ナス栽培における支柱の立て方を図解で解説!おすすめは3本か4本立て?

ナス栽培における支柱の立て方を図解で解説!おすすめは3本か4本立て?

ナスは料理にも使いやすく人気野菜の1つであり、家庭菜園で育てている方も多いでしょう。どの野菜も苗が大きくなってくると倒れないように支柱を立てますが、ナスに向く立て方があるのはご存じですか?ここでは、ナス栽培におけるおすすめの支柱の立て方をご紹介します。

記事の目次

  1. 1.ナスについて
  2. 2.ナスの支柱を立てる時期
  3. 3.ナスの支柱の立て方
  4. 4.ナス栽培時のおすすめ道具
  5. 5.まとめ

2本支柱

「主枝」と、第一花のすぐ下にある「側枝」を伸ばします。
出典:筆者作図

育てるスペースがある方におすすめ

ナスを育てるスペースが十分ある方におすすめの方法です。主枝と一番花のすぐ下のわき芽のみを伸ばして誘引します。伸ばす枝が少ない分、採光・通風がよく、株にかかる負担が減るため更新剪定をしなくても継続して収穫できる方法です。

側枝一花取り

側枝に花が咲いたら、すぐ上の葉を1枚残して「摘心」します。
出典:筆者作図

実を収穫したら、根元にある新たな側枝から上は剪定します。
出典:筆者作図

2本取りの場合、「側枝一花取り」という方法で育てます。主枝はそのまま伸ばし、一番花の下のわき芽に咲いた花のすぐ上の葉を1枚残して摘心します。その実を収穫したら、その側枝の根元に近い新たな側枝を残して剪定する、という「摘心→収穫→剪定」の方法で繰り返し管理しましょう。

3本支柱

「主枝」と、第一花のすぐ下にある「側枝2本」を伸ばします。
出典:筆者作図

初心者でも簡単にできる方法

3本支柱は、初心者でも簡単で育てやすい方法です。苗木のときに添え木を立てたら、主枝と一番花すぐ下のわき芽を2つ伸ばします。3本の枝を支柱に沿って誘引し、麻ひもで固定すれば完成です。摘心・剪定などはせずに育てても、十分な収穫量が見込めるでしょう。7月下旬~8月初旬にかけて更新剪定すれば、おいしい秋ナスも食べられますよ。

4本支柱

「主枝」と、「第一花から第三花のすぐ下にある側枝」を伸ばします。
出典:筆者作図

量を収穫したい方へ

4本仕立ては3本仕立てよりも収穫量が多く見込める上に、大きく枝葉を広げて誘引するため日当たりがよく、実が傷つきにくい方法です。株間を十分に開けて苗を植え、主枝と一番花・二番花・三番花のそれぞれ下のわき芽を伸ばして支柱に誘引します。始めから収穫量が多いため、更新剪定はせずに秋になる前には収穫を終えるようにしましょう。

支柱+テープ誘因法

うねの両端と間に支柱を立てて、テープを張り誘引します。
出典:筆者作図

一列全てにナスを植えるときに

例えば、うね一列全てにナスを植える場合この方法がおすすめです。うねの両端と真ん中に2本ずつ斜めに支柱を立てて、15~20cm間隔にビニールテープを張っていきます。好きな場所に枝葉を誘引できるので自由度があり、支柱の本数が少なくてもできる方法です。

ナス栽培時のおすすめ道具

出典:写真AC

ナスを育てるときには、以下の道具を用意するとよいでしょう。

  • マルチ(黒・透明)
  • 支柱(長さ150cm、太さ2cm程度)
  • クワ
  • マルチ穴あけ器
  • 麻ひも、ビニールひも
  • スコップ
  • ジョーロ
夏場の暑い時期には、地表が乾かないように稲わらを敷くのもおすすめです。

まとめ

出典:写真AC

ナスは初めての方でも簡単に育てられる野菜です。「たくさん収穫したい」「少なくても良質なものを育てたい」「秋まで育てたい」など、あなたのお好みに応じて仕立て方を変えて育ててみてはいかがですか?ナスを育てる面白さを感じられることでしょう。

sachiko
ライター

sachiko

自宅の小さな庭で、細々と野菜や果物を育てる事が好きな平々凡々の主婦です。 日々勉強、色々と調べては実験中。いつか美味しい野菜などを育てて、お世話になっている人に配る事が夢です。

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