100均で購入できるダイソーの除草剤
除草作業は園芸愛好家なら誰もが悩まされる作業のひとつです。そこで便利になってくるのが除草剤ですが、安価な100均の除草剤として、ダイソーでも除草剤商品が数種類陳列されています。現在おかれているのは、4種類のタイプの違う除草剤です。それぞれどのような特徴があるのか、くわしく見ていきましょう。
商品の主力成分は酢酸系統
酢酸系統というのは、いわゆる木酢酢(もくさくす)などの発酵させたお酢や化学化合物を除草に使う類いのものです。ダイソーでは2019年発売中止になった除草剤『グリサホート』に代わり、環境にやさしく、効果も期待できる酢酸系統の除草剤に主力商品が切り替わりました。
ダイソー除草剤の種類
ダイソーの除草剤では植物への使い方により現在(2020.2現在)は4種類の除草剤が置いてあります。使い方、効果などを植物の用途別に効果を紹介します。
酢酸系統の使い方
いわゆる酢の酸性を利用して葉のアミノ酸塩基(組成)を壊してしまうことで雑草を枯らします。食用酢より安価というのが利点です。
「そのまま使えるお酢の除草剤800ml」
雑草は10cm以下のものにということで同型植物が群生しているときに手間も省けて便利です。まだ若葉のうちにその都度早めの散布、広範囲に使用するのであればこちらがよいでしょう。
「うすめて使うお酢の除草剤350m」
雑草の成長に勢いが出てきてしまったら、こちらを噴霧しましょう。濃度は酢酸が30%以上になるようにします。濃いめになるので園芸苗にはかからないように噴霧しましょう。
グルホシネート系統
ダイソー売り場に並んでいるグルホシネート系除草剤は「非農耕地用そのまま使える500ml」、「非農耕地用うすめて使う250ml」の2種類があります。
非農耕地用そのまま使える!除草剤500ml
広範囲散布する種類向け。ただし非農耕地用除草剤ですので、野草の春の七草やタンポポなどを食用にしたい場合、その作物周辺には絶対に散布しないでください。
「非農耕地用うすめて使う除草剤250ml」
濃度が必要な葉勢が強い植物はこちらの使用がよいでしょう。広範囲に散布できますが、成長が早い薺(なずな)や丈夫なひっぱり草(オオバコ)などは枯らしきれない場合があります。
ダイソーの除草剤がつかえる利点
ダイソーの除草剤には根ごと枯らす除草剤と、葉と茎を枯らす枯れ葉剤があるので、これらの濃度別の使い分けなどを紹介します。植物によって濃度を調整しないと葉が縮れてしまったり、発育せずにしぼんでしまったりすることがあるので注意が必要です。
野菜・ハーブ類に向いている
酢酸系統は基本は『お酢』と同じで自然分解してしまうものです。したがって野菜やハーブに用いても有毒性が低く、洗浄で落とせるものです。また、独特の香りが虫除けにもなることもあるので一石二鳥です。
雑草地処理に使える
グルフォシネートは広範囲に散布できますが、成長し過ぎた雑草や越冬できる多年草は再び散布しないと難しいでしょう。太い茎根は枯れないのでご注意を。
ダイソーの園芸コーナーをのぞいてみよう
除草剤ももちろんですが、ダイソーの園芸コーナーはプランター栽培やエクステリア周りのガーデニングに充分な品揃えがあります。肥料も果樹向けの油かすや花の栽培向けの窒素肥料まで豊富です。初心者向けの栽培セットはあらかた揃えられます。是非今度のお休みに探してみてください。
このような石の間にはえた雑草の除草にも使えます。草を食べる動物などがいなければグルホシネート系統でも構いませんが、餌場となっている場合は酢酸系統を使うか、手引きで除草するのが安全です。(増えて根付くと面倒ですので、若葉のうちに作業しておくと楽ができます)