きゅうりに含まれる栄養成分とカロリー
きゅうりは夏野菜の中でもとても有名で、知らない人はいないほどです。非常に水分の多い野菜で、切り方によって食感が変化し、老若男女問わず親しまれています。まずきゅうりには、どのような成分が含まれているかを確認していきましょう。きゅうり1本の栄養成分の紹介のほかにも、ギネスに掲載されているきゅうりのカロリーについてもまとめました。
きゅうりの栄養成分
きゅうりには、以下のような栄養素が含まれています。きゅうり1本あたり100gとしたときのものです。
- 水分…95.4g
- 炭水化物…3.0g
- たんぱく質…1.0g
- 脂質…0.1g
- 食物繊維…1.1g
- ビタミン…数種類
- ミネラル…数種類
水分がとても豊富な野菜であることが、見てすぐわかります。栄養価も低くありません。ビタミンやミネラルの中には、注目したい成分もいくつか含まれています。
きゅうり1本のカロリーはギネス級
きゅうりはギネスに掲載されている野菜です。ギネスに掲載されている理由は、きゅうりが1本(100g)あたり14kcalという低カロリーな野菜だからです。ほかの夏野菜と比較してみると、わかりやすいかもしれません。
- きゅうり…14kcal
- なす…22kcal
- トマト…19kcal
- ピーマン…22kcal
上記の野菜は、すべて100gの場合のカロリーです。ギネスに掲載されただけあり、やはりきゅうりはほかの野菜よりも低カロリーです。
きゅうりが持つ注目の栄養素
きゅうりの栄養成分の中で、注目の栄養素をピックアップしてご紹介します。きゅうりは水分が多いため、塩もみにしたりぬか漬けにすることで適度に水分が抜け、1本分ぺろりと食べることもできます。ピックアップした栄養素を積極的に取り入れたい場合は、調理法を工夫して積極的にきゅうりを食卓やお弁当のおかずに加えましょう。
ビタミンK
ビタミンKは、脂溶性ビタミンの一種でいろいろな食べ物に含まれています。ビタミンKを摂取することで、以下のような効果を得られる可能性が高まります。
- 骨を作ったり強くする
- 怪我をした時に出血が早く止まる
- 動脈が石灰化するのを抑制する
脂溶性ビタミンは油と摂取すると、吸収率が高まります。炒め物などの調理法がおすすめです。
ビタミンC
ビタミンCは、水溶性ビタミンの一種です。ビタミンCを摂取することで、以下のような効果を得られる可能性が高まります。
- コラーゲンを作ったり皮膚や体の粘膜を健康な状態に保つ
- ストレスへの抵抗力を高める
- 鉄分の吸収を助ける
ビタミンCは野菜を洗いすぎると流れてしまいます。サラダなどで、新鮮なものを生のまま食べるのがおすすめです。
カリウム
カリウムは、ミネラルの一種です。きゅうりのほかに、バナナやホウレン草などにたくさん含まれています。カリウムは以下のような働きが期待されます。
- ナトリウムのバランスを調整し、細胞を正常に保つ
- 血圧を正常に保つ
- 体内の状態を整える
カリウムは比較的取り入れやすい栄養素なので、栄養バランスに少し気を付けることで不足を未然に防げます。
食物繊維
食物繊維は、人体の中で消化吸収できない成分です。体内を健康な状態に保つためには不可欠な成分であり、以下のような働きに期待が持てます。
- 便通の改善
- 生活習慣病の予防効果
食物繊維は便秘改善に有効なことでとても有名です。野菜や果物のほか、穀類や豆類やきのこ類などにも含まれています。
シトルリン
シトルリンは、あまり聞き慣れない成分です。冬瓜やスイカなどのウリ科の果実にたくさん含まれている、アミノ酸の一種です。シトルリンには以下のような効果が期待されます。
- 運動のパフォーマンスを向上させる効果
- 血流の改善
スポーツを日常的に行っている方にはもちろん、血流改善効果は女性必見の効果です。ニンニクにも含まれているので、上手に調理してシトルリンを取り入れましょう。
ボタニ子
次ページからはきゅうりの栄養から得られる効果について解説します!