旬が初夏までのいちご3選
①紅ほっぺ
紅ほっぺの品種情報
誕生した年 | 2002年 |
誕生した場所 | 静岡県農林技術研究所 |
収穫時期 | 1月下旬~5月上旬 |
ベストシーズン | 1月下旬~5月中旬 |
紅ほっぺは収穫時期の始まりが1月からと遅く、ベストシーズンは冬の終わり~初夏です。「ほっぺが落ちるほどおいしい」ことから、紅ほっぺとう名前がつけられました。片方の親品種に章姫を持ち、特徴を色濃く受け継いでいます。実の中まで赤く、切っても美しい果物です。味も酸味、甘さともに十分でコクもあり、人気があります。
②桃薫(とうくん)
桃薫の品種情報
誕生した年 | 2011年 |
誕生した場所 | 食品産業技術総合研究機構野菜茶業研究所・ 北海道農業研究センター |
収穫時期 | 12月下旬~5月下旬 |
ベストシーズン | 1月下旬~5月下旬 |
桃薫は冬~初夏までの季節がベストシーズンです。特徴はなんといっても桃のような淡いピンク色の見た目でしょう。見た目だけではなく、香りも桃のようなフルーティーさがあり、普通のいちごとは一線を画すめずらしい品種です。ピンク色ですが、甘さは赤いいちごに遜色なく、味も食感もよいと評価されています。
③アスカルビー
アスカルビーの品種情報
誕生した年 | 1992年 |
誕生した場所 | 奈良県農業試験場 |
収穫時期 | 12月下旬~5月中旬 |
ベストシーズン | 1月下旬~4月下旬 |
アスカルビーは誕生した奈良県にちなんで名づけられました。ベストシーズンは冬~春の終わりです。特徴は小さくころんとしたかわいらしい粒の形と、果肉までしっかり赤い点でしょう。果肉も崩れにくく、デザートのトッピングにも利用されており、小粒品種のなかで高い人気があります。
番外編:旬が夏~秋のいちご2選
これまで、クリスマスシーズンに収穫をあわせていたいちごですが、近年は1年をとおしてケーキやスイーツが食べられるようになり、夏にも国産いちごが求められるようになりました。夏の暑さで傷みやすいいちごですが、長野県や北海道といった冷涼な地域で作出することで課題をクリアしつつあります。
①サマープリンセス
サマープリンセスの品種情報
誕生した年 | 2003年 |
誕生した場所 | 長野県南信農業試験場 |
収穫時期 | 7月上旬~11月 |
ベストシーズン | 7月下旬~11月 |
サマープリンセスは長野県で作出された夏いちご品種です。ベストシーズンは初夏~晩秋で、まさにいちごの空白期をうめる品種といえるでしょう。実は光沢があるため、ケーキのトッピングにも最適で、しっかりした酸味は甘いデザートと組みあわせやすいでしょう。スーパーなどには流通していないため、これからの広まりが期待される夏いちご品種です。
②すずあかね
すずあかねの品種情報
誕生した年 | 2010年 |
誕生した場所 | ホクサン(株) |
収穫時期 | 6月上旬~11月 |
ベストシーズン | 6月下旬~11月 |
すずあかねは業務用の製菓いちごとして出荷されている品種です。北海道、長野県、岐阜県、東北地方などで主に栽培されており、冷凍いちごにも加工されます。ほどよい大きさと鮮やかな赤色、ケーキの甘さを引き立てる酸味が評価され、業務用国産夏いちごとして人気です。
いちごの旬を長く楽しもう
いちごはかわいらしい見た目と食べやすさ、おいしさからいつの時代も子どもたちに人気の果物です。見た目や大きさ、味、収穫時期と品種ごとに特徴があり、これらは日本の高い栽培技術によって支えられてきたのでしょう。夏いちごが当たり前になってくれば、1年中いつでも国産いちごを食べられるようになる日も近いかもしれませんね。そのときの旬のいちごを楽しみましょう。
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