スズランエリカとは
スズランエリカはエリカ属に属する植物で、名前の通りスズランに似た白い花が特徴的です。学名はエリカ・フォルモーサ(E. formosa)で、フォルモーサは「美しい」という意味であるといわれています。本来開花時期は2月~5月頃ですが、クリスマスの時期にツリーのような形に仕立てられたものがよく出回っています。
エリカ属にはたくさんの種類がある
スズランエリカが属する「エリカ属」はツツジ科の木本です。これまでに600種類以上も存在し、色や花の形状などもさまざまです。ヨーロッパからアフリカ南部と幅広い地域に分布しています。ヨーロッパでは昔から庭木として活用されてきました。
代表的なエリカ属の仲間
- ジャノメエリカ(Erica canaliculata)
- オトメエリカ(E. hirtiflora)
- アワユキエリカ(E. sparsa)
- エイジュ(E. arborea)
- ケエリカ(E. ciliaris)
スズランエリカの特徴
花の特徴
スズランに似た壺のような形の白い花をつけます。クリスマス時期にはツリーのような形に仕立てられたものが人気を集めていますが、細い枝にびっしり咲く可憐な花はまるで雪のようです。
花言葉の特徴
スズランエリカの花言葉は「幸福」や「幸せな愛」です。花のイメージにもぴったり合う明るくポジティブな印象の花言葉ですが、一方でエリカ全般の花言葉は「孤独」や「寂しさ」といったものもあります。エリカは本来荒野のようなところに自生するため、この花言葉になったといわれています。
樹の特徴
高さは多くの場合1m以下で低木に分類されます。葉は枝を中心に放射状に葉をつける「輪生」という生え方です。葉は緑色をしており小さくて細いので、花がより印象的に感じられます。
スズランエリカの育て方
スズランエリカは種苗店やホームセンター、インターネットで苗を購入して育てましょう。ポイントを抑えて上手に夏や冬を越すことができれば、何年も同じ樹で花を楽しめます。
育て方のポイント①鉢植えにする
スズランエリカを栽培する場合は、庭植えよりも鉢植えの方が管理しやすいです。寒すぎるところも高温多湿も苦手なので、気候に合わせて屋内に入れたり屋外に出したりしてあげると良いでしょう。-5℃まで耐えられるといわれていますが、冬場は屋内に入れて明るい窓辺で育ててあげるのがおすすめです。
育て方のポイント②日当たりのよい場所で育てる
エリカは日当たりのよい場所を好む植物です。日差しの強い夏場を除いて、日がよく当たる場所で育ててあげるとよいでしょう。真夏には軒下のような明るい日陰に置いてください。
ボタニ子
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