人参を長持ちさせる保存方法
保存方法①常温
常温で保存するときに特に注意するべきなのは温度です。そのまま保存すると、温度変化の影響を受けやすく、人参が黒ずんでしまったり、腐りやすくなったりします。夏場はもちろん、冬場でも暖房の近くや温度の高い場所では劣化しやすいので、冷暗所で保管しましょう。また、スーパーで買った袋のまま保管すると、結露で劣化が早まるので出してから保管しましょう。
常温での保存の仕方
- スーパーの袋から出し、葉や茎を切り落とす
- 一本ずつ水気をよく拭く
- 一本ずつ新聞紙やキッチンペーパーにくるむ
- 袋や保存容器に立てて入れる
- 冷暗所で保管する
ボタニ子
土付きの場合
土付きの人参は、家庭菜園など土がそばにある場合は土に埋めると、乾燥を防げ、自然な状態で保存ができるのでおすすめです。プランターの土でも代用できますよ。葉がついている場合は葉をとってから埋めます。土が近くにないときは、土付きのまま、風通しがよい冷暗所に保管しましょう。
保存方法②冷蔵庫
冷蔵庫で保管するときは、野菜室がおすすめです。しかし、何もせずにそのままと乾燥し、スーパーの袋にいれたままだと蒸れてしまいます。野菜室で保管するときには、新聞紙やキッチンペーパーでくるんで乾燥を防ぎましょう。日にちが経つにつれて包んだ紙が湿ってくるので、3~4日で交換すればカビもはえづらいです。
冷蔵庫での保存の仕方
- スーパーの袋から出し、葉や茎を切り落とす
- 洗って水気をしっかり拭く
- 一本ずつ新聞紙やキッチンペーパーでくるむ
- ビニール袋に入れ、口を軽く閉じる
- 冷蔵庫の野菜室に立てて保存する
保存方法③冷凍
冷凍で保存するときには、常温や冷蔵庫で保存する場合と違い、一手間加えてから冷凍します。千切りやいちょう切りなど使いやすい大きさに切って、生のままではなく軽くボイルしてから冷凍することで、食感の変化も気づきにくくなります。また、フリーザーバックに平たく入れておくと、割って直接料理に加えることができて便利ですよ。
冷凍での保存の仕方
- スーパーの袋から出し、人参をきれいに洗う
- 皮をむき、使いやすい大きさに切る
- キッチンペーパーなどでしっかり水気を切る
- フリーザーバッグに厚さが均等になるようにいれる
- 冷凍庫で保存する
保存方法④天日干し
人参は、天日干しして乾物にすることで長持ちさせられるだけでなく、旨味もアップするといわれています。天日干しというと難しく感じますが、ザルなどに入れて2日程度屋外に干すだけで簡単に作れますよ。乾燥している冬の穏やかな日を選んで干すとよいでしょう。ジッパー付きの保存袋に入れれば、場所を取らずに冷蔵で2週間、冷凍で1ヶ月程度はもちますよ。
天日干しの作り方
- 人参をきれいに洗い、水気を拭き取る
- 薄くむいて千切りするか、薄い輪切りやいちょう切り、乱切りにする
- ザルや干網に重ならないように並べ、風通しのよい場所に干す
- 半日に一度程度、干し人参の表裏を返す
- 夕方になったら取り込む
- 3~5を繰り返し、カラカラに乾くまで乾燥させる
ボタニ子
干し人参を作るときは、ピーラーやスライサーがあると簡単に薄くできて便利ですよ。
保存方法⑤漬物・ピクルス
漬物やピクルスは、本来は保存性を高めるための方法です。もちろん人参にも使える方法で、材料も自宅にあるもので簡単に揃えられるので、手軽に作れます。上手に作れば1~2ヶ月と長い期間保存できるうえに、常備菜としても重宝するので、たくさんあって食べきれないようなときにはおすすめです。
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ピクルスの作り方は、こちらの記事でご紹介しています。ぜひ試してみてくださいね。
食べごろを見極めておいしい人参を食べよう
人参には袋に賞味期限が書かれているわけではなく、明確にいつとは分かりづらいのが現状です。しかし、人参の特徴や状態を見れば食べられる時期は簡単にわかります。また、保存状態をよくすることで、最長で2ヶ月程度はおいしい人参を味わえますよ。ぜひ、しっかり見極めて無駄なくおいしく召し上がってくださいね。
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切り落とした人参の葉はおいしく食べられますよ。こちらの記事でご紹介しているので、ぜひ試してみてくださいね。