秋ナスは嫁に食わすなとは?
秋ナスは夏の終わり9月初旬頃に出回り始め、実が締まっていてとてもおいしいナスです。そんなナスにまつわることわざといえば「秋ナスは嫁に食わすな」が有名ですが、今回はことわざの語源や由来、そして意味や使い方を紹介します。
秋ナスは嫁に食わすなの由来
とてもおいしく栄養豊富なのに、嫁に食べさせてはいけないと言われるようになった秋ナス。諸説ありますが、嫁に対する姑(舅)の気持ちを例えたことや、縁起担ぎが語源・由来となっています。
由来はいくつかある
ことわざの由来
- 秋ナスは嫁に食べさせるにはもったいない程おいしい
- ナスは体を冷やすので、気温が下がる秋に嫁に食べさせると体によくない
- 秋ナスは種が少ないので、縁起が悪く子宝に恵まれなくなる
他にも類義語として「秋鯖(あきさば)嫁に食わすな」「五月蕨(ごがつわらび)嫁に食わすな」などがあり、どれも旬のものでとてもおいしいから嫁に食わせるのは勿体ない、という意味のことわざです。
秋ナスは嫁に食わすなの意味
憎い嫁に対する意地悪
他の家から嫁いできた嫁を憎く思う姑(舅)が、とてもおいしい秋ナスを嫁に食べさせるのはもったいないから、という嫁いびりの様子と気持ちが元になっているといわれています。
嫁の体を気遣った優しさ
夏野菜のナスは体を冷やす効果があり、おいしいからといって嫁に食べさせてしまうと、体を冷やしてしまうことで病気にかかりやすくなり子宝に恵まれにくくなる、という気遣いから生まれたとする説があります。
子孫繁栄の縁起担ぎ
秋ナスは種がほとんどなく、ぎゅっと実が詰まっています。そのため、種が少ない=子種が少ないという連想をしてしまい、縁起が悪いとされることから嫁には食べさせてはいけない、といわれるようになりました。
ナスに含まれる成分のせい
ナス科の植物にはアルカロイドと呼ばれる毒素が含まれており、大量に摂取してしまうと健康被害がでてしまいます。秋ナスはおいしくてつい食べすぎてしまうため、嫁に食わせるなといわれる理由の一つです。
秋ナスは嫁に食わすなの使い方
ことわざである「秋ナスは嫁に食わすな」は、耳にすることはあっても実際に使うタイミングはなかなかありません。ここでは、このことわざの使い方を例文として紹介します。
秋ナスは嫁に食わすなの例文
- 昔から秋ナスは嫁に食わすなと言われるくらいおいしいものだ
- 秋ナスは嫁に食わすな、体が冷えると病気の元になる
- 縁起が悪いから絶対に秋ナスは嫁に食わすな
まとめ
煮ても焼いても揚げてもおいしい秋ナス。そんな秋ナスにまつわることわざ「秋ナスは嫁に食わすな」とは、どのような意味なのかをご紹介しました。もったいなくて食べさせたくない程おいしい秋ナスも、食べすぎては健康を害してしまうという反面もあります。ことわざのように「秋ナスは嫁に食わすな」ではなく、「秋ナスはほどほどに食べろ」がちょうどいいのではないでしょうか。