アガパンサスは5月〜7月にかけて、紫色や白色の花火のような咲き姿をした花を咲かせます。耐暑性や耐寒性が強いだけでなく耐陰性もあるため、ガーデニング初心者でも育てやすい植物です。
園芸部類 | 草花 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 30cm〜150cm |
花の色 | 紫、青、白、複色 |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 耐陰性がある、初心者向け、寄せ植え、切り花 |
栽培難易度 | ★☆☆☆☆ |
アガパンサスは「紫君子蘭(ムラサキクンシラン)」や「アフリカンリリー」とも呼ばれている多年草です。花弁が反り返っているのが特徴で、光沢のある葉から花茎をすっと伸ばした先に花を咲かせます。花壇の寄せ植えや鉢植えだけでなく、草丈の低い品種はグランドカバーにもおすすめです。
ナイルの花の種子のPLAT会社-SEEDS 25+アガパンサスブルーリリー/多年生
参考価格: 1,498円
アガパンサス・ブルーリリーは、名前のとおり青色の花を咲かせる品種です。6月〜7月の暑くなってくる季節に、花壇に涼しげな印象を与えてくれます。
花色 | 青 |
---|---|
草丈 | 50cm〜70cm |
斑入り葉も美しい・宿根草アガパンサス ゴールデンドロップ 直径12cmポット苗
参考価格: 2,980円
アガパンサス・ゴールデンドロップは、薄紫色の花を咲かせる品種で、美しい班入りの葉が特徴です。花の咲いていない時期にも、葉を鑑賞する「カラーリーフ」として人気があります。
花色 | 薄紫 |
---|---|
草丈 | 20cm〜40cm |
植え付け時期 | 3月〜4月、9月〜10月 |
植え替え時期 | 3月〜4月、9月〜10月 |
肥料の時期 | 2月〜3月、9月〜10月 |
剪定の時期 | 7月〜8月 |
花が咲く時期/開花時期 | 5月〜7月 |
アガパンサスは、地植えでも鉢植えでも育てられます。アガパンサスは根が太く、深くまで伸びていくのが特徴です。地植えの場合は植え替えは難しいので、場所をよく考えてから植え付けましょう。鉢植えの場合は、深さのある鉢で育てるのがポイントです。
アガパンサスは、日当たりと風通しのよい場所で管理しましょう。耐陰性があり、ほかの植物が育ちにくい半日陰でも栽培できますが、日光がまったく当たらない場所で育てると、花付きが悪くなります。そのため室内で育てる場合も、レースのカーテン越しの窓辺など、適度に日光の当たる場所で育ててください。
アガパンサスは、排水性の高い用土で育てます。市販されている草花用培養土や、山野草用培養土を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土と腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用してください。地植えにする場所の水はけが悪いようならば、川砂や鹿沼土をすき込んでから植え付けましょう。
地植えでアガパンサスを育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水やりをします。多湿の状態が長く続くのを防ぐために、受け皿に溜まった水はすぐに捨てて、土がすぐ乾くように管理するのがコツです。
アガパンサスはやせ地でも育つ植物のため、肥料を与えなくても問題ありません。しかし、花付きが悪い場合や成長が滞っているときには、2月〜3月と9月〜10月に緩効性の液体肥料を施してください。
葉が黄色く変色する原因は?
肥料を与えすぎると、アガパンサスの葉が黄色く変色してきます。葉の様子をよく観察しながら、肥料の量を調節しましょう。
アブラムシは、アガパンサスの茎や葉の部分に発生する害虫です。年間を通して発生しやすく、集団で寄生してアガパンサスの成長に必要な栄養分を吸汁します。数が少ない場合は、ガムテープなどに貼り付けて駆除しますが、大量発生した場合は殺虫剤を散布して駆除しましょう。
アガパンサスは比較的丈夫な植物のため、病気にかかりにくいのが特徴です。しかし、多湿な環境が苦手なため、根が濡れた状態が長く続くと、根腐れを起こし枯れる恐れがあるので注意しましょう。
花後に花がらを放置すると、カビが発生しやすくなります。花が咲き終わった部分を花茎から切り取る「花がら摘み」を適度にしましょう。
アガパンサスをポット苗の状態で購入する場合は、株が大きく育っている苗を選びましょう。小さな株は根付きにくく、完全に根付く前に枯れてしまう場合もあります。
耐寒性は強いですが、雪や霜に当たると株が枯れ込んできます。鉢植えの場合は、寒さをしのげる軒下や室内に移動させてから冬越しさせましょう。地植えの場合は、マルチングをしてから冬越しさせると安心です。
株分けに適した時期は3月〜4月か9月〜10月のため、植え替えと同時に行うのがおすすめです。大きく育っている株を選び、根を傷つけないように丁寧に掘り起こしてから株分けしましょう。
株分けをしたときに折れてしまった茎や、剪定で切り取った茎を利用して、挿し木でも増やせます。茎の先端から15cmほどの長さで切り取り、赤玉土などの挿し木用の用土に挿してください。発根するまでは、水切れを起こさないように管理します。
花後に種を採取する場合は、花がら摘みを行わず、立ち枯れるまでそのまま育てます。種子が黒くなり完全に立ち枯れてから、種子を軽く振って種を取り出してください。種まきに適した時期は3月〜4月のため、それまでは種を新聞紙などに包んで保管しておきましょう。