コルジリネの育て方!上手に冬越しさせるコツや挿し木での増やし方 | 植物図鑑

コルジリネ(葉)
コルジリネ(花)
学名Cordyline
和名千年木
別名コルディリネ
英名Cordyline
科・属名キジカクシ科・コルジリネ属
原産地オーストラリア、ニュージーランド
花言葉幸福な交際

コルジリネの概要

出典:写真AC

コルジリネは、オーストラリアやニュージーランドが原産の観葉植物です。常緑性のカラーリーフで、鮮やかな赤色や白い班入りの品種があり、室内のインテリアとしても利用されています。

基本情報

園芸部類 観葉植物
形態 低木
樹高・草丈 40cm〜500cm
開花時期 6月(ごく稀に開花する)
耐寒性 普通
耐暑性 強い
特性・用途 常緑性、カラーリーフ、花壇の寄せ植え
栽培難易度 ★☆☆☆☆

特徴

コルジリネは葉を大きく広げた樹形が特徴で、南国気分を味わえる人気の植物です。育て方も簡単で、庭のシンボルツリーや鉢植えなど、自分好みに仕立てられます。常緑性のため、いつでも美しい葉を楽しめるのが魅力です。

コルジリネの代表品種・種類

①レッドスター

コルジリネ レッドスター 全長60CM前後

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コルジリネのレッドスターは、葉に赤胴色や濃い赤色の斑が入る品種です。花壇の寄せ植えや、センタープランツとしても利用されています。コルジリネ・オーストラリスとも呼ばれており、葉が剣のように長く伸びるのが特徴です。

葉色赤、深緑、赤茶色
樹高50cm〜150cm

②トーベイダズラー

コルジリネ トーベイダズラー(白斑入りドラセナ)特大株

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コルジリネのトーベイダズラーは、鮮やかな緑色の葉に、白色やクリーム色の斑が入る品種です。ニオイシュロランという別名でも流通しており、開花時期に芳香が楽しめます。

葉色緑、白、クリーム色
樹高60cm〜110cm

コルジリネの育て方①時期

出典:写真AC

植え付けから開花までの時期

植え付け時期 5月〜8月
植え替え時期 5月〜8月
肥料の時期 4月〜9月
剪定の時期 9月〜12月
挿し木の時期 5月〜7月

コルジリネの植え付け時期は?

コルジリネの植え付けは、5月〜8月に行います。耐寒性があまり強くないので、暖かい季節に植え付けるのがポイントです。

コルジリネの開花時期は?

コルジリネは、葉を鑑賞する植物として親しまれていますが、ごく稀に6月ごろ小さな花を咲かせます。花は白や薄紫色をしており、枝の先端部分に花房をつけるのが特徴です。

栽培スケジュールカレンダー

時期1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
植え付け
植え替え
肥料
剪定
挿し木
休眠期

コルジリネの育て方②栽培環境

出典:写真AC

栽培方法

プランター・鉢植え・露地

コルジリネは、地植えでも鉢植えでも育てられます。葉が縦にも横にも大きく成長するため、地植えにする場合は、十分なスペースを確保してから植え付けてください。鉢植えの場合は、1つの鉢に1株のみ植え付けるのが基本です。

育てる場所

室内・屋外/置き場所・日当たり

コルジリネは、適度に日当たりのよい場所で管理するのがポイントです。耐暑性は強いですが、夏場の直射日光を長く浴びると、葉焼けを起こして枯れる恐れがあります。また耐陰性が弱く、日光の全く当たらない場所で育てると、葉色が悪くなったり成長が滞ったりするので注意が必要です。

用土

コルジリネは、排水性の高い用土で育てましょう。市販されている「草花用培養土」や「観葉植物用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒に、ピートモスや堆肥を混ぜ込んだ用土を使用します。地植えにする場所の水はけが悪いようならば、腐葉土をすき込んでから植え付けてください。

コルジリネの育て方③管理のポイント

出典:写真AC

水やり

地植えでコルジリネを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから、鉢底から水が流れ出る程度にたっぷりと水やりをします。冬は休眠期に入り、水をあまり吸わなくなるため、やや乾燥気味に育てましょう。また、定期的に葉水を行うと、みずみずしい葉の状態をキープできるのでおすすめです。

肥料

4月〜9月の成長期に、緩効性の化成肥料を株元に適量施してください。植え付けの用土に元肥として、緩効性の置き肥を施しておいても構いません。肥料を与えすぎは、肥料やけを起こす原因となるため注意が必要です。

害虫対策

ハダニ

ハダニは、やや乾燥した環境で育てると発生しやすい害虫です。葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生するため、発見が遅れると大量発生している恐れがあります。水が苦手な性質を利用して、定期的に葉水を行い予防しましょう。

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病気対策

立ち枯れ病

立ち枯れ病は土壌中の細菌が原因で発生する病気です。立ち枯れ病に感染した部分は、灰色や褐色に変色し、放っておくと腐敗が始まり悪臭を放つようになります。感染した部分は薬剤を散布しても治せないため、早めに切り取って処分してください。

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花後の管理

6月に開花した場合は、花後に花がら摘みをするのが重要です。花がらを放置するとカビが発生し、病害虫被害を受ける原因となります。

コルジリネの育て方④詳しい栽培方法

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苗の選び方

コルジリネをポット苗の状態で購入する場合は、葉につやがあり、幹の太い苗を選んでください。葉の裏側までしっかりとチェックして、病害虫被害を受けていない苗を購入しましょう。

剪定

剪定は9月〜12月に行います。葉が込み入っている部分や、葉の先端が黄色く枯れ込んでいる部分を剪定して、樹形を整えていきましょう。

冬越し

鉢植えの場合は、寒さをしのげる軒下や室内に移動させてから冬越しさせます。地植えの場合は、霜や雪が当たると株が傷んで枯れる可能性があるため、ビニールやバークチップを利用してマルチングしておくと安心です。

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増やし方

挿し木

コルジリネは5月〜7月にかけて、挿し木で増やしていきましょう。若くて健康に育っている茎を選び、10cmほどの長さで切り取ります。赤玉土などの挿し木用の用土に挿し、発根するまでは風通しのよい日陰で管理してください。

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