ナスについて
まずはナスの基本情報をお伝えします。ナスは夏に蒸し暑い日本の気候でも育てやすい野菜であるため、家庭菜園で作っている方も多いのではないでしょうか。最適温度や管理の仕方などをより詳しく知ることで、品質のよいナスを作ってみましょう。
ナスの基本情報
科目 | ナス科 |
英名 | egg plant |
原産地 | インド |
好適土壌pH | pH6.0~6.5 |
生育適温 | 25~30℃ |
連作障害 | あり |
ナスはインド東部から中国・日本へ渡り、平安時代には食用として育てられていました。欧米では黄色・白色の品種が主に使われており、卵のような形から「egg plant」と呼ばれています。ポイントさえおさえればよく育つ野菜ですが、連作障害があるためナス科の植物を栽培した場所は4~5年あけた方がよいでしょう。
栽培カレンダー
4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | |
植付時期 | |||||||
支柱 | |||||||
施肥 | |||||||
収穫時期 |
ナスは低温に弱い野菜です。植える前には地面を温めるためにマルチを敷いておきましょう。株間を十分に開けて「第一花」がついた元気な苗を浅く植え、添え木を立てて風で倒れないようにします。
ナスの管理方法
- 夏場の乾燥に注意する
- 定期的に肥料を与える
- 株間を十分にあけ日当たりのよい場所で育てる
- 枝を「添え木」や「支柱」で適切に誘引する
- 適切な時期に「わき芽とり」や「摘心」「剪定」を行う
ナスは水と肥料が好きな野菜です。特に夏場には朝夕水やりをしても加湿ぎみにはなりません。肥料は、初めて収穫を迎えるころから10~14日に1回与えます。枝葉が混みあうと実に傷がつく原因となるため、株間を十分にあけて仕立て方に応じた枝の管理を行いましょう。
ナスの支柱を立てる時期
まず、苗を植えたときに添え木を立てます。仕立て方によって時期は少しずれますが、おおよそ5月~6月頃、枝が伸びてきたら枝に沿うように支柱を立てて誘引しましょう。
ナスの支柱の立て方
支柱の立て方は野菜の種類によってさまざまですが、ナスにはどのような方法が適しているのでしょうか。ここでは5種類の支柱の立て方について、図解で説明しながらメリット・デメリットを詳しくお伝えします。
1本支柱
収穫量は少ないが良質
1本立ては、主枝のみを伸ばして収穫する方法です。ほかの方法と比べて収穫量は少なくなりますが、株の負担が少なく1つの実に栄養がたくさん供給されるため、良質なナスを収穫できます。1本立ては更新剪定しなくても11月ごろまで収穫が見込めるでしょう。
出典:写真AC