ダリアはポンポン咲きや一重咲きなど、さまざまな形の花を咲かせる球根植物です。メキシコが原産で、大きな品種は200cmほどまで成長します。ピンク色や黄色など花色がたくさんあり、自分好みのダリアを探すのも楽しみのひとつです。
園芸部類 | 球根植物 |
形態 | 多年草 |
樹高・草丈 | 20cm〜200cm |
花の色 | 赤、ピンク、オレンジ、黄、白、紫、複色 |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
特性・用途 | 開花時期が長い、花壇の寄せ植え |
栽培難易度 | ★★☆☆☆ |
ダリアは「天竺牡丹(テンジクボタン)」という名前でも流通している、耐寒性の多年草です。開花時期は7月〜11月で、華やかな咲き姿から「夏〜秋の花壇の主役」としても親しまれています。水もちがよく、切り花やフラワーアレンジメントにも利用されている人気の植物です。
ダリアの花言葉は?
ダリア全体には「華麗」「優雅」「気品」「移り気」「不安定」という花言葉がついています。ダリアには、色別にそれぞれ違う花言葉がついているので、プレゼントなどに利用する場合は、花言葉を調べてから贈りましょう。
ガーデン ダリア マキシ ロメロ 1株宿根草 栄養系
参考価格: 498円
マキシ・ロメロは成長が早く、花付きがよいのが特徴です。鮮やかな黄色い花を次々と咲かせ、花壇に明るい印象を与えてくれます。
花色 | 黄 |
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草丈 | 25cm〜35cm |
皇帝ダリア ガッツァリア フラミンゴ 1株
参考価格: 2,080円
ガッツァリア・フラミンゴは「皇帝ダリア」に分類される品種です。中輪タイプのダリアで、10月〜11月に花を咲かせます。草丈が200cmほどまで成長するため、支柱を立てておくと安心です。
花色 | 濃ピンク |
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草丈 | 150cm〜200cm |
植え付け時期 | 3月〜4月 |
植え替え時期 | 3月〜4月 |
肥料の時期 | 4月〜5月 |
剪定の時期 | 7月〜11月 |
花が咲く時期/開花時期 | 7月〜11月 |
ダリアは、地植えでも鉢植えでも育てられます。花壇の寄せ植えにする場合は、草丈が高く成長するので、ほかの植物の背景になるように植え付けるのがおすすめです。鉢植えにする場合は、基本的には1つの鉢に1株ずつ植え付けます。鉢が倒れてしまわないように、重みのある鉢を使用しましょう。
ダリアは、日当たりと風通しのよい場所で管理します。日当たりの悪い場所で育てると、茎だけがヒョロヒョロと間延びして、草姿が乱れてしまうので注意しましょう。室内で育てる場合は、適度に日光が当たる窓辺で管理してください。
葉が黄色く変色する理由は?
日当たりの悪い場所で育てると、葉が黄色く変色したり、茎が細くなったりします。ほかの植物や建物の陰になっている場合は、日当たりのよい場所へ移動させましょう。
ダリアは、排水性の高い用土で育てます。市販されている「草花用培養土」を使用しても構いません。自分で配合する場合は、赤玉土の小粒と腐葉土を混ぜ込んだ用土を使用してください。鉢植えの場合は、鉢底ネットと鉢底石を使用すると、さらに水はけがよくなります。
地植えにする場所が粘土質の場合は?
水はけが悪いと球根が腐りやすくなるため、粘土質の場合は、腐葉土や堆肥をたっぷりとすき込んでから植え付けましょう。
ダリアを地植えで育てている場合は、降雨のみで十分です。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから水やりをしてください。水を与えすぎると球根が腐って枯れる恐れがあるため、やや乾燥気味に管理するのがポイントです。
4月〜5月に緩効性の化成肥料を施します。肥料の与えすぎは、肥料やけを起こして枯れる原因になるので注意しましょう。
ハダニは、やや乾燥している時期に発生しやすい害虫です。葉の裏側などの見つけにくい場所に寄生するため、発見が遅れると大量発生している恐れがあります。ダリアの成長に必要な栄養分を吸汁するため、早めの駆除が必要です。水が苦手な性質を利用して、定期的に葉水をしてハダニの発生を予防しましょう。
灰色カビ病は、梅雨時期などのジメジメとした季節に発生しやすい病気です。感染した部分が灰色の楕円形状に変色するのが特徴で、放置すると腐敗が始まりダリアが枯れ込んできます。枯れてしまった部分は薬剤を散布しても治せないので、早めに切り取って処分してください。
ダリアをポット苗の状態で購入する場合は、茎が太く、葉につやのある苗を選びましょう。葉の裏側までしっかりとチェックして、アブラムシやハダニのついていない苗を購入してください。
7月〜11月の開花時期にあわせて、花後に切り戻し剪定をします。花がらを放置するとカビが発生しやすくなるので、花後は花茎から切り落としましょう。また葉が込み入っている部分や茎が伸びすぎている部分を剪定し、草姿を整えてください。
ダリアは冬前に葉を落とし、地上部が枯れた状態で冬越しするのが特徴です。球根を地面に植えっぱなしで冬越しさせる場合は、球根が凍らないようにマルチングをしておきましょう。寒冷地の場合は、冬が来る前に球根を掘り上げ、室内で冬越しさせると安心です。
ダリアは2月〜3月にかけて、分球で増やしていきましょう。大きく成長した球根に「発芽点」と呼ばれる新しい芽がつくので、丁寧に切り分けてください。植え付けに適した時期は3月〜4月のため、3月に分球してすぐに植え付けるのがおすすめです。