄養バランスが保たれます。トウモロコシにツルを巻き、防風対策にもなります。コンパニオンプランツとして、きゅうりを囲むように植えましょう。
きゅうりのコンパニオンプランツ④ネギ・ニラ
きゅうりを含めたウリ科全体のコンパニオンプランツが、ネギ・ニラです。きゅうりにつる割病という病気がありますが、ネギ・ニラの匂いで回避できます。また虫除けにも有効です。きゅうりのコンパニオンプランツとして、お互いの根が近くなるように植えましょう。
きゅうりのコンパニオンプランツ⑤枝豆
マメ科の植物は、きゅうりのコンパニオンプランツとなります。マメ科の根粒菌が窒素を安定化し、栄養状態がよくなりきゅうりの成長の助けになります。コンパニオンプランツとして、交互に植えるとよいです。家庭菜園できゅうりと枝豆は夏にぴったりでしょう。
ボタ爺
一緒に植えるといい植物があるということは、反対もあるんじゃろな。
次ページで紹介するぞい!
きゅうりと相性の悪い植物
きゅうりのコンパニオンプランツを紹介しましたが、反対に生育を妨げてしまう植物もあります。せっかく育てていくのであれば、避けたいところでしょう。きゅうりだけでなく、コンパニオンプランツの反対もあることを理解していただくためにご紹介します。
インゲン
ネコブセンチュウがもともと多い土では、インゲンを植えると増殖します。きゅうりはセンチュウに弱いですので、コンパニオンプランツはもとより、きゅうりの近くに植えてはいけないです。ちなみに、インゲンのコンパニオンプランツはトマトになります。
ウリ科全般
きゅうりのコンパニオンプランツの反対の位置にあるのは、カボチャ・スイカ・メロンのウリ科植物です。インゲン同様、土中のネコブセンチュウを増やしてしまいどちらの成長も損なわれます。きゅうりを含め、ウリ科同士でのコンパニオンプランツは避けましょう。
ピーマン
きゅうりのコンパニオンプランツとして、ピーマンを一緒に植えるのは向きません。本来ピーマンと相性が合わない植物はあまりありません。きゅうりの根が強くないため、近くに植えない方がよいでしょう。同じ夏野菜ですが、コンパニオンプランツに選択しないことをおすすめします。
まとめ
きゅうりのコンパニオンプランツについて紹介しましたが、きゅうりに限らず各植物ごとに相性はあります。広い場所での家庭菜園なら回避できますが、気をつけてくださいね。コンパニオンプランツを配慮して、相性のよい野菜同士での食卓を飾るのもよいですね。
出典:写真AC