デージーはまっすぐ伸びた茎に、小さくてかわいらしい花を次々と咲かせます。園芸品種がたくさんあり、花弁の形や花色もさまざまなので、自分好みのデージーを探すのも楽しみの1つです。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10cm〜40cm |
花の色 | 白、赤、ピンク、紫、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
特性・用途 | 開花時期が長い、初心者向け、花壇の寄せ植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
デージーは白色やピンク色、赤色や紫色などさまざまな色の花を咲かせます。ヨーロッパや地中海沿岸が原産の植物で寒さに強く、花が少なくなる冬の時期に花壇に彩りを添えてくれる植物としても人気です。暑さに弱く夏越しさせるのが難しいため、日本では「一年草」に分類される場合もあります。
リビングストンデージーは、デージーの中でも大輪の花を咲かせる品種で「マツバギク」の咲き姿によく似ています。花の大きさは5cm〜6cmほどで、花弁の中心部分と外側で色が違うためコントラストを楽しめるのが魅力です。
シャスターデージーは、純白の美しい花を咲かせる品種です。一重咲きや八重咲き、丁子咲き(ちょうじざき)などさまざまな種類があり、花壇の寄せ植えや切り花に利用されています。
植え付け時期 | 9月〜11月 |
種まきの時期 | 9月 |
肥料の時期 | 3月〜4月、9月〜10月 |
剪定の時期 | 1月〜5月 |
花が咲く時期/開花時期 | 12月〜5月 |
デージーは地植え、鉢植えのどちらでも育てられます。地植えにする場合は暑さに弱いので、木の下や他の植物の陰になるような場所に植え付けるのがおすすめです。鉢植えにする場合は、10cm〜15cmほど株間をあけて植え付けましょう。
デージーは、日当たりと風通しのよい場所で管理します。日当たりの悪い場所で育てると茎だけが間延びして、花付きが悪くなってしまうので注意しましょう。耐寒性は強いですが、雪や霜が当たると枯れてしまいます。そのため、地植えの場合はビニールやバークチップでマルチングをしてから冬越しさせましょう。鉢植えの場合は、冬前に軒下や室内へ移動させてください。
デージーは、水はけと水もちのよさを兼ね備えた用土で育てます。市販されている草花用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土をよく混ぜ込んでから少量の堆肥を加えた用土を使用してください。
デージーを地植えで育てている場合は降雨のみで十分なため、水やりの必要はありません。しかし、雨が全く降らずに地面が乾燥しすぎているようならば、様子をみながら水を与えてください。鉢植えの場合は、土の表面が乾ききる前に、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。
デージーを植え付ける前に、元肥として緩効性の化成肥料をよく混ぜ込んでおきます。デージーは開花時期が長いため、真冬を除いた開花している期間、1ヵ月に1〜2回の割合で液体肥料を施してください。
アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫で、集団で寄生するのが特徴です。デージーの成長に必要な栄養分を吸汁してしまうため、見つけたらすぐに殺虫剤を散布して駆除してください。光り物が苦手なので、デージーの株のまわりに園芸用のシルバーテープを張り巡らせておくと予防できます。
灰色カビ病は、湿度の高い時期に発生しやすいカビが原因の病気です。感染した部分が灰色の楕円形状に変色し、光合成を妨げてしまいます。放置すると悪臭を放つようになるため、早めに切り取って処分してください。湿度が高くならないように風通しのよい場所で管理したり、適度な剪定を行ったりして予防しましょう。
デージーは、花後に花茎を切り取り花がら摘みを行うと、次々と新芽をつける性質があります。そのため、花後はこまめに花がら摘みを行いながら育てましょう。また、花がらを放置するとカビが発生しやすくなり病害虫被害の原因となるため、デージーを健康に育てるためにも花がら摘みは大切な作業です。
デージーをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、花芽がたくさんついている苗を選びましょう。葉や茎が病害虫被害を受けていないか、しっかりとチェックしてください。
デージーは開花時期が長く、次々と花を咲かせてくれます。花が咲き終わった部分を短く切り戻し剪定をすると、切り取った部分から新芽が伸びてきます。こまめに切り戻し剪定を行いながら育てましょう。
デージーは種まきと株分けの2つの方法で増やせます。花後の種子から種を採取して増やしていく方法は、とても簡単で成功率も高く初心者向けです。立ち枯れるまで花がら摘み行わずにそのまま育て、種子が黒くなったら軽くふって種を採取しましょう。
デージーは根を傷つけると枯れてしまうため、株分けは上級者向けの増やし方といわれています。大きく育った株をていねいに掘り起こし、根を手でほぐして簡単に分かれる部分で株分けしていきましょう。ナイフを使うと根を傷つけてしまう恐れがあるので、手で行うのがポイントです。