スズランは、4月〜5月にかけてベルのような形の花を咲かせる多年草です。白色の花を咲かせるイメージが強いかもしれませんが、品種によってはピンク色の花を咲かせるスズランもあります。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 10cm〜30cm |
花の色 | 白、ピンク |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 球根植物、耐陰性がある、香りがする、寄せ植え |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
スズランは「君影草(きみかげそう)」という名前でも親しまれている球根植物です。ベルのような形をした白色やピンク色の花を咲かせるのが特徴で、開花時期には優しい香りが楽しめます。かわいらしい見た目をしていますが全草に「コンバラトキシン」や「コンバロシド」という有毒物質を含んでいるため、取り扱いには注意が必要です。
スズランの花言葉は?
スズランには「再び幸せが訪れる」「純粋」「純潔」「謙遜」という花言葉がついています。スズランは、原産地のヨーロッパで「聖母マリアの花」としても知られており、聖母マリアのイメージからつけられた花言葉が多いのが特徴です。
ドイツすずらん【ホワイト】初夏を感じる涼しげなお花♪清楚なホワイトガーデンを!ドイツスズラン【ホワイト】 3号ポット
参考価格: 990円
ドイツスズランは、葉が幅広いのが特徴で、20cmほどの大きな葉をもつ品種もあります。真っ白な花を咲かせ、芳香が強いため、香水やフレグランスの原料にも利用されている品種です。
サイズ | 3号ポット |
---|
花色 | 白 |
---|
《人気商品》ピンクドイツスズラン 2021年春開花見込み
参考価格: 568円
ピンクスズランはドイツスズランの園芸品種で「ピンクドイツスズラン」とも呼ばれています。スズランの品種の中でもやや小ぶりな花を咲かせ、花壇にかわいらしい印象を与えてくれる人気の品種です。
サイズ | 9cmポット |
---|
花色 | ピンク |
---|
スズランの植え付け時期は?
スズランの植え付けは3月〜4月か10月〜11月に行います。多湿な環境が苦手なため、梅雨時期に植え付けると枯れる恐れがあるので避けてください。
スズランの開花時期は?
スズランは、4月〜5月にかけて白色やピンク色の花を咲かせます。芳香がするため、鉢植えで育てて、開花時期だけリビングなどの室内に取り込み、香りを楽しむ育て方もおすすめです。
植え付け時期 | 3月〜4月、10月〜11月 |
植え替え時期 | 3月〜4月、10月〜11月 |
剪定の時期 | 4月〜6月 |
肥料の時期 | 5月〜6月、10月〜11月 |
花が咲く時期/開花時期 | 4月〜5月 |
スズランは、地植えでも鉢植えでも育てられます。草丈が低いので、花壇の寄せ植えにする場合は、ほかの植物の前面にくるよう植え付けていきましょう。プランターの場合は、株間を15cm〜20cmほどあけて植え付けます。
スズランは、直射日光に当てると葉焼けを起こし枯れる可能性があるため、木や建物の影になるような半日陰で管理するのがおすすめです。室内の場合は、レースのカーテン越しの窓辺などに置くとよいでしょう。スズランは葉が密に生えるため、風通しのよい環境で育てて病害虫被害を予防しながら育てます。
スズランは、水もちと水はけのよさを兼ね備えた用土で育てましょう。市販されている草花用の培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と腐葉土をよく混ぜ込んだ用土を使用します。
スズランを地植えで育てている場合は、完全に根付いてしまえば降雨のみで十分なため、水やりの必要はありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水を与えます。多湿を避けるために、受け皿に溜まった水は放置せず、すぐに捨てるのがポイントです。
肥料は、5月〜6月にかけて緩効性の化成肥料を、10月〜11月にかけて液体肥料を追肥として与えてください。植え付けの用土に元肥として、緩効性の化成肥料を混ぜ込んでおいても構いません。室内で育てる場合は、観葉植物用の肥料を使用すると、肥料独特の臭いが気になりません。
アブラムシは年間を通して発生しやすい害虫です。集団で寄生し、スズランの成長に必要な栄養分を吸汁するため、スズランが枯れる恐れがあります。発見したら殺虫剤を散布して早めに駆除してください。
灰色カビ病は、カビが原因で発生する病気です。花後に花がらを放置したり、風通しの悪い場所で管理したりすると、カビが発生しやすくなるので注意しましょう。
スズランをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、花芽のたくさんついている苗を選びましょう。葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入してください。
地植えの場合は植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、根詰まりを起こして枯れるのを防ぐために、2年〜3年に1回は植え替えをしてください。
4月〜6月にかけて、花後に剪定を行います。花茎から剪定し、新芽が出てくるのを促しましょう。
耐寒性は強いですが、雪や霜に当たると株が傷むので、ビニールやバークチップを利用してマルチングをしてから冬越しさせると安心です。
大きく育った株を利用して、株分けで増やしましょう。根を傷つけないように優しく掘り起こし、手で簡単に分かれる部分で株分けします。
出典:写真AC