コンパニオンプランツは家庭菜園の味方!
ナス栽培にはコンパニオンプランツを!
家庭菜園で、取り入れる人も多いコンパニオンプランツ。ここでは、夏野菜を代表する「ナス」に注目し、ナス栽培において、ナスの害虫予防・成長促進にちからを発揮してくれるコンパニオンプランツや、逆に、ナスとは一緒に植えてはいけない野菜などをご紹介しています。
ナスにおすすめのコンパニオンプランツ5選
①ナスタチウム(ノウゼンハレン科)
ナスタチウムとナスを一緒に植えておくと「アブラムシ」や「コナジラミ」などの害虫を遠ざけ、夏場にはナスタチウムの葉が、ナスの根元を覆うように成長するため、土の温度上昇や、乾燥を緩和してくれます。
②ネギ・ニラ(ヒガンバナ科)
ネギやニラは、ナスとの相性がとてもよい組み合わせです。ネギ類特有の匂いで害虫を遠ざけ、青枯病や立枯病などの病気予防にも一役かってくれます。家庭菜園でナスとネギ類を一緒に植えるときは、互いの根を絡めるように植え付けるのがポイントです。
➂バジル・シソ(シソ科)
バジルやシソの香りは、害虫を抑えるといわれます。ただ、相性のよい野菜同士ですが、バジルやシソも大きく成長するため、間隔をとって植え付けないと、密植状態になるので、注意が必要です。
④パセリ(セリ科)
パセリはナスの害虫である、ヨトウムシやテントウムシダマシなどを遠ざけると言われます。逆に、ナスは、パセリを好むアゲハの幼虫を遠ざけると言われ、害虫予防をしたいときには、とても相性のよいコンパニオンプランツです。
⑤インゲン豆・落花生(マメ科)
インゲン豆や落花生などのマメ科は、根粒菌のおかげで、植物には欠かせない「窒素」を自身の根から取り込むことができます。そのため、養分が少ないやせた土地でもよく育ちます。反面、ナスは肥料食いですので、ナスの栽培には肥料が欠かせません。ナスとインゲン豆など、マメ科の野菜を混植しておくと、ナスはマメ類の根粒菌から窒素を取り込むことができるため、肥料が少量ですみます。
ナスと一緒に植えてはいけない野菜
ナスとウリ科の混植は、避けたほうがよい組み合わせです。ナス科の植物と、きゅうりやかぼちゃなどのウリ科の野菜を混植すると、土の中の「ネコブセンシュウ」が増えると言われます。互いの成長も妨げるので注意が必要です。
ボタニ子
ネコブセンチュウは植物に寄生する害虫だよ。寄生されると根にボコボコしたこぶができてしまうの!
ボタ爺
こぶのせいで栄養が摂れなくなって枯れてしまうんじゃ。これは避けなければならんな!
コンパニオンプランツを上手に使おう
家庭菜園では、ナスのように大きくなる野菜は「防虫ネット」をすることができません。とはいえ、できるだけ害虫は予防したいもの。コンパニオンプランツは農薬ではないので「完全」を求めることはできませんが、それぞれの植物が、互いの成長を促し、病害虫の予防などに「縁の下」から、小さなちからを貸してくれます。家庭菜園で、ぜひ、試してみて下さいね!
出典:筆者撮影