四季なりイチゴ「桃娘」が人気の理由は?丈夫に育てるコツも紹介!

四季なりイチゴ「桃娘」が人気の理由は?丈夫に育てるコツも紹介!

四季なりイチゴは、一季なりイチゴがワンシーズンであるのに対し、春と秋に花を楽しめ、長期間の実の収穫も期待できます。なかでも人気の品種「桃娘」はかわいい花を咲かせ、初心者にも栽培しやすいためおすすめです。ベランダや室内などで、手軽に桃娘を育ててみましょう。

記事の目次

  1. 1.四季なりイチゴとは?
  2. 2.四季なりイチゴ「桃娘」とは
  3. 3.桃娘が人気の理由
  4. 4.桃娘の育て方
  5. 5.まとめ

桃娘の育て方

一季なりイチゴが春先だけの収穫なのに対し、四季なりイチゴは長期間収穫できるので魅力です。桃娘はかわいらしいピンクの花を咲かせて目を楽しませてくれるうえに、長期間甘い実を食べられるということで、育ててみたいと思う人は多いのではないでしょうか。ここでは、栽培環境から増やし方までを紹介します。

育て方①栽培環境

桃娘の栽培には、プランター(深さ15〜20cm程度)を用意します。横長や縦型のハンギングタイプまたストロベリーポット(上の画像)なら寄せ植えも楽しめます。桃娘の栽培環境は日当たりと水はけがよく、加えて風通しもよい場所を選びましょう。コンテナ栽培(65cm幅のプランター)の場合2〜3株、鉢(10号)なら1〜2株を目安に植えます。地植えの花壇であるなら、株と株の間隔を30cm以上とりましょう。

育て方②用土

桃娘の苗を入手したら、用土は野菜用培養土を用意しましょう。用土は「元肥入り」「酸度調整済み」と表記されたものがおすすめです。また、桃娘は栽培期間が1年と長期のため、肥料は効果の長い有機肥料がよいでしょう。また、収穫時期に差しかかったら追肥します。「野菜用」と表記されたものが適していますよ。

育て方③植え付け

桃娘の生育適温が5〜25℃のため、3〜6月の春植えか9〜10月の秋植えが苗植えに適しています。植え付け時期が近づくと苗が出回ります。ホームセンターやネット通販で入手しましょう。中心の芽が土に埋まらない高さに植え付けます。

春植え

一季なりイチゴは、秋に苗を植える「秋植え」で寒い期間の冬越しをさせることによって花を咲かせ実をつけます。これに対し四季なりイチゴの桃娘は、「春植え」「秋植え」と2回植えつけができます。桃娘を春植え(4月頃)で植え付ける場合は、初夏の6月頃〜秋まで収穫できます。ただし、8月上旬になると夏越しの暑さ対策も必要です。直射日光が当たらないように、遮光ネットやよしずなどで遮光しましょう。

秋植え

桃娘を「秋植え」で植え付ければ、翌春4月下旬〜秋遅くまで長期間、収穫できます。花芽が連続してできるため果実がたくさんなりますよ。また、冬の寒さに当てると実がつきやすくなり、糖度も増します。冬越し対策は必要ありません。

育て方④水やり

桃娘を植え付けた後は、日当たりのよい場所に置いてジョウロでたっぷり水やりをしましょう。季節に関係なく、土の表面が乾いたときには水を与えますが、水やりをしすぎると加湿に陥ってしまうことがあります。根腐れの原因になってしまうため、水やりのしすぎには注意しましょう。

育て方⑤収穫

桃娘は、特別な手入れをしなくても比較的、実をつけることが多いです。しかし、より実つきをよくして収穫量を増やしたいときには、人工授粉をしましょう。人工授粉は簡単です。開花したら、雄しべについている花粉をやわらかい筆など使って優しく取り、雌しべに付けます。また、最初に咲いた花を摘むことで株に負担をかけないようにするのもおすすめです。へたのすぐ下まで赤く色づいたものから摘み取りましょう。

育て方⑥病害虫

桃娘を丈夫に育てるには、病気や虫が付かないよう予防が必要です。日当たりのよい場所で、風通しもよくし育てましょう。水やりも株元の土にやさしくかけてあげます。また熟した実は摘み取るようにして、放置しないようにしてください。

育て方⑦増やし方

桃娘の増やし方は、難しくありません。親株から伸びたランナーに付いた子苗に根が出てきてから、親株から切り離して植えつけましょう。また種まきや株分けでも増やせます。株分けは、葉が3〜4枚出てくる9〜10月に子株が出ていることを確かめ、切り離したらそれぞれ植え直します。

まとめ

Photo byLalalaB

桃娘はピンクの花を咲かせて見た目もかわいく、収穫も長期間期待できます。1年中花を観賞できて、そのうえ収穫量も比較的多く、ジャムや果実酒も作れます。初心者にも簡単に栽培できるのも魅力的ですね。ベランダでハンギングや鉢植えなどでの栽培をおすすめします。ストロベリーポットも活用すると寄せ植えができ、楽しさも増すでしょう。

BigyMidyTiny
ライター

BigyMidyTiny

絵本を作っています。題材は動物や植物なので、スケッチしていると形の美しさや生活サイクルの不思議さに驚かされます。植物を良く観察し、深く知りたいと思います。

関連記事

Article Ranking