いちご栽培の概要
甘くて可愛いイチゴは、どの世代にも愛される野菜ですね。日本では明治時代に広く栽培されるようになり、現在では家庭菜園でも人気です。実として食べているのは、痩果(そうか)と呼ばれる花托部分で、ビタミンCやアントシアニンが豊富に含まれています。
いちごの基本情報
名前 | イチゴ、苺 |
学名 | Fragaria |
科/属名 | バラ科オランダイチゴ属 |
園芸分類 | 多年草、野菜 |
収穫時期 | 4~6月(一季なり) |
耐寒性 | やや強い |
耐暑性 | 弱い |
いちご栽培の難易度
イチゴ栽培はそれほど難しくはありませんが、形のよい大きな美味しいイチゴを多く成らせるには、世話が必要です。具体的には、受粉やランナーの剪定、病害虫チェック、適切な追肥や水やりなどです。地植えよりもプランター栽培の方が管理しやすいでしょう。増やし方はとても簡単で、1つの親株から多くの子株を増やすことができます。
いちご栽培カレンダー
露地(屋外)栽培のカレンダーです。一季なりイチゴは、冬場の短日と低温で花芽ができます。秋に苗を植えて、春に開花と受粉、収穫という栽培サイクルになります。その後、親株からできた子苗や孫苗に植え替えて次のシーズンの準備をします。
いちご栽培に適した環境
イチゴは温帯地域で盛んに栽培されています。日当たりと水はけのよい弱酸性の土壌、冷涼な土地を好みます。寒さには強く、真夏の暑さには弱い傾向があります。
いちご栽培①植え方
植え方①苗選び
イチゴは、ほとんどが一季なり(春に収穫)ですが、四季なり(春と秋に収穫)の種類もあります。初心者には、一季なりの方が甘いイチゴが育てやすいといえます。クラウン(株もとの王冠のようなぎざぎざの部分)がしっかりしていて、葉が濃い緑色の苗を選びましょう。品種については、記事の後半で簡単にご紹介します。
苗選びのポイント
- クラウンがしっかりしている
- 葉は病気がなく濃い緑色
- ランナー跡が残っている方がよい
ボタニ子
次は「植え方③プランター栽培」について解説していきます。
ランナー跡とは、親株から切り離した茎の切れ端のことね。