竹（竹やぶ）に効く除草剤10選！樹幹注入の効果的な方法も詳しく解説

竹は建材や工芸品に使われたり、「竹取物語」などの文化的作品の題材となったりと、日本人にとって親しみのある植物です。子どもの頃に竹トンボを作って遊んだ経験がある人もいるでしょう。しかし、竹は凄まじい繁殖力を持ち、一度根付くと地下茎を広げることでどんどん増えていきます。除草剤を使っても、竹を枯らすための使い方をしないと、除草剤の効果があらわれずさらに増殖してしまいます。

竹はとにかく繁殖力が強く、駆除が難しい植物です。適切な処理をして根っこまで枯らさないと、あっという間に竹が辺り一面に広がり、竹林になってしまいます。

竹は目を離すとあっという間に成長します。伸びるときは1日1m伸びることもあり、ヒゲのような地下茎を浅く広く張って増殖します。竹林を作るなら簡単なのですが、逆に除草するならかなり面倒な植物です。1本でも残ると再度元通り竹林になる繁殖力は、驚異といわざるを得ません。

庭に竹を植えている人は、定期的に除草などをして竹林が広がらないように管理をしています。そうでなければ、庭があっという間に竹だらけになってしまうでしょう。竹害と呼ばれるゆえんでもあり、あまりにも育ちすぎた竹は庭を飛び出して近隣住民に迷惑をかけることもあります。ご近所トラブルを避けるためにも、除草は必須です。

竹は1本でも残っていると再度繁殖していき、あっという間に竹林となってしまいます。そのため、枯らすなら根まで枯らして根絶させるしかなく、処理に非常に手間がかかります。根っこからすべて枯らすことを前提に除草する必要があるため、竹がどこまで繁殖しているかをよく把握しておきましょう。

竹の駆除によく使われる方法として、除草剤を根っこにまく方法があります。

竹を枯らす方法は除草剤を使うのが簡単です。細い竹であれば根元にまくだけでも除草できますが、太く大きな竹になると、ただまくだけでは根まで枯れないこともあります。そのため、効果的な駆除方法を知っておくことが重要です。

竹に限らず、大きな幹を持つ植物を枯らす際に使う方法として、樹幹注入があります。幹に当たる部分に穴を空けて、そこに除草剤を注入することで、植物の中から枯らすことが目的です。また、除草剤に水滴などが混ざらないように、空けた穴は塞ぐのも樹幹注入の特徴なので、覚えておきましょう。

効果的に植物を枯らす方法である樹幹注入は、うまく活用することで竹を根っこまで効率よく枯らすことができます。しかし、正しい方法で行わなければならないので、手順をよく覚えておきましょう。

まず、除草剤を注入する穴を竹に空ける必要があります。竹に穴を空ける際は、市販のドリルなどがあれば時間をかけずにできるでしょう。穴を空ける位置は、竹の根本から約1m程度がおすすめです。また、空ける位置は竹の節から2～3cm下げた位置にしてください。

穴を空けたら、用意した除草剤を注入していきましょう。これにより、除草剤の成分が竹の根っこまで浸透していきます。竹の根まで枯らすには、根本に外から直接除草剤をかけるだけでは不十分な場合もあり、駆除しきれないこともあります。より確実性を上げるなら、除草剤を竹の内部に注入する使い方も重要なのです。

除草剤を注入し終えたら、穴をガムテープでしっかり塞いでおきましょう。穴を塞ぐ理由は、気温の変化などで竹に水滴がつき、それが中に入らないようにするためです。また、水滴以外の不純物が除草剤と混ざらないようにするためにも、穴を塞ぐのは必須です。

竹を駆除する際に効果的な方法である樹幹注入ですが、注意しておかなければならないこともあります。

樹幹注入をした竹の周辺に生える竹の子は食べないでください。樹幹注入により、除草剤の成分は地下茎まで浸透することになります。そして、根から周囲の竹にも地下茎を通じて成分が行きわたるのです。体に入ると悪い影響が出る可能性が十分にあるため、竹の駆除＝周囲の作物の収穫は禁止ということを肝に命じておきましょう。

樹幹注入を行うときは、対象区域に生えている竹にはすべて除草剤を使うようにしましょう。竹は、紹介したように生命力がかなり強い植物です。根っこまで枯らすことはもちろん、竹の子1本まですべて駆除しなければ、あっという間に元の状態に戻ってしまうでしょう。それほど、竹の駆除は大変なことだと認識して、気合を入れてすべての竹に樹幹注入をしてください。

樹幹注入は強力な駆除方法ですが、実際に竹が枯れるまでにはある程度時間がかかります。2日程度で効果が出ることもあれば、2週間程度たたないと出ないこともあるのです。あまりにも効果が出ないと問題ですが、ある程度は待ち続ける根気も必要です。

除草剤をまくときは、近くの家に伝えるようにしましょう。特に、隣家が庭でガーデニングをしている場合、除草剤の効果で枯らす可能性も少しですが考えられます。後々、問題にならないように配慮することも重要なのです。

竹の駆除だけを望んでいても、意図せずほかの植物も枯らしてしまう可能性はあります。竹が庭に生えているか山に生えているかによっても違いますが、ほかの植物に悪影響を与えることは極力避けなければなりません。そのため、竹の周囲にあるほかの植物がどの程度あり、距離が離れているかどうかなど、注意をしながら除草剤を使っていきましょう。

除草した竹が細い竹であれば、一般家庭ごみとして処理できます。このとき、竹の葉や枝でごみ袋に穴が開くことがあるので、竹を細かくしたりごみ袋を二重にしたりして対策しましょう。また、大きな竹であれば、乾燥させて焼却処理します。ただし、自治体によって規制があるので、焼却するのであれば事前に確認をとっておきましょう。

竹の生命力は凄まじいものがあるため、駆除するならそれ相応に大変な作業になります。細い竹には除草剤散布で、太い竹には樹幹注入などで適切に処置すれば問題なく駆除できるため、ぜひ覚えておきましょう。